文献情報
文献番号
201822014A
報告書区分
総括
研究課題名
ASEAN諸国の大学等における安全衛生教育の実態調査及びミャンマー国を例とした安全衛生教育カリキュラムの開発と試行
課題番号
H30-労働-一般-001
研究年度
平成30(2018)年度
研究代表者(所属機関)
田中 寿郎(愛媛大学 理工学研究科)
研究分担者(所属機関)
- 伊藤 和貴(愛媛大学 連合農学研究科)
- R・C Vergin(ルース・キャロル バージン)(愛媛大学 国際連携推進機構 )
- 岡野 聡(愛媛大学 理工学研究科)
- 宮崎 隆文(岡山大学 安全衛生推進機構)
研究区分
厚生労働科学研究費補助金 健康安全確保総合研究分野 労働安全衛生総合研究
研究開始年度
平成30(2018)年度
研究終了予定年度
令和2(2020)年度
研究費
2,790,000円
研究者交替、所属機関変更
-
研究報告書(概要版)
研究目的
本研究の目的
1.ミャンマーの工科系大学で、日本式の労働安全衛生に関する講義を継続的に開講し、日本的な安全衛生習慣を持った技術者を育成する
2.ASAEN諸国の大学における実験室の安全を含む労働安全衛生に関する教育の実態を調査するとともに、高等教育機関における安全衛生教育の国際会議(The Asian Conference on Safety & Education in Laboratory)で成果を広める。
1.ミャンマーの工科系大学で、日本式の労働安全衛生に関する講義を継続的に開講し、日本的な安全衛生習慣を持った技術者を育成する
2.ASAEN諸国の大学における実験室の安全を含む労働安全衛生に関する教育の実態を調査するとともに、高等教育機関における安全衛生教育の国際会議(The Asian Conference on Safety & Education in Laboratory)で成果を広める。
研究方法
1. 日本式安全衛生教育のためのカリキュラム開発と教材開発
カリキュラムの開発と教材開発
4月~7月 ヒアリングの結果を考慮して、8回分のカリキュラムの策定を行う。(伊藤・田中)
9月 ミャンマーに渡航し、直接Hmawbi工科大学の安全教育担当者と打ち合わせ。
現地の教員・学生に対してカリキュラム内容に関連したセミナーを実施し、
策定したカリキュラムについて意見を収集する。
(田中・伊藤・ルース・岡野・宮崎・協力者)
8月~12月 策定したカリキュラムに合わせて、教材を作成(必要であえば、著作権処理も含む)
(岡野・ルース・伊藤・宮崎・協力者)
英語表現のブラッシュアップ(ルース)
2. ASEAN諸国の調査
9月 ラオス・タイの中心となる理工科大学における安全衛生教育について調査
安全衛生教育については、HP等の調査では調べることができないため、
直接現地大学への訪問調査が必要である。(田中・ルース・宮崎)
カリキュラムの開発と教材開発
4月~7月 ヒアリングの結果を考慮して、8回分のカリキュラムの策定を行う。(伊藤・田中)
9月 ミャンマーに渡航し、直接Hmawbi工科大学の安全教育担当者と打ち合わせ。
現地の教員・学生に対してカリキュラム内容に関連したセミナーを実施し、
策定したカリキュラムについて意見を収集する。
(田中・伊藤・ルース・岡野・宮崎・協力者)
8月~12月 策定したカリキュラムに合わせて、教材を作成(必要であえば、著作権処理も含む)
(岡野・ルース・伊藤・宮崎・協力者)
英語表現のブラッシュアップ(ルース)
2. ASEAN諸国の調査
9月 ラオス・タイの中心となる理工科大学における安全衛生教育について調査
安全衛生教育については、HP等の調査では調べることができないため、
直接現地大学への訪問調査が必要である。(田中・ルース・宮崎)
結果と考察
1. 日本式安全衛生教育のためのカリキュラム開発と教材開発
4月~10月 ヒアリングの結果を考慮して、暫定8回分のカリキュラムの策定を行った。
策定したカリキュラムに合わせて、教材を作成した。
(岡野・ルース・伊藤・宮崎・協力者)
さらに、講義の英語表現や講義法についてルースが英語をブラッシュアップを行った。
11月 沖縄大学院大学で開催された国際会議ACSEL2018にて、
“The development of Occupational Safety and Health lectures for Technological
Universities in Myanmar”と題して、本取り組みについて、途中経過を発表した。
12月 ミャンマーに渡航し、ミャンマー海事大学、タンリン工科大学、モービー工科大学の3大学
で、それぞれの大学教員を対象とした安全衛生教材を用いたセミナーを開催した。
また、今回行ったセミナーについて、担当者との意見交換を行い、改善点を明確にした。
(田中・伊藤・ルース・岡野・宮崎・協力者)
2. ASEAN諸国の調査
10月 ラオス国立大学、タイのチュラロンコン国立大学およびマヒドン国立大学において、
安全衛生管理状況と安全教育の実際について調査した。
(田中・ルース・宮崎)
4月~10月 ヒアリングの結果を考慮して、暫定8回分のカリキュラムの策定を行った。
策定したカリキュラムに合わせて、教材を作成した。
(岡野・ルース・伊藤・宮崎・協力者)
さらに、講義の英語表現や講義法についてルースが英語をブラッシュアップを行った。
11月 沖縄大学院大学で開催された国際会議ACSEL2018にて、
“The development of Occupational Safety and Health lectures for Technological
Universities in Myanmar”と題して、本取り組みについて、途中経過を発表した。
12月 ミャンマーに渡航し、ミャンマー海事大学、タンリン工科大学、モービー工科大学の3大学
で、それぞれの大学教員を対象とした安全衛生教材を用いたセミナーを開催した。
また、今回行ったセミナーについて、担当者との意見交換を行い、改善点を明確にした。
(田中・伊藤・ルース・岡野・宮崎・協力者)
2. ASEAN諸国の調査
10月 ラオス国立大学、タイのチュラロンコン国立大学およびマヒドン国立大学において、
安全衛生管理状況と安全教育の実際について調査した。
(田中・ルース・宮崎)
結論
2018年度の試行カリキュラム開発においては、問題は2つある。一つは、社会に労働安全衛生の概念が定着していない社会において、どのように安全文化を根付かせるかであり、もう一つは、教育する内容の選定である。そこで、愛媛大学で初任者や学生教育用に用意している安全衛生カリキュラムを基本に、研究分担者がミャンマーでの試行用カリキュラムを作成し、英語教材を作成した。これを用いて、ミャンマーの工科系3大学で教員向けに講義を行った。
この内容については、2018年年度、国際会議と国内会議で発表を行った。2019年度には講義を行った後の聞き取り調査結果を参考に、カリキュラムや教材の改善を行い、再度教員向けに講義を行い、再度問題点を明確にし、2020年度に完成を目指す。
ASEAN諸国の大学での安全管理と安全衛生教育の実態調査をラオス及びタイの主要大学で開始した。
この内容については、2018年年度、国際会議と国内会議で発表を行った。2019年度には講義を行った後の聞き取り調査結果を参考に、カリキュラムや教材の改善を行い、再度教員向けに講義を行い、再度問題点を明確にし、2020年度に完成を目指す。
ASEAN諸国の大学での安全管理と安全衛生教育の実態調査をラオス及びタイの主要大学で開始した。
公開日・更新日
公開日
2019-06-17
更新日
-