アトピー性皮膚炎の診療の均てん化のための大規模疫学調査と診療ガイドライン・連携資材の作成

文献情報

文献番号
201712001A
報告書区分
総括
研究課題名
アトピー性皮膚炎の診療の均てん化のための大規模疫学調査と診療ガイドライン・連携資材の作成
課題番号
H27-免疫-一般-002
研究年度
平成29(2017)年度
研究代表者(所属機関)
加藤 則人(京都府公立大学法人京都府立医科大学 大学院医学研究科)
研究分担者(所属機関)
  • 片山一朗(大阪大学大学院医学系研究科)
  • 秀道広(広島大学大学院医歯薬保健学研究院)
  • 大矢幸弘(国立成育医療研究センター)
  • 下条直樹(千葉大学大学院医学研究院)
  • 藤澤隆夫(国立病院機構三重病院)
  • 佐伯秀久(日本医科大学大学院医学研究科)
  • 池田政憲(岡山大学大学院医歯薬学総合研究科)
  • 中原剛士(九州大学大学院医学研究院)
  • 二村昌樹(国立病院機構名古屋医療センター)
  • 海老原全(慶應義塾大学医学部)
研究区分
厚生労働科学研究費補助金 疾病・障害対策研究分野 難治性疾患等政策研究(免疫アレルギー疾患等政策研究 免疫アレルギー疾患政策研究分野)
研究開始年度
平成27(2015)年度
研究終了予定年度
平成29(2017)年度
研究費
1,539,000円
研究者交替、所属機関変更
-

研究報告書(概要版)

研究目的
本研究の目的は、アトピー性皮膚炎の診療に携わるさまざまな地域のさまざまな診療科の医師が使用でき、すべての年齢層の患者の診療に必要な内容や患者や家族などの臨床の場での意思決定の参考に資するために必要な内容を含むアトピー性皮膚炎診療ガイドラインを作成することにより、アトピー性皮膚炎の診療の均てん化に資することである。
研究方法
現在のアトピー性皮膚炎診療の状況を踏まえて重要臨床課題を基にアトピー性皮膚炎患者にとって重要なアウトカムを改善するために必要な26課題のクリニカルクエスチョンについてキーワードを設定して行ったシステマティックレビューの結果から、エビデンスレベルの評価と統合で求められたエビデンス総体としてのエビデンスの強さ、益と害のバランスのほか、患者の価値観の多様性、経済学的な視点なども考慮して推奨とその強さを決定し、クリニカルクエスチョンに対する推奨文を作成した。また、アトピー性皮膚炎の定義や病態、診断、検査、治療などについて、データベースを用いて検索した情報や国内外の書籍、総説などの情報をもとに網羅的に解説した文章を作成した。
結果と考察
これらの2つのパートをアトピー性皮膚炎診療ガイドライン2018年版の原案として日本皮膚科学会、日本アレルギー学会の代議員によるパブリックコメントを終え、近日中に最終版を「日本皮膚科学会雑誌」、「アレルギー」、およびWeb上に、また英文版を「The Journal of Dermatology」、「Allergology International」に公表する予定である。
結論
アトピー性皮膚炎診療ガイドライン2018年版を作成した。

公開日・更新日

公開日
2019-05-07
更新日
-

研究報告書(PDF)

研究成果の刊行に関する一覧表

公開日・更新日

公開日
2019-05-07
更新日
-

研究報告書(紙媒体)

文献情報

文献番号
201712001B
報告書区分
総合
研究課題名
アトピー性皮膚炎の診療の均てん化のための大規模疫学調査と診療ガイドライン・連携資材の作成
課題番号
H27-免疫-一般-002
研究年度
平成29(2017)年度
研究代表者(所属機関)
加藤 則人(京都府公立大学法人京都府立医科大学 大学院医学研究科)
研究分担者(所属機関)
  • 片山一朗(大阪大学大学院医学系研究科)
  • 秀道広(広島大学大学院医歯薬保健学研究院)
  • 大矢幸弘(国立成育医療研究センター)
  • 下条直樹(千葉大学大学院医学研究院)
  • 藤澤隆夫(国立病院機構三重病院)
  • 佐伯秀久(日本医科大学大学院医学研究科)
  • 池田政憲(岡山大学大学院医歯薬学総合研究科)
  • 中原剛士(九州大学大学院医学研究院)
  • 二村昌樹(国立病院機構名古屋医療センター)
  • 海老原全(慶應義塾大学医学部)
研究区分
厚生労働科学研究費補助金 疾病・障害対策研究分野 難治性疾患等政策研究(免疫アレルギー疾患等政策研究 免疫アレルギー疾患政策研究分野)
研究開始年度
平成27(2015)年度
研究終了予定年度
平成29(2017)年度
研究者交替、所属機関変更
-

研究報告書(概要版)

研究目的
本研究の目的は、アトピー性皮膚炎の診療に携わるさまざまな地域のさまざまな診療科の医師が使用でき、すべての年齢層の患者の診療に必要な内容や患者や家族などの臨床の場での意思決定の参考に資するために必要な内容を含むアトピー性皮膚炎診療ガイドラインを作成することにより、アトピー性皮膚炎の診療の均てん化に資することである。
研究方法
現在のアトピー性皮膚炎診療の状況を踏まえて重要臨床課題を基にアトピー性皮膚炎患者にとって重要なアウトカムを改善するために必要な26課題のクリニカルクエスチョンを設定し、過去の臨床研究の文献を検索して、それらの方法や結果のシステマティックレビューの結果から、エビデンスレベルの評価と統合で求められたエビデンス総体としてのエビデンスの強さ、益と害のバランスのほか、患者の価値観の多様性、経済学的な視点なども考慮して推奨とその強さを決定し、クリニカルクエスチョンに対する推奨文を作成した。
また、アトピー性皮膚炎の定義や病態、診断、検査、治療などについて、データベースを用いて検索した情報や国内外の書籍、総説などの情報をもとに網羅的に解説した文章を作成した。
結果と考察
これらの2つのパートをアトピー性皮膚炎診療ガイドライン2018年版の原案として日本皮膚科学会、日本アレルギー学会の代議員によるパブリックコメントを終え、近日中に最終版を「日本皮膚科学会雑誌」、「アレルギー」、およびWeb上に、また英文版を「The Journal of Dermatology」、「Allergology International」に公表する予定である。
結論
アトピー性皮膚炎診療ガイドライン2018年版を作成した。

公開日・更新日

公開日
2019-05-07
更新日
-

研究報告書(PDF)

公開日・更新日

公開日
2019-05-07
更新日
-

研究報告書(紙媒体)

行政効果報告

文献番号
201712001C

成果

専門的・学術的観点からの成果
Mindsが進める診療ガイドライン作成方法に準拠して、最新の臨床研究の結果に基づくアトピー性皮膚炎診療ガイドラインを公表したことにより、最新のエビデンスに基づく医療の展開に貢献することが期待できる。これまで2つ(日本皮膚科学会、日本アレルギー学会)あったアトピー性皮膚炎診療ガイドラインを1つに統一したことで、日本が出版するアトピー性皮膚炎診療ガイドラインとして国際的にも価値があるものと考え、現在英語版を公表予定である。
臨床的観点からの成果
日常診療での課題二十数件については、クリニカルクエスチョンとして別に章立てし、個々の臨床課題について推奨度、エビデンスレベルを表記したことにより、臨床の現場での有用性が高いものとなった。本診療ガイドラインは、PDFファイルをWebで公開(https://www.dermatol.or.jp/uploads/uploads/files/guideline/atopic_GL2018.pdf)することにより、患者も含め、広くアトピー性皮膚炎に関係するものが自由に閲覧し、参考にできるものである。
ガイドライン等の開発
アトピー性皮膚炎診療ガイドライン2018(日本皮膚科学会雑誌 128; 2431-2502, 2018. アレルギー 67; 1297-1367, 2018.)を出版した。
また、その英文版を作成して公表した。J Dermatol 46; 1053-1101, 2019. Allergol Int, doi: 10.1016/j.alit.2020.02.006.
その他行政的観点からの成果
アレルギー疾患対策の基本指針や、学校のアレルギー疾患に対する取り組みガイドラインの作成において、アトピー性皮膚炎の患者へのエビデンスに基づく対応に関する記載をする際に参考になる資料を提供した。
その他のインパクト
市民公開講座(2019.1.6. 東京都)、アレルギー週間関連市民公開講座(2019.3.10. 大阪市)などで、アトピー性皮膚炎診療ガイドライン2018の内容を広く公開している.

発表件数

原著論文(和文)
1件
同内容を「日本皮膚科学会雑誌」と「アレルギー」に公表した
原著論文(英文等)
40件
その他論文(和文)
30件
その他論文(英文等)
0件
学会発表(国内学会)
23件
学会発表(国際学会等)
2件
その他成果(特許の出願)
0件
その他成果(特許の取得)
0件
その他成果(施策への反映)
0件
その他成果(普及・啓発活動)
0件

特許

主な原著論文20編(論文に厚生労働科学研究費の補助を受けたことが明記された論文に限る)

論文に厚生労働科学研究費の補助を受けたことが明記された論文に限ります。

原著論文1
加藤則人、大矢幸弘、池田政憲、他.
アトピー性皮膚炎診療ガイドライン2018
日本皮膚科学会雑誌 , 128 , 2431-2502  (2018)
原著論文2
加藤則人、大矢幸弘、池田政憲、他.
アトピー性皮膚炎診療ガイドライン2018
アレルギー , 67 , 1297-1367  (2018)
原著論文3
Katoh N, et al.
Clinical practice guidelines for the management of atopic dermatitis 2018.
J Dermatol , 46 , 1053-1101  (2019)
10.1111/1346-8138.15090
原著論文4
Katoh N, et al.
Clinical practice guidelines for the management of atopic dermatitis 2020.
Allergol Int ,  ( ) ,  -  (2020)
10.1016/j.alit.2020.02.006

公開日・更新日

公開日
2020-03-13
更新日
2022-06-09

収支報告書

文献番号
201712001Z
報告年月日

収入

(1)補助金交付額
2,000,000円
(2)補助金確定額
2,000,000円
差引額 [(1)-(2)]
0円

支出

研究費 (内訳) 直接研究費 物品費 274,755円
人件費・謝金 0円
旅費 534,680円
その他 729,565円
間接経費 461,000円
合計 2,000,000円

備考

備考
-

公開日・更新日

公開日
2019-05-07
更新日
-