小児救急医療体制の品質評価・最適化・情報発信のための小児救急医療統合情報システムの開発研究

文献情報

文献番号
201821010A
報告書区分
総括
研究課題名
小児救急医療体制の品質評価・最適化・情報発信のための小児救急医療統合情報システムの開発研究
課題番号
H29-医療-一般-007
研究年度
平成30(2018)年度
研究代表者(所属機関)
清水 直樹(東京都立小児総合医療センター 救命・集中治療部)
研究分担者(所属機関)
  • 志馬 伸朗(広島大学大学院医歯薬保健学研究科)
  • 太田 邦雄(金沢大学医薬保健研究域医学系 医学教育研究センター)
  • 新田 雅彦(大阪医科大学 救急医学教室)
  • 種市 尋宙(富山大学大学院 薬学研究部(医学) 小児科)
  • 中山 祐子(富山県立中央病院 集中治療科)
  • 津田 雅世(兵庫県立こども病院 救急総合診療科)
  • 伊藤 友弥(あいち小児保健医療総合センター 救急科)
  • 多屋 馨子(国立感染症研究所 感染症疫学センター)
  • 岬 美穂(鶴和 美穂)(国立病院機構 災害医療センター 臨床研究部)
  • 藤原 幸一(名古屋大学大学院 工学研究科)
  • 吉澤 穣治(東京慈恵医科大学 小児外科)
研究区分
厚生労働科学研究費補助金 健康安全確保総合研究分野 地域医療基盤開発推進研究
研究開始年度
平成29(2017)年度
研究終了予定年度
令和1(2019)年度
研究費
2,310,000円
研究者交替、所属機関変更
-

研究報告書(概要版)

研究目的
本研究では多彩な小児救急疾患の初期対応から安定化・高度医療、すなわち#8000等の電話相談、トリアージと緊急搬送、小児集中治療まで、シームレスに稼働しうる小児救急医療統合情報システム網の構築のための基盤研究を行う。
研究方法
今年度研究では、コアレジストリを複数の特定モデル地域の学際調査フィールドへ導入し、さらに複数の既存レジストリとの連結を試験的に実施して両者の検証を実施することを調整することとした。#8000についてはその周知にかかる研究と、旧来の研究では得られていなかった電話相談内容と診療のアウトカムを連結させた研究可能性を模索することとした。
結果と考察
昨年度研究成果をもとに、重篤小児患者にかかる学際的共有調査フィールドを定めた。コアレジストリの項目と、共通登録病名、重症度・転帰項目を明確にした。レジストリ間の連携については、日本集中治療医学会ICU患者データベース(JIPAD)を軸とする妥当性が昨年度研究で示されコアレジストリに反映させた。#8000関連研究については、電話相談後の医療施設におけるアウトカムデータとのリンクをする方法についても議論された。重篤小児患者にかかる共有調査フィールド・登録病名・重症度・転帰項目を共有・統一することで、現行の関連複数レジストリの活動を阻害することなく、その活性を維持しつつ将来的な統合化の展望が開けた。さらに、本研究を進める中で、レジストリ入力をはじめとする様々な事務作業にかかる医師の勤務状況の把握の必要性についても、気づきが得られた。特に、小児地域支援病院などの比較的少ない医師により診療を維持している施設における、勤務状況への配慮についても検討が必要な可能性がある。
結論
重篤小児患者コアレジストリによる調査フィールド共有・入力項目の統一と他レジストリ連携の促進、ならびに#8000関連のアウトカムデータとの連結は、極めて有効な小児救急関連研究インフラ整備方略であり、継続的に進めてゆく。

公開日・更新日

公開日
2021-11-16
更新日
-

研究報告書(PDF)

公開日・更新日

公開日
2021-11-16
更新日
-

研究報告書(紙媒体)

収支報告書

文献番号
201821010Z