文献情報
文献番号
200400053A
報告書区分
総括
研究課題名
ヒトゲノム研究事業の企画と評価に関する研究
課題番号
-
研究年度
平成16(2004)年度
研究代表者(所属機関)
林 謙治(国立保健医療科学院)
研究分担者(所属機関)
- 佐々木弥生(国立保健医療科学院)
- 曽根智史(国立保健医療科学院)
- 加藤則子(国立保健医療科学院)
- 杉江拓也(国立保健医療科学院)
研究区分
厚生労働科学研究費補助金 厚生科学基盤研究分野 ヒトゲノム・再生医療等研究【ヒトゲノム遺伝子治療研究】
研究開始年度
平成16(2004)年度
研究終了予定年度
平成16(2004)年度
研究費
8,000,000円
研究者交替、所属機関変更
-
研究報告書(概要版)
研究目的
本研究は、わが国で必要とされるヒトゲノム研究事業の企画・評価及びその成果の活用のあり方等について国内外の動向を踏まえ検討を行うとともに、評価委員会の円滑な実施を支援し、厚生労働科学研究費補助金ヒトゲノム・再生医療等研究事業の適正かつ円滑な実施を図り、今後の研究の企画と評価の方向性について検討を行うことを目的として実施した。
研究方法
本研究においては、我が国のゲノム研究事業の企画と評価のあり方について現状を分析し、今後有益と考えられる内外の知見の集約を試みた。
結果と考察
<結果>
厚生労働科学研究費における予算規模、他の研究との関係等を考慮し、研究と開発を結ぶインフラ開発等現時点において未着手な当該分野横断的な研究事業の推進の必要性が示唆された。また、米国、英国、我が国の研究及び開発に関する制度の差違が明らかにされた。またゲノム研究におけるIT技術の有益性が示唆され、ヒトゲノム研究を活用し、医薬品等の研究開発を実施している製薬企業、ベンチャー企業の取り組みの検討を通じて、我が国のヒトゲノム研究の企画のあり方、方向性が示唆された。さらに、ヒトゲノム研究事業の評価について、評価方針の明確化の必要性、ピアレビューの有用性、重点分野の特定の必要性、プログラムオフィサー・プログラムディレクター機能の充実の必要性等が示唆された。
<考察>
ゲノム研究事業の重点分野をゲノム関連研究横断的な研究分野として位置づけ推進していくことが今後の一つの方向性として考えられた。
また、研究の効率を上げるためには研究機関のネットワーク化が望まれ、アイディアの交換、研究施設の役割分担が明確な企画研究を優先すべきであると考えられる。
ヒトゲノム研究事業においては、実用可能性が高い分野、医療への応用における経済学的評価をも含めた重点課題の絞り込みが必要と考えられる。
さらに、研究プロジェクトの評価においては、研究施設のキャパシティ(施設規模、得意な分析項目、マンパワー等)を考慮すべきと考えられる。
厚生労働科学研究費における予算規模、他の研究との関係等を考慮し、研究と開発を結ぶインフラ開発等現時点において未着手な当該分野横断的な研究事業の推進の必要性が示唆された。また、米国、英国、我が国の研究及び開発に関する制度の差違が明らかにされた。またゲノム研究におけるIT技術の有益性が示唆され、ヒトゲノム研究を活用し、医薬品等の研究開発を実施している製薬企業、ベンチャー企業の取り組みの検討を通じて、我が国のヒトゲノム研究の企画のあり方、方向性が示唆された。さらに、ヒトゲノム研究事業の評価について、評価方針の明確化の必要性、ピアレビューの有用性、重点分野の特定の必要性、プログラムオフィサー・プログラムディレクター機能の充実の必要性等が示唆された。
<考察>
ゲノム研究事業の重点分野をゲノム関連研究横断的な研究分野として位置づけ推進していくことが今後の一つの方向性として考えられた。
また、研究の効率を上げるためには研究機関のネットワーク化が望まれ、アイディアの交換、研究施設の役割分担が明確な企画研究を優先すべきであると考えられる。
ヒトゲノム研究事業においては、実用可能性が高い分野、医療への応用における経済学的評価をも含めた重点課題の絞り込みが必要と考えられる。
さらに、研究プロジェクトの評価においては、研究施設のキャパシティ(施設規模、得意な分析項目、マンパワー等)を考慮すべきと考えられる。
結論
厚生労働科学研究におけるゲノム研究事業の予算規模と、疾患対策に結びつく研究実施の必要性を考慮すると、総花的な研究テーマの選定よりもゲノム分野の研究と開発を結びつける横断的研究分野等を中心に、実用化の可能性の高さ、医療への応用における経済学的評価等を含めた重点課題の検討の必要性が示唆された。
公開日・更新日
公開日
2005-04-27
更新日
-