IgG4関連疾患の診断基準並びに治療指針の確立を目指した研究

文献情報

文献番号
201610017A
報告書区分
総括
研究課題名
IgG4関連疾患の診断基準並びに治療指針の確立を目指した研究
課題番号
H26-難治等(難)-一般-050
研究年度
平成28(2016)年度
研究代表者(所属機関)
千葉 勉(京都大学 医学研究科)
研究分担者(所属機関)
  • 岡崎 和一(関西医科大学 内科学第三講座)
  • 下瀬川 徹(東北大学 医学系研究科)
  • 神澤 輝実(都立駒込病院 消化器内科)
  • 川 茂幸(信州大学総合健康安全センター 消化器病学・肝臓病学)
  • 中村 誠司(九州大学 歯学部・歯科口腔外科学)
  • 半田 知宏(京都大学 医学研究科 呼吸器内科学)
  • 井戸 章雄(鹿児島大学 大学院医歯学総合研究科)
  • 能登原 憲司(倉敷中央病院 病理診断科)
  • 滝川 一(帝京大学 医学部内科・消化器内科学)
  • 岩崎 栄典(慶應義塾大学 医学部内科学(消化器))
  • 児玉 裕三(京都大学 医学研究科 消化器内科学)
  • 三森 経世(京都大学 医学研究科 臨床免疫学)
  • 住田 孝之(筑波大学 医学医療系内科・膠原病・リウマチ・アレルギー)
  • 佐藤 康晴(岡山大学 大学院保健学研究科・病態情報学)
  • 赤水 尚史(和歌山県立医科大学 内科学第一講座)
  • 川野 充弘(金沢大学医学部附属病院 リウマチ・膠原病学)
  • 田中 良哉(産業医科大学 医学部第一内科学)
  • 高橋 裕樹(札幌医科大学 医学部消化器内科・免疫・リウマチ内科学講座)
  • 後藤 浩(東京医科大学 臨床医学系眼科学分野)
  • 松井 祥子(富山大学 保健管理センター 呼吸器科)
  • 正木 康史(金沢医科大学 血液免疫内科学)
  • 石坂 信和(大阪医科大学 内科学講座)
  • 妹尾 浩(京都大学 医学研究科 消化器内科学)
  • 佐藤 俊哉(京都大学 医学研究科 医療統計学)
研究区分
厚生労働科学研究費補助金 疾病・障害対策研究分野 難治性疾患等政策研究(難治性疾患政策研究)
研究開始年度
平成26(2014)年度
研究終了予定年度
平成28(2016)年度
研究費
20,358,000円
研究者交替、所属機関変更
-

研究報告書(概要版)

研究目的
難病法改定に伴いIgG4関連疾患も指定難病に指定された。そのため難病指定のための診断基準、重症度分類の策定が必要となったため、本研究では、本疾患患者の難病指定のための診断基準、重症度分類を策定・改訂することを目的とした。
研究方法
1)IgG4関連疾患の各臓器別診断基準の策定
臓器部会を組織し、臓器別診断基準、重症度分類の策定・改訂を試みた。
2)IgG4関連心・動脈・後腹膜病変の診断基準の策定
「IgG4関連心・大動脈・後腹膜病変」分科会を設置して診断基準策定作業を本格化させた。
3)IgG4関連疾患の患者認定のための診断基準、重症度分類の策定
難病指定のための診断基準、重症度分類の精度を上る作業を継続した。
4)病因病態解明のための遺伝子、蛋白解析
病因病態解明のため、遺伝子、蛋白解析を一昨年から継続した。
5)IgG4関連疾患の新しい診断法の確立
IgG4関連疾患の診断法を確立するために、自己抗体の同定を行った。
6)ステロイド抵抗例、再発例に対する新しい治療法開発の試み
アメリカと共同で抗CD20抗体による臨床試験を立案し、治療効果評価のための国際基準(IgG4 Responder Index)の制定を行うこと  とした。
結果と考察
【結果】
1)IgG4関連疾患の各臓器別診断基準の策定
胆道疾患、膵疾患、涙腺唾液腺炎、眼疾患、腎疾患、呼吸器疾患の診断基準の再検討を行った。甲状腺疾患の診断基準の策定を継続した。
2)IgG4関連心・動脈・後腹膜病変の臨床調査、病態の分析及び診断基準の策定
IgG4関連疾患(大)動脈病変の診断・治療を検討する分科会をたちあげ臓器(組織)特異的な診断基準の最終的な策定作業を行った。
3)IgG4関連疾患の患者認定のための診断基準、重症度分類の策定
策定した重症度分類について運用上各臓器の間で若干の不整合があることが判明したため、改定作業を行った。
4)病因病態解明のための、遺伝子、蛋白解析
IgG4関連疾患患者880例のDNA検体を51施設から収集した。網羅的SNP解析、全エクソン解析、ダイレクトシーケンシングを行い、H  LA領域(HLA-DRB1,HLA-A) とFcγRIIbに強い相関を認めた。
5)IgG4関連疾患の新しい診断法の確立
本疾患が自己免疫性疾患の特徴をもつことから自己抗体の検索を行った。その結果、患者血清中に病原性をもった自己抗体の存在を見出  しECMに対する自己抗体を発見した。本抗体の陽性率は自己免疫性膵炎患者の50%をしめており(対照群では1/120例)、極めて特異  性の高いものであった。
6)ステロイド抵抗例、再発例に対する新しい治療法開発のこころみ
アメリカと共同でリツキサンによる臨床試験を計画である。本臨床試験の効果判定のための国際的な「治療効果判定インデックス(IgG4 Responder Index)」について両国で検討しH29年2月に行われた第3回国際IgG4RDシンポで大筋を決定した。
【考察】
今回すでに診断基準が策定されている臓器別疾患に加えて、「内分泌疾患(甲状腺疾患、下垂体炎)」「IgG4関連心・動脈疾患」について診断基準策定を試みた。 
IgG4関連疾患の病因病態は不明のままである。そこで、IgG4関連疾患850例について遺伝子解析を行い、HLA領域(DRB1, A領域)、及びFcγ受容体IIbに強い相関を認めた。HLAが関連遺伝子として見出されたことは自己免疫性疾患の可能性を示唆している。一方IgG4は抑制性の免疫グロブリンで、FcγR-IIbに親和性が強く、形質細胞は本Fc受容体のみを発現している。従って本多型がIgG4の結合やその作用にどのような影響があるのか興味が持たれる。
今回の研究で、IgG4関連疾患の約50%に、ECMに対する特異的な抗体が存在することが明らかとなった。本抗体は今後診断のGold Standardになると期待される。
今回アメリカとのリツキサン治療の共同臨床試験を三森班と共同で計画した。本試験では、確診例のみをリクルートする必要があるため今回、診断の特異度を高めるための新しい診断基準(IgG4 Responder Index)の策定をアメリカと共同でおこなった。
結論
1) 各臓器別診断基準を策定した。
2) 甲状腺疾患、下垂体炎の暫定的診断基準、重症度分類を策定した。「心臓・大動脈・後腹膜病変」の診断基準、重症度分類の策定作業を行った。
3) 本疾患全体の重症度分類、臓器別重症度分類の整合性を点検した。
4) IgG4関連疾患特有の遺伝子を同定した。
5) 本疾患の約50%に特異抗体が存在した。
6) リツキサンによる国際共同臨床試験のための特異度の高い診断基準の策定を行った。 

公開日・更新日

公開日
2017-04-21
更新日
-

研究報告書(PDF)

研究成果の刊行に関する一覧表

公開日・更新日

公開日
2017-05-25
更新日
-

研究報告書(紙媒体)

文献情報

文献番号
201610017B
報告書区分
総合
研究課題名
IgG4関連疾患の診断基準並びに治療指針の確立を目指した研究
課題番号
H26-難治等(難)-一般-050
研究年度
平成28(2016)年度
研究代表者(所属機関)
千葉 勉(京都大学 医学研究科)
研究分担者(所属機関)
  • 岡崎 和一(関西医科大学 内科学第三講座)
  • 下瀬川 徹(東北大学 医学系研究科)
  • 神澤 輝実(都立駒込病院 消化器内科)
  • 川 茂幸(信州大学総合健康安全センター 消化器病学・肝臓病学)
  • 中村 誠司(九州大学 歯学部・歯科口腔外科学)
  • 三嶋 理晃(京都大学 医学研究科 呼吸器内科学)
  • 半田 知宏(京都大学 医学研究科 呼吸器内科学)
  • 能登原 憲司(倉敷中央病院 病理診断科)
  • 滝川 一(帝京大学 医学部内科・消化器内科学)
  • 岩崎 栄典(慶應義塾大学 医学部内科学(消化器))
  • 児玉 裕三(京都大学 医学研究科 消化器内科学)
  • 三森 経世(京都大学 医学研究科 臨床免疫学)
  • 住田 孝之(筑波大学 医学医療系内科・膠原病・リウマチ・アレルギー)
  • 佐藤 康晴(岡山大学 大学院保健学研究科・病態情報学)
  • 赤水 尚史(和歌山県立医科大学 内科学第一講座)
  • 川野 充弘(金沢大学医学部附属病院 リウマチ・膠原病学)
  • 田中 良哉(産業医科大学 医学部第一内科学)
  • 高橋 裕樹(札幌医科大学 医学部消化器内科・免疫・リウマチ内科学講座)
  • 後藤 浩(東京医科大学 臨床医学系眼科学分野)
  • 松井 祥子(富山大学 保健管理センター 呼吸器科)
  • 正木 康史(金沢医科大学 血液免疫内科学)
  • 石坂 信和(大阪医科大学 内科学講座)
  • 妹尾 浩(京都大学 医学研究科 消化器内科学)
  • 佐藤 俊哉(京都大学 医学研究科 医療統計学)
  • 金井 隆典(慶應義塾大学 医学部内科学(消化器))
  • 吉野 正(岡山大学大学院医歯学総合研究所 腫瘍病理学)
研究区分
厚生労働科学研究費補助金 疾病・障害対策研究分野 難治性疾患等政策研究(難治性疾患政策研究)
研究開始年度
平成26(2014)年度
研究終了予定年度
平成28(2016)年度
研究者交替、所属機関変更
金井 隆典は平成26年度のみ研究分担者として参加。 岩崎 栄典は平成27年度及び平成28年度のみ研究分担者として参加。 三嶋 理晃は平成26年度及び平成27年度のみ研究分担者として参加。 半田 知宏、正木 康史、石坂 信和、妹尾 浩は平成28年度のみ研究分担者として参加。

研究報告書(概要版)

研究目的
難病法改定に伴いIgG4関連疾患も指定難病に指定された。そのため難病指定のための診断基準、重症度分類の策定が必要となったた為、本研究では、本疾患患者の難病指定のための診断基準、重症度分類を策定・改訂することを目的とした。
研究方法
1)IgG4関連疾患の各臓器別診断基準の策定
臓器部会を組織し、臓器別診断基準、重症度分類の策定・改訂を試みた。
2)IgG4関連心・動脈・後腹膜病変の診断基準の策定
「IgG4関連心・大動脈・後腹膜病変」分科会を設置して診断基準策定作業を行った。
3)病因病態解明のための遺伝子、蛋白解析
病因病態解明の為、遺伝子、蛋白解析を行った。
4)IgG4関連疾患の新しい診断法の確立
診断法を確立の為に自己抗体の同定を行った。
5)IgG4関連疾患標準治療法の確立
ステロイドによる標準治療法確立のため臨床試験を行った。
6)ステロイド抵抗例、再発例に対する新しい治療法開発の試み
アメリカと共同で抗CD20抗体による臨床試験を立案、治療効果評価のための国際基準(IgG4 Responder Index)の制定を試みた。
7)広報活動、社会活動
さまざまな広報活動、社会活動を行うようにした。
結果と考察
【結果】
1)IgG4関連疾患の各臓器別診断基準の策定
胆道疾患、膵疾患、涙腺唾液腺炎、眼疾患、腎疾患、呼吸器疾患、甲状腺疾患の診断基準の策定、改訂を行った。
2)IgG4関連心・動脈・後腹膜病変の臨床調査、病態の分析及び診断基準の策定
IgG4関連疾患心・動脈病変の分科会を立上げ臓器別診断基準の最終的な策定作業を行った。
3)病因病態解明のための、遺伝子、蛋白解析
IgG4関連疾患患者880例のDNA検体を51施設から収集した。網羅的SNP解析、全エクソン解析、ダイレクトシーケンシングを行い、H  LA(HLA-DRB1,HLA-A) とFcγRIIbに強い相関を認めた。
4)IgG4関連疾患の新しい診断法の確立
本疾患の自己抗体の検索を行った。その結果、患者血清中に病原性自己抗体を見出した。本抗体陽性率は本疾患患者の50%をしめており(対照群では1/120例)、極めて特異性の高いものであった。
5)IgG4関連疾患標準治療法の確立
自己免疫性膵炎では初回プレドニゾロン投与量0.5-0.6mg/kg/日から開始し漸減、維持量5-10 mg/日で1年間継続した場合、80-90%の例で寛解がえられた。しかし治療中断例については1年後に30-50%の再発が見られた。一方、涙腺唾液腺疾患を中心に多施設共同前方視的治療研究を行った結果、維持量の中央値は7mg/dayで、維持投与中に10%の再増悪を認めた。
6)ステロイド抵抗例、再発例に対する新しい治療法開発の試み
アメリカと共同でリツキサンによる臨床試験を計画した。本試験の効果判定のための国際的な「IgG4 Responder Index」について両国で検討しH29年2月の第3回国際IgG4RDシンポで大筋を決定した。
【考察】
今回ほぼすべての臓器別疾患の診断基準、重症度分類を策定した。加えて「内分泌疾患」「IgG4関連心・動脈疾患」の診断基準策定を試みた。これらの診断基準、重症度分類を、指定難病用の資料として厚労省に提出し、またその改定作業を行った。IgG4関連疾患の病因病態は不明のままである。そこで、IgG4関連疾患850例について遺伝子解析を行い、HLA領域(DRB1, A領域)、及びFcγ受容体IIbに強い相関を認めた。HLAが関連遺伝子として見出されたことは自己免疫性疾患の可能性を示唆している。一方IgG4は抑制性の免疫グロブリンで、FcγR-IIbに親和性が強く、形質細胞は本Fc受容体のみを発現している。従って本多型がIgG4の結合やその作用にどのような影響があるのか興味が持たれる。今回の研究で、IgG4関連疾患の約50%に、ECMに対する特異的な抗体が存在する事が明らかとなった。本抗体は今後診断のGold Standardになると期待される。今回アメリカとのリツキサン治療の共同臨床試験を三森班と共同で計画した。本試験では、確診例のみをリクルートする必要があるため今回、診断の特異度を高めるための新しい診断基準(IgG4 Responder Index)の策定をアメリカと共同でおこなった。
結論
1)各臓器別診断基準、重症度分類を策定し、指定難病用資料として厚労省に提出した。
2)甲状腺疾患、下垂体炎の暫定的診断基準、重症度分類を策定した。「心臓・大動脈・後腹膜病変」の診断基準、重症度分類の策定作業を行った。
3)IgG4関連疾患特有の遺伝子を同定した。
4)本疾患の新しい特異抗体を見出した。
5)リツキサンによる国際共同臨床試験のための特異度の高い診断基準の策定を行った。 

公開日・更新日

公開日
2017-04-21
更新日
-

研究報告書(PDF)

研究成果の刊行に関する一覧表

公開日・更新日

公開日
2017-05-25
更新日
2017-06-08

研究報告書(紙媒体)

行政効果報告

文献番号
201610017C

成果

専門的・学術的観点からの成果
1)IgG4関連疾患の一部が腫瘍関連疾患であることを明らかにした。2)IgG4関連疾患に自己抗体が存在し、それが病態形成に重要であることを明らかにした。3)IgG4関連疾患の疾患関連遺伝子を同定した。4)国際的なIgG4関連疾患と類縁疾患の鑑別法の確立を当研究班が中心になっておこなった。5)IgG4関連疾患の画像診断法を世界に先駆けて確立した。
臨床的観点からの成果
1)甲状腺のIgG4関連疾患について世界に先駆けて概念の確立をおこなった。2)心・血管系のIgG4関連疾患について世界に先駆けて概念の確立をおこなった。3)IgG4関連疾患と類縁疾患(キャッスルマン病、TAFRO病など)との鑑別診断について、異なる分野の専門家で協議し、一定のコンセンサスを得た。4)IgG4関連疾患の一部が腫瘍関連疾患であることのコンセンサスが確立された。
ガイドライン等の開発
1)「胆道疾患(IgG4硬化性胆管炎):H24年1月策定済」、「膵疾患(自己免疫性膵炎):H25年3月策定済」、「ミクリクツ病(IgG4関連涙腺唾液腺炎):H20年12月策定済」、「IgG4関連腎疾患:H23年11月策定済」の診断基準について、再検討をおこなった。2)「IgG4関連眼疾患」の「診断基準」を平成26年度に策定し、H27年度に論文として発表し、日本眼科学会の承認をえた。3)「IgG4関連呼吸器疾患」についてもH26年11月に診断基準の策定を完成させ、呼吸器学会の承認を得た。
その他行政的観点からの成果
1)平成27年度に指定難病となった「IgG4関連疾患」について、その「診断基準」及び「重症度分類」を再検討して、見直し案を厚労省・指定難病検討委員会に提出した。2)IgG4関連疾患の「眼疾患」「内分泌疾患」「心・動脈疾患」以外の疾患について、すべて「診断基準」を確立したことから、今後さらに質の高い「診断基準」「重症度分類」へ向けて、改訂への道のりが具体的なものとなった。3)国際会議での「鑑別診断法の検討」結果から、指定難病における類縁疾患との鑑別診断に大きく貢献できる。
その他のインパクト
1)NHK Eテレ、H26/7/5、2)都政新報、H26/12/16、3)Medical Tribune, H26/12/25、4)日経メデイカル、H27/1/9、5)朝日新聞、平成27/1/22、6)Medical Tribune、平成27/7/9、7)富山県難病相談・支援センター交流会、平成27/9/12、9)読売新聞、平成27/11/30、10)読売新聞、平成27/12/1、10)読売新聞、医療ルネサンス、平成27/12/3、11)ラジオNIKKEI、医学講座、平成28/1/14

発表件数

原著論文(和文)
1件
原著論文(英文等)
134件
その他論文(和文)
22件
その他論文(英文等)
0件
学会発表(国内学会)
157件
学会発表(国際学会等)
63件
その他成果(特許の出願)
0件
その他成果(特許の取得)
0件
その他成果(施策への反映)
0件
その他成果(普及・啓発活動)
34件

特許

主な原著論文20編(論文に厚生労働科学研究費の補助を受けたことが明記された論文に限る)

論文に厚生労働科学研究費の補助を受けたことが明記された論文に限ります。

原著論文1
Shiokawa M, Kodama Y,Chiba T.et al.
Pathogenicity of IgG in patients with IgG4-related disease.
Gut , 65 (8) , 1322-1332  (2016)
doi: 10.1136/gutjnl-2015-310336
原著論文2
Khosroshahi A, Wallace ZS, Akamizu T,et al.
International Consensus Guidance Statement on the Management and Treatment of IgG4-Related Disease.
Arthritis Rheumatol , 67 (7) , 1688-1699  (2015)
doi: 10.1002/art.39132
原著論文3
Arai Y, Yamashita K, Kuriyama K,et al.
Plasmacytoid dendritic cell activation and IFN-α production are prominent features of murine autoimmune pancreatitis and human IgG4-related autoimmune pancreatitis.
J Immunol , 195 (7) , 3033-3044  (2015)
doi: 10.4049/jimmunol.1500971
原著論文4
Umehara H, Okazaki K, Nakamura T,et al.
Current approach to the diagnosis of IgG4-related disease- Combination of Comprehensive Diagnostic and Organ-Specific Criteria.
Mod Rheumatol , 27 (3) , 381-391  (2017)
doi: 10.1080/14397595.2017.1290911
原著論文5
Okazaki K, Chari ST, Frulloni L,et al.
International consensus for the treatment of autoimmune pancreatitis.
Pancreatology , 17 (1) , 1-6  (2017)
doi: 10.1016/j.pan.2016.12.003
原著論文6
Masamune A, Nishimori I, Kikuta K,et al.
Randomised controlled trial of long-term maintenance corticosteroid therapy in patients with autoimmune pancreatitis.
Gut , 66 (3) , 487-494  (2016)
doi: 10.1136/gutjnl-2016-312049
原著論文7
松井祥子、山本 洋、三嶋理晃,他
IgG4関連呼吸器疾患の診断基準
日本呼吸器学会誌 , 4 (1) , 129-132  (2015)
原著論文8
Yamamoto M. Nojima M, Takahashi H,et al.
Identification of relapse predictors in IgG4-related disease using multivariate analysis of clinical data at the first visit and initial treatment.
Rheumatology (Oxford) , 54 (1) , 45-49  (2015)
doi: 10.1093/rheumatology/keu228
原著論文9
Shimizu M, Okamura K,Nakamura S,et al.
Effectiveness of imaging modalities for screening IgG4-related dacryoadenitis and sialadenitis (Mikulicz’s disease) and for differentiating it from Sjögren’s syndrome (SS), with an emphasis on sonography.
Arthritis Res Ther , 17 , 223-  (2015)
doi: 10.1186/s13075-015-0751-x
原著論文10
Tanaka A, Tazuma S, Okazaki K,et al.
Clinical features, treatment response, and outcome of IgG4-related sclerosing cholangitis.
Clin Gastroenterol Hepatol , 15 (6) , 920-926  (2017)
doi: 10.1016/j.cgh.2016.12.038
原著論文11
Yamamoto M, Shimizu Y,Takahashi H.et al.
Validation of the comprehensive diagnostic criteria for IgG4-related disease in a SMART registry.
Mod Rheumatol , 26 (2) , 310-312  (2016)
doi: 10.3109/14397595.2015.1069951
原著論文12
Tanaka Y, Takeuchi T, Miyasaka N,et al.
Efficacy and safety of rituximab in Japanese patients with systemic lupus erythematosus including lupus nephritis who are refractory to conventional therapy.
Mod Rheumatol , 26 (1) , 80-86  (2016)
doi: 10.3109/14397595.2015.1060665
原著論文13
Takahashi H, Tsuboi H,Sumida T,et al.
FDG-PET/CT can reveal subclinical prostatitis in a patient with IgG4-related disease.
Rheumatol.(Oxford) , 54 (6) , 1113-  (2015)
doi: 10.1093/rheumatology/kev099
原著論文14
Igawa T, Hayashi T,Sato Y.et al.
IgG4-producing lymphoma arising in a patient with IgG4-related disease.
Med Mol Morphol , 49 (4) , 243-249  (2016)
doi:10.1007/s00795-016-0139-2
原著論文15
Takeshima K, Inaba H,Akamizu T,et al.
Clinicopathological features of Riedel's thyroiditis associated with IgG4-related disease in Japan.
Endocr J , 62 (8) , 725-731  (2015)
doi: 10.1507/endocrj.EJ15-0175
原著論文16
Kawano M, Saeki T.
IgG4-related kidney disease - an update.
Curr Opin Nephrol Hypertens , 24 (2) , 193-201  (2015)
doi: 10.1097/MNH.0000000000000102
原著論文17
Takano K, Nomura K,Takahashi H,et al.
Clinicopathological analysis of salivary gland tissue from patients with IgG4-related disease.
Acta Otolaryngol , 136 (7) , 717-821  (2016)
doi: 10.3109/00016489.2016.1154605
原著論文18
Umehara H, Okazaki K, Kjawano M et al.
How to diagnose IgG4-related disaease (Correspondence).
Ann Rheum Dis , 76 (11)  (2017)
doi: 10.1136/annrheumdis-2017-211330
原著論文19
Kubota K, Kamisawa T, Okazaki K et al.
Low-dose maintenance steroid treatment could reduce the relapse rate in patients with type 1 autoimmune pancreatitis: a long-term Japanese multicenter analysis of 510 patients.
J Gastroenterol , 52 (8) , 955-964  (2017)
doi: 10.1007/s00535-016-1302-1
原著論文20
Notohara K, Kamisawa T, Uchida K et al.
Gastrointestinal manifestation of immunoglobulin G4-related disease: clarification through a multicenter survey.
J Gastroenterol  (2017)
d09;0rg/10.1007/s00535-017-1420-4

公開日・更新日

公開日
2017-06-13
更新日
2020-06-22

収支報告書

文献番号
201610017Z
報告年月日

収入

(1)補助金交付額
26,465,000円
(2)補助金確定額
26,465,000円
差引額 [(1)-(2)]
0円

支出

研究費 (内訳) 直接研究費 物品費 14,870,517円
人件費・謝金 0円
旅費 1,653,878円
その他 3,865,872円
間接経費 6,107,000円
合計 26,497,267円

備考

備考
自己資金 32,267円

公開日・更新日

公開日
2018-03-01
更新日
-