我が国の傷病構造把握の精度及び国際比較可能性向上に関する研究

文献情報

文献番号
200400162A
報告書区分
総括
研究課題名
我が国の傷病構造把握の精度及び国際比較可能性向上に関する研究
課題番号
-
研究年度
平成16(2004)年度
研究代表者(所属機関)
松田 晋哉(産業医科大学医学部公衆衛生学教室)
研究分担者(所属機関)
  • 伏見清秀(東京医科歯科大学医学部)
研究区分
厚生労働科学研究費補助金 行政政策研究分野 統計情報高度利用総合研究
研究開始年度
平成16(2004)年度
研究終了予定年度
平成17(2005)年度
研究費
5,500,000円
研究者交替、所属機関変更
-

研究報告書(概要版)

研究目的
本研究は、我が国における傷病構造を国際的にも比較可能な形で的確に把握するために必要な、傷病の分類構造を検討し、臨床病名をICDコード化する際の課題整理と解決方法の提案を目的とするものである。
研究方法
1.厚生労働省の標準病名をベースとして、傷病名に関する既存のデータベースを参照しながら、国際的比較可能性の観点から、実用レベルでのICD10コードとの標準的な対応付けについての整理を行った。
2.複合病名、合併症例、続発症の場合等、現行の病名記載におけるコード選択ルールの改善に関する検討を行った
3.患者調査において代表的疾患の表章として使用している傷病分類の加除等の表章方法について、国際比較可能性を踏まえた上での提案を行った。
4.傷病集計コーディング業務を支援するコンピュータープログラムの検討を行った。
結果と考察
本年度研究では以下の成果を得た。
1.先行研究で作成された傷病名に関するデータベースを用いてDPC上6桁-ICD10-日本語病名の対応テーブルを作成した。
2.欧米諸国における患者調査及び類似調査の実態について文献調査及び実態調査を行った。その結果、わが国の患者調査は国際的にも類を見ない大規模な傷病に関するデータベースであることが確認された。したがって、その精度を国際比較が可能なレベルまで高めることで、傷病統計を活用した種々の公衆衛生学的研究分野におけるわが国の研究の水準向上への寄与できると考えられた。
3.傷病集計コーディング業務を支援するコンピュータープログラムの試作を行った。
結論
本研究の結果、わが国の患者調査は国際的にも類を見ない大規模な傷病に関するデータベースであることが確認された。したがって、その精度を国際比較が可能なレベルまで高めることで、傷病統計を活用した種々の公衆衛生学的研究分野におけるわが国の研究の水準向上への寄与できると考えられる。そのためには集計分析作業の迅速化が必要であり、今回作成した傷病集計コーディング支援プログラムが有用であると考えられる。

公開日・更新日

公開日
2005-05-19
更新日
-

研究報告書(紙媒体)

公開日・更新日

公開日
2007-04-20
更新日
-