全国のプール水質に関する実態調査

文献情報

文献番号
199900710A
報告書区分
総括
研究課題名
全国のプール水質に関する実態調査
課題番号
-
研究年度
平成11(1999)年度
研究代表者(所属機関)
野崎 貞彦(日本大学医学部)
研究分担者(所属機関)
  • 笹野英雄(日本大学薬学部薬学研究所)
  • 長島弘典(株式会社フジタ)
研究区分
厚生科学研究費補助金 健康安全確保総合研究分野 生活安全総合研究事業
研究開始年度
平成11(1999)年度
研究終了予定年度
-
研究費
17,000,000円
研究者交替、所属機関変更
-

研究報告書(概要版)

研究目的
わが国のプールの水質基準項目は、pH、濁度、遊離残留塩素、大腸菌群、過マンガン酸カリウム消費量の5項目が定められているのに対し、DIN規格基準ではこれに加えてオゾン、一般細菌等合計18項目が定められている。
このような国内外の状況を踏まえ、我が国のプールの水質基準項目の内容、基準等を検討するために、国内のプール水の実態調査を行うとともに、外国における規制状況に関する知見を収集することにした。
研究方法
1)調査対象プール 合計74箇所 (東京 54箇所、大阪 20箇所)
夏:74箇所(うち営業プール 54箇所、学校プール 20箇所)
冬:29箇所(営業プールのみ)
2)調査項目 ①現地水質検査 気温、水温
残留塩素濃度(遊離、結合、OT、DPD)
pH値、残留オゾン
②水質分析    色度、濁度、
硝酸性窒素、過マンガン酸カリ消費量
オルトリン酸
鉄、アルミニウム
クロロホルム、ジクロロブロモメタン、ジブロモクロロメタン、ブロモホルム
総トリハロメタン
③微生物     一般生菌、大腸菌群、緑膿菌、レジオネラ属菌
④微粒子
⑤施設      施設概要、循環ろ過システム、消毒方法等
3)調査方法  
①採水とプール施設調査:保健所の環境衛生監視員らによる
②検査機関:化学検査項目 ;(社)東京都食品衛生協会
細菌検査項目  ;(財)東京都予防医学協会
微粒子粒度分布;(株)クリタス環境分析センター
③検査方法:厚生省通知、水道法全項目、DIN項目:上水試験方法
微粒子粒度分布:ハイアックロイコ法
結果と考察
1)厚生省プール水質基準による水質検査では概ね適合していた
2)DIN基準による水質検査を行った
3)プール原水とプール水の水質比較を行った
4)プール水質の経時変化の調査を行った
5)参考として施設の調査を行った
結論
厚生省通知基準には概ね適合していたが、DIN基準では基準外が多かった

公開日・更新日

公開日
-
更新日
-