疾患予後と医療の質の改善を目的とした多領域横断的な難治性肺高血圧症症例登録研究

文献情報

文献番号
201711037A
報告書区分
総括
研究課題名
疾患予後と医療の質の改善を目的とした多領域横断的な難治性肺高血圧症症例登録研究
課題番号
H28-難治等(難)-一般-022
研究年度
平成29(2017)年度
研究代表者(所属機関)
田村 雄一(国際医療福祉大学 医学部)
研究分担者(所属機関)
  • 佐藤 徹 (杏林大学 医学部)
  • 巽 浩一郎(千葉大学大学院 医学研究院)
  • 田邉 信宏(千葉大学大学院 医学研究院)
  • 隈丸 拓(東京大学大学院 医学系研究科)
  • 渡邉 裕司(浜松医科大学 臨床薬理学講座 )
  • 桑名 正隆(日本医科大学 )
  • 松原 広己(独立行政法人国立病院機構 岡山医療センター )
  • 八尾 厚史(東京大学 保健・健康推進本部)
  • 阿部 弘太郎(九州大学大学院 医学研究院)
  • 宮田 裕章 (慶應義塾大学 医学部)
  • 辻野 一三(北海道大学大学院 医学研究科)
研究区分
厚生労働科学研究費補助金 疾病・障害対策研究分野 難治性疾患等政策研究(難治性疾患政策研究)
研究開始年度
平成28(2016)年度
研究終了予定年度
平成30(2018)年度
研究費
7,883,000円
研究者交替、所属機関変更
-

研究報告書(概要版)

研究目的
本研究班は田村班のシステムを引き継ぎ、平成28年度に領域横断的特性を持つ疾患である肺高血圧症(肺動脈性肺高血圧症・慢性肺血栓塞栓性肺高血圧症・肺静脈閉塞症・SLE・強皮症・MCTD・特発性間質性肺炎・大動脈炎症候群などの多くの指定難病を基礎疾患とする)の症例登録研究を、全国の専門医だけでなく、呼吸不全調査研究班・強皮症班などの領域別基盤研究分野研究班や関連学会および患者会と連携して行う。研究プロトコールは田村班によって開始されている多施設共同症例登録研究のフォーマットを用い、研究期間内には本邦における初の前向き・多施設共同による5年分の予後調査および各治療法の対費用効果・医療の質に関する検討を行う。
研究方法
レジストリ研究によって本邦の肺動脈性肺高血圧症は多剤併用療法が積極的に行われており、その結果非常に両方な予後である可能性が示され、英文原著論文化も行った。また青黛摂取に伴う肺動脈性肺高血圧症は臨床データの収集及び基礎的研究の両側面の解析から薬剤関連肺高血圧症である可能性が高く、国際ガイドラインにもその成果が盛り込まれることとなった。さらに診療の質に関する解析の基盤構築として、肺高血圧症の国際標準疾患特異的PRO指標の日本語化を行った。
結果と考察
本邦における初の前向き・多施設共同による予後調査を行い、英文原著論文化も行った。また研究期間中に明らかになった漢方薬(青黛)に伴う薬剤性の肺高血圧症に関しての全国実態調査を行い、国際ガイドライン会議に報告した。また国際標準疾患特異的PRO指標emPHasis-10の言語学的妥当性を担保する日本語化を行い、レジストリにも盛り込んだ。
結論
研究により得られた成果の今後の活用・提供:肺動脈性肺高血圧症のレジストリシステムは学会公認のレジストリとしてオールジャパン体制のもと活用予定である。またPRO指標に関しては今後肺高血圧の診療および臨床研究に関して、当研究班が窓口となり非営利目的であれば無償で使用できるような体制を原著者と整えたため、研究の発展に資することが期待される。

公開日・更新日

公開日
2018-05-30
更新日
-

研究報告書(紙媒体)

収支報告書

文献番号
201711037Z
報告年月日

収入

(1)補助金交付額
9,027,000円
(2)補助金確定額
8,765,000円
差引額 [(1)-(2)]
262,000円

支出

研究費 (内訳) 直接研究費 物品費 2,413,979円
人件費・謝金 0円
旅費 341,640円
その他 4,866,293円
間接経費 1,144,000円
合計 8,765,912円

備考

備考
262,000円 返還

公開日・更新日

公開日
2019-02-27
更新日
-