医療機関における医療従事者の適正な人員配置に関する研究

文献情報

文献番号
199900054A
報告書区分
総括
研究課題名
医療機関における医療従事者の適正な人員配置に関する研究
課題番号
-
研究年度
平成11(1999)年度
研究代表者(所属機関)
松田 朗(国立医療・病院管理研究所)
研究分担者(所属機関)
  • 星野桂子(国立医療・病院管理研究所)
  • 小高賢一(国立小諸療養所)
  • 杉山みち子(国立健康・栄養研究所)
研究区分
厚生科学研究費補助金 行政政策研究分野 厚生科学特別研究事業
研究開始年度
平成11(1999)年度
研究終了予定年度
-
研究費
5,000,000円
研究者交替、所属機関変更
-

研究報告書(概要版)

研究目的
現在、医療機関における医療従事者の人員配置については、医療法や診療報酬点数表により、基準が設定されている。薬剤師の適正数は平成13年を目途に見直すことが義務づけられている。本研究の目的は、医療機関の機能や各種専門職の業務内容について、特に薬剤師の業務を検討し、人員配置の現状との関係を検討することである。
研究方法
各種統計データによる薬剤師人員配置の現状分析。配置基準の変更による標欠病院の動向のシミュレーション分析。既存文献による薬剤師の業務内容と業務種別の所要時間の検討。服薬指導業務の所要時間に関する調査。
結果と考察
標欠病院の割合は、旧基準36.8%、暫定基準24.2%、経過措置18.9%である。病床規模が大きい病院または100床未満の病院に標欠病院割合が多く、開設者では国公立や公的病院に標欠病院割合が多い。標欠病院の絶対数は医療法人病院や200床未満の病院が多い。暫定基準から経過措置への移行により標欠病院となるのは実数では私的病院が多く、病院種毎に標欠病院となる割合は公的と国公立や個人病院に多い。既存資料と今回調査の結果をみると、調剤所要時間のバラツキは少ないが、薬剤管理指導を含むその他業務はバラツキが大きく、病院によって業務内容に差があると思われる。薬剤師の配置基準等を検討する場合、業務内容の調査分析と検討が必要である。
結論
薬剤業務は変化の途上にあり、薬剤師の能力が活かせる効果的なチーム医療のあり方を研究して、配置基準を設定すべきである。チーム医療における役割分担は薬剤師以外の医療専門職も含めて検討する必要がある。

公開日・更新日

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更新日
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