角膜難病の標準的診断法および治療法の確立を目指した調査研究

文献情報

文献番号
201911004A
報告書区分
総括
研究課題名
角膜難病の標準的診断法および治療法の確立を目指した調査研究
課題番号
H29-難治等(難)-一般-011
研究年度
令和1(2019)年度
研究代表者(所属機関)
西田 幸二(大阪大学大学院医学系研究科 脳神経感覚器外科学(眼科学))
研究分担者(所属機関)
  • 村上 晶(順天堂大学医学部 眼科学)
  • 東 範行(国立成育医療センター 眼科・視覚科学研究室)
  • 島崎 潤(東京歯科大学市川総合病院 眼科)
  • 宮田 和典(医療法人明和会 宮田眼科病院)
  • 山田 昌和(杏林大学医学部 眼科学教室)
  • 外園 千恵(京都府立医科大学大学院医学研究科 眼科学)
  • 白石 敦(愛媛大学大学院医学系研究科 眼科学)
  • 榛村 重人(慶應義塾大学医学部 眼科学教室)
  • 臼井 智彦(東京大学医学部附属病院 眼科・視覚矯正科)
  • 山田 知美(大阪大学医学部附属病院 未来医療開発部)
  • 大家 義則(大阪大学大学院医学系研究科 脳神経感覚器外科学(眼科学) )
研究区分
厚生労働科学研究費補助金 疾病・障害対策研究分野 難治性疾患政策研究
研究開始年度
平成29(2017)年度
研究終了予定年度
令和1(2019)年度
研究費
15,400,000円
研究者交替、所属機関変更
-

研究報告書(概要版)

研究目的
本研究では難治性角膜疾患である無虹彩症、前眼部形成異常、Fuchs角膜内皮ジストロフィ、眼類天疱瘡、膠様滴状角膜ジストロフィの5疾患を対象として、これまでに作成した診断基準と重症度分類をより質の高いものに改定する。またMinds準拠の診療ガイドラインを作成し、これらを医師、患者ならびに広く国民に普及・啓発活動を行うことで、国内における診療の均てん化を図ることを目的とする。さらに対象疾患における視覚の質の実態調査を行い、患者の療養生活環境改善への提案に資することとする。これにより希少難治性角膜疾患の医療水準の向上、予後改善が期待でき、最終的には医療費や社会福祉資源の節約に大きく寄与すると期待される。
研究方法
診療ガイドラインの作成についてはMindsに準拠して行うこととする。まず初めにガイドライン統括委員会、診療ガイドライン作成グループ、システマティックレビュー(SR)チームの3層構造を構築し、外部評価委員を設定する。
次いで診療ガイドライン作成グループがスコープを作成し、作成したクリニカルクエスチョン(CQ)およびバックグラウンドクエスチョン(BQ)に対してSRチームが文献の検索およびエビデンスの評価を行う。診療ガイドライン作成グループは評価結果をもとに推奨およびガイドライン草案を作成し、外部評価、パブリックコメントを経て最終版とする。
視覚の質の実態調査に関しては、NEIが作成したVFQ-25アンケートを用いて行うこととする。アンケート結果は症例報告書(CRF)と共に研究班事務局へ集約し、レジストリ登録および解析を行う。
また難病レジストリ等への協力として、難病プラットフォームと連携し、臨床情報等をデータベースに登録・共有する。
結果と考察
今年度は前眼部形成異常および無虹彩症について、システマティックレビュー結果をもとに議論を重ね、診療ガイドラインを策定した。無虹彩症の重要臨床課題のうち、推奨提示の難しいものについてはバックグラウンドクエスチョンという形でシステマティックレビューを実施し、結果を解説文としてまとめた。作成した診療ガイドラインについては、学会誌への掲載や学会発表による普及・啓発活動を実施し、アンケート等による評価により適宜改定を行う予定である。
視覚の質の実態調査に関しては、VFQ-25アンケート調査を実施し、今年度は無虹彩症およびFuchs角膜内皮ジストロフィについて解析を行った。
症例収集および症例登録については、研究班内データベース(REDCapデータベース)へ登録を行うとともに、今年度はAMED事業である難病プラットフォームとの共同研究としてデータベースを構築し、症例登録を行った。
結論
今年度は、指定難病である前眼部形成異常および無虹彩症について、Mindsに準拠した診療ガイドラインを作成した。VFQ-25アンケートによる視覚の質の実態調査については、無虹彩症およびFuchs角膜内皮ジストロフィについて解析を行った。またAMED事業である難病プラットフォームとの共同研究としてデータベースを構築し、症例登録を行った。

公開日・更新日

公開日
2021-07-01
更新日
-

研究報告書(PDF)

研究成果の刊行に関する一覧表
倫理審査等報告書の写し

公開日・更新日

公開日
2021-07-01
更新日
-

研究報告書(紙媒体)

文献情報

文献番号
201911004B
報告書区分
総合
研究課題名
角膜難病の標準的診断法および治療法の確立を目指した調査研究
課題番号
H29-難治等(難)-一般-011
研究年度
令和1(2019)年度
研究代表者(所属機関)
西田 幸二(大阪大学大学院医学系研究科 脳神経感覚器外科学(眼科学))
研究分担者(所属機関)
  • 坪田 一男(慶應義塾大学医学部 眼科学教室)
  • 榛村 重人(慶應義塾大学医学部 眼科学教室)
  • 村上 晶(順天堂大学医学部 眼科学)
  • 東 範行(国立成育医療研究センター 眼科・視覚科学研究室)
  • 島崎 潤(東京歯科大学市川総合病院 眼科)
  • 宮田 和典(医療法人明和会 宮田眼科病院)
  • 山田 昌和(杏林大学医学部 眼科学教室)
  • 外園 千恵(京都府立医科大学大学院医学研究科 眼科学)
  • 白石 敦(愛媛大学大学院医学系研究科 眼科学)
  • 臼井 智彦(東京大学医学部附属病院 眼科・視覚矯正科)
  • 山田 知美(大阪大学医学部附属病院 未来医療開発部)
  • 川崎 諭(大阪大学大学院医学系研究科 眼免疫再生医学共同研究講座)
  • 大家 義則(大阪大学大学院医学系研究科 脳神経感覚器外科学(眼科学) )
研究区分
厚生労働科学研究費補助金 疾病・障害対策研究分野 難治性疾患政策研究
研究開始年度
平成29(2017)年度
研究終了予定年度
令和1(2019)年度
研究者交替、所属機関変更
平成30年4月1日付けで研究分担者の坪田一男が本研究より離れることとなり、榛村重人に研究分担者を交替した。 平成30年4月1日付けで研究分担者の川崎諭が本研究より離れることとなり、大家義則に研究分担者を交替した。

研究報告書(概要版)

研究目的
本研究では難治性角膜疾患である無虹彩症、前眼部形成異常、Fuchs角膜内皮ジストロフィ、眼類天疱瘡、膠様滴状角膜ジストロフィの5疾患を対象として、これまでに作成した診断基準と重症度分類をより質の高いものに改定する。またMinds準拠の診療ガイドラインを作成し、これらを医師、患者ならびに広く国民に普及・啓発活動を行うことで、国内における診療の均てん化を図ることを目的とする。さらに対象疾患における視覚の質の実態調査を行い、患者の療養生活環境改善への提案に資することとする。これにより希少難治性角膜疾患の医療水準の向上、予後改善が期待でき、最終的には医療費や社会福祉資源の節約に大きく寄与すると期待される。
研究方法
診療ガイドラインの作成についてはMindsに準拠して行うこととする。まず初めにガイドライン統括委員会、診療ガイドライン作成グループ、システマティックレビュー(SR)チームの3層構造を構築し、外部評価委員を設定する。
次いで診療ガイドライン作成グループがスコープを作成し、作成したクリニカルクエスチョン(CQ)およびバックグラウンドクエスチョン(BQ)に対してSRチームが文献の検索およびエビデンスの評価を行う。診療ガイドライン作成グループは評価結果をもとに推奨およびガイドライン草案を作成し、外部評価、パブリックコメントを経て最終版とする。
視覚の質の実態調査に関しては、NEIが作成したVFQ-25アンケートを用いて行うこととする。アンケート結果は症例報告書(CRF)と共に研究班事務局へ集約し、レジストリ登録および解析を行う。
また難病レジストリ等への協力として、難病プラットフォームと連携し、臨床情報等をデータベースに登録・共有する。
結果と考察
平成29年度にはMindsに準拠した診療ガイドラインの作成のための体制構築、スコープの草案作成を行った。VFQ-25アンケートによる視覚の質の実態調査については、SOPの作成とコールドランを行い、大阪大学の無虹彩症患者についてアンケート調査を開始した。
平成30年度にはMindsに準拠した診療ガイドラインのスコープ作成およびシステマティックレビューを行った。VFQ-25アンケートによる視覚の質の実態調査については、無虹彩症およびFuchs角膜内皮ジストロフィのアンケート調査を行った。
令和元年度は、指定難病である前眼部形成異常と無虹彩症について、Mindsに準拠した診療ガイドラインを作成した。VFQ-25アンケートによる視覚の質の実態調査については、無虹彩症およびFuchs角膜内皮ジストロフィについて解析を行った。またAMED事業である難病プラットフォームとの共同研究としてデータベースを構築し、無虹彩症について症例登録を行った。
今後は策定した診療ガイドラインの普及・啓発活動および評価を行い、残りの3疾患についても診療ガイドラインの作成を目指す。また症例収集・症例登録について、引き続き継続していきたいと考えている。
結論
研究期間の3年間を通して、指定難病である前眼部形成異常および無虹彩症について、Mindsに準拠した診療ガイドラインを作成した。また無虹彩症および膠様滴状角膜ジストロフィーの診断基準を改定し、指定難病用の重症度分類を改定した。VFQ-25アンケートによる視覚の質の実態調査については、無虹彩症およびFuchs角膜内皮ジストロフィについて解析を行った。またAMED事業である難病プラットフォームとの共同研究としてデータベースを構築し、無虹彩症の症例登録を行った。

公開日・更新日

公開日
2021-07-01
更新日
-

研究報告書(紙媒体)

行政効果報告

文献番号
201911004C

収支報告書

文献番号
201911004Z
報告年月日

収入

(1)補助金交付額
20,020,000円
(2)補助金確定額
19,871,000円
差引額 [(1)-(2)]
149,000円

支出

研究費 (内訳) 直接研究費 物品費 2,006,657円
人件費・謝金 7,748,208円
旅費 2,099,113円
その他 3,398,015円
間接経費 4,620,000円
合計 19,871,993円

備考

備考
自己資金993円

公開日・更新日

公開日
2021-05-11
更新日
-