文献情報
文献番号
200100125A
報告書区分
総括
研究課題名
都道府県における厚生統計調査の利便性に資するデータベースの在り方に関する研究 (H13-統計-13020201)
課題番号
-
研究年度
平成13(2001)年度
研究代表者(所属機関)
藤本 眞一(県立広島女子大学)
研究分担者(所属機関)
研究区分
厚生科学研究費補助金 行政政策研究分野 統計情報高度利用総合研究事業
研究開始年度
平成13(2001)年度
研究終了予定年度
-
研究費
4,000,000円
研究者交替、所属機関変更
-
研究報告書(概要版)
研究目的
厚生統計調査の情報は,医療施設等で発生し,保健所などの支所,都道府県を経由して国に報告されている.この過程において調査票等の運搬に要する時間は多大なものであり,統計情報の解析・公表までの期間の短縮を困難にしている.よって,厚生統計に関わる情報をできるだけ発生源に近いところで電子化し,オンラインなどの形で迅速に国に集約するシステムの構築を目指すため,本研究では,地方公共団体における入力により国に統計報告を行うための支援システムを開発することを目的とする.
研究方法
「医療施設動態調査」及び「病院報告」の電算化入力フォームを製作し,衛生行政の現場での試験的入力を実施する.その後試験的入力の問題点等の検討を行い,電算化入力フォーム・プログラムの政策を行う.都道府県による他の保健医療情報との提携運用を行い,運用の検討及び運用上の課題を整理し,総括をする.
倫理面への配慮としては,都道府県の収集した情報を扱うため,データを試用する際には,当該県の同意を得て研究を推進するのはもちろんのこと,守秘義務を遵守することを書面で明らかにする.
倫理面への配慮としては,都道府県の収集した情報を扱うため,データを試用する際には,当該県の同意を得て研究を推進するのはもちろんのこと,守秘義務を遵守することを書面で明らかにする.
結果と考察
研究結果及び考察
「医療施設動態調査」及び「病院報告」の電算化入力フォームを次に示す.
1)医療施設情報メニュー
メインメニューとなっており,ここでは「医療施設動態調査」「医療施設情報基本表」「病院報告」「印刷」の項目が挙げられており,「データ保守メニュー」へのリンクが貼られている.
2)医療施設動態調査
施設名及び所在地の記入,開設者,診療科目,許可病床数,従事者数,社会保険診療等の状況に関しては「1:ある」「2:なし」となっている.
3)医療施設情報基本表
病院表,一般診療所,歯科診療所表各々の入力を行う.この処理では動態表を作成せずに直接医療情報を更新する.
4)病院報告
「共通表」「患者表」「従事者表」各々を入力する.「共通表」では開設許可,開設,病床変更許可,休止,再開,廃止等の年月日を入力する.「患者表」では在院患者延数,月末在院患者数,新入院患者数,退院患者数,月末病床数等を入力する.「従事者表」では,医師数,歯科医師,薬剤師,看護士等の人数を入力する.
5)システムの試験的運用結果
電算化入力システムを運用した結果,毎月の医療動態調査,医療施設基本ファイル,病院報告,病院報告台帳の審査や管理の一元化が図られ,煩雑な審査業務の事務量の削減,大量の紙媒体の電子化,入力ミスの減少が得られるメリットがあった.しかしシステム自体がAccess2000であったため,ヴァージョンアップが必要となったり,Accessのソフトそのものをインストールしなければならない,というデメリットもあった.したがってExcelでのシステム作成が必要である.
評価
1)達成度について
厚生統計に関わる情報をできるだけ発生源に近いところで電子化する,ということは可能となった.しかしシステムがAccessであったための不具合が生じたことからも,Excelでの作成,トラブルシューティング等の詳細を追加すべきである.
2)研究成果の学術的・社会的意義について
都道府県における厚生統計調査の情報を適切かつ迅速に支援できるデータベースを構築することにより,都道府県が保健医療情報を必要に応じてオンラインで利用し,保健医療行政の運用に活用する.
3)今後の展望について
今回製作したこのシステムを改善し,実際に現場で運用していくことを目指す.
「医療施設動態調査」及び「病院報告」の電算化入力フォームを次に示す.
1)医療施設情報メニュー
メインメニューとなっており,ここでは「医療施設動態調査」「医療施設情報基本表」「病院報告」「印刷」の項目が挙げられており,「データ保守メニュー」へのリンクが貼られている.
2)医療施設動態調査
施設名及び所在地の記入,開設者,診療科目,許可病床数,従事者数,社会保険診療等の状況に関しては「1:ある」「2:なし」となっている.
3)医療施設情報基本表
病院表,一般診療所,歯科診療所表各々の入力を行う.この処理では動態表を作成せずに直接医療情報を更新する.
4)病院報告
「共通表」「患者表」「従事者表」各々を入力する.「共通表」では開設許可,開設,病床変更許可,休止,再開,廃止等の年月日を入力する.「患者表」では在院患者延数,月末在院患者数,新入院患者数,退院患者数,月末病床数等を入力する.「従事者表」では,医師数,歯科医師,薬剤師,看護士等の人数を入力する.
5)システムの試験的運用結果
電算化入力システムを運用した結果,毎月の医療動態調査,医療施設基本ファイル,病院報告,病院報告台帳の審査や管理の一元化が図られ,煩雑な審査業務の事務量の削減,大量の紙媒体の電子化,入力ミスの減少が得られるメリットがあった.しかしシステム自体がAccess2000であったため,ヴァージョンアップが必要となったり,Accessのソフトそのものをインストールしなければならない,というデメリットもあった.したがってExcelでのシステム作成が必要である.
評価
1)達成度について
厚生統計に関わる情報をできるだけ発生源に近いところで電子化する,ということは可能となった.しかしシステムがAccessであったための不具合が生じたことからも,Excelでの作成,トラブルシューティング等の詳細を追加すべきである.
2)研究成果の学術的・社会的意義について
都道府県における厚生統計調査の情報を適切かつ迅速に支援できるデータベースを構築することにより,都道府県が保健医療情報を必要に応じてオンラインで利用し,保健医療行政の運用に活用する.
3)今後の展望について
今回製作したこのシステムを改善し,実際に現場で運用していくことを目指す.
結論
厚生統計に関わる情報をできるだけ発生源に近いところで電子化することにより統計情報の解析・公表までの期間を短縮することを目的に,電算化入力システムを製作し,試験的運用を行った.その結果,以下のことが明らかになった.
1)今回試作したシステムはエラーチェックが可能であるということからも,比較的使い易いシステムであると考える.
2)Access2000で作成したシステムであったため,Accessそのものをインストールする等の不具合が生じた.したがって,Excelで使用できるようにする等,システムの改善の余地がある.
3)システム使用上の疑問点が発生した場合のトラブルシューティングを詳細に記述する.
4)今後、このシステムを全国的に運用することにより,保健医療行政の運用に活用できる可能性があると考える.
1)今回試作したシステムはエラーチェックが可能であるということからも,比較的使い易いシステムであると考える.
2)Access2000で作成したシステムであったため,Accessそのものをインストールする等の不具合が生じた.したがって,Excelで使用できるようにする等,システムの改善の余地がある.
3)システム使用上の疑問点が発生した場合のトラブルシューティングを詳細に記述する.
4)今後、このシステムを全国的に運用することにより,保健医療行政の運用に活用できる可能性があると考える.
公開日・更新日
公開日
-
更新日
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