診療情報データベースを用いた帯状疱疹の疫学等に関わる研究

文献情報

文献番号
201706007A
報告書区分
総括
研究課題名
診療情報データベースを用いた帯状疱疹の疫学等に関わる研究
課題番号
H29-特別-指定-007
研究年度
平成29(2017)年度
研究代表者(所属機関)
池田 俊也(国際医療福祉大学 医学部)
研究分担者(所属機関)
  • 白岩 健(国立保健医療科学院)
研究区分
厚生労働科学研究費補助金 行政政策研究分野 厚生労働科学特別研究
研究開始年度
平成29(2017)年度
研究終了予定年度
平成29(2017)年度
研究費
2,400,000円
研究者交替、所属機関変更
-

研究報告書(概要版)

研究目的
本研究では、診療情報データベース(NDB(National DataBase)の医科レセプト及びDPC(Diagnosis Procedure Combination)レセプトのサンプリングデータ、ならびに医科レセプトの集計表情報を用いて、帯状疱疹に関する診療情報を分析し、現在の全国での疾病負荷を推計するとともに、帯状疱疹の診療にかかる費用の全体像を把握し、以て定期接種導入の議論に必要な科学的知見を提供することを目的とした。
研究方法
2012年1月から3ヶ月ごと、2015年10月までの16ヶ月分のNDB サンプリングデータ(入院外、DPC、入院外)、ならびに2010年4月から2017年10月までの91ヶ月分のNDB データ(入院外)の集計表情報より、帯状疱疹と帯状疱疹後神経痛の患者数と費用ならびに都道府県別の受療率等について分析を行った。
結果と考察
平成28年11月から平成29年10月の1年間の帯状疱疹入院外初診患者数は、男性628,554人、女性901,165人であった。年齢階級別に見ると、65歳以上の患者数が多かった。患者数は増加傾向にあり、季節変動が認められた。入院外医療費は平均22,689円であったが、帯状疱疹の病名が付いた患者が同一月に他疾患の治療を受けた場合の費用も含まれていることに留意する必要がある。都道府県ごとの受療率には一定のばらつきが認められた。
結論
NBDなどレセプトを用いた解析では、病名の正確性などの課題はあるが、今回の分析では新たな大規模調査を実施することなく全国的な発生動向や疾病負担をある程度明らかにすることができたことから、NDBを用いた疫学情報の分析の有用性が示されたものと考えられる。

公開日・更新日

公開日
2018-06-01
更新日
-

研究報告書(紙媒体)

行政効果報告

文献番号
201706007C

収支報告書

文献番号
201706007Z
報告年月日

収入

(1)補助金交付額
3,120,000円
(2)補助金確定額
3,120,000円
差引額 [(1)-(2)]
0円

支出

研究費 (内訳) 直接研究費 物品費 1,429,619円
人件費・謝金 0円
旅費 959,881円
その他 10,500円
間接経費 720,000円
合計 3,120,000円

備考

備考
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公開日・更新日

公開日
2018-06-01
更新日
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