既存データベースの活用による虚血性心疾患・大動脈疾患診療の実態把握ならびに医療体制構築に向けた指標の確立のための研究

文献情報

文献番号
201608017A
報告書区分
総括
研究課題名
既存データベースの活用による虚血性心疾患・大動脈疾患診療の実態把握ならびに医療体制構築に向けた指標の確立のための研究
課題番号
H28-循環器等-一般-010
研究年度
平成28(2016)年度
研究代表者(所属機関)
坂田 泰史(国立大学法人 大阪大学 医学部附属病院 循環器内科)
研究分担者(所属機関)
  • 安田 聡(国立循環器病研究センター病院 心臓血管内科部門 循環器内科学)
  • 宮本 恵宏(国立循環器病研究センター 循環器病統合情報センター)
  • 西村 邦宏(国立循環器病研究センター 循環器病統合情報センター)
  • 中村 文明(国立循環器病研究センター 循環器病統合情報センター)
  • 小室 一成(東京大学医学部附属病院 循環器内科学)
  • 磯部 光章(東京医科歯科大学大学 循環制御内科学)
  • 斎藤 能彦(奈良県立医科大学 循環器内科学)
  • 今村 知明(奈良県立医科大学 公衆衛生学)
  • 平山 篤志(日本大学医学部 循環器内科)
  • 辻田 賢一(熊本大学 循環器内科学)
  • 中尾 浩一(済生会熊本病院 循環器内科)
  • 高山 守正(公益財団法人 日本心臓血圧研究振興会附属榊原記念病院 循環器内科)
  • 森野 禎浩(岩手医科大学 内科学講座循環器内科分野)
  • 上田 裕一(奈良県立病院機構 奈良県総合医療センター)
  • 真田 昌爾(国立大学法人 大阪大学 医学部附属病院)
  • 彦惣 俊吾(国立大学法人 大阪大学 医学部附属病院)
研究区分
厚生労働科学研究費補助金 疾病・障害対策研究分野 循環器疾患・糖尿病等生活習慣病対策総合研究
研究開始年度
平成28(2016)年度
研究終了予定年度
平成30(2018)年度
研究費
5,390,000円
研究者交替、所属機関変更
-

研究報告書(概要版)

研究目的
本研究は、上記のような状況を踏まえて、日本循環器学会の全面的な協力のもと、本邦の死因において第二位を占める循環器疾患の中でも最も重要な虚血性心疾患・大動脈疾患の医療体制の整備のため、既存のデータを活用し、診療実態把握ならびに医療体制整備方策検討のための指標の構築を目的とするものである。既存のデータベースとして、循環器疾患診療実態調査:The Japanese Registry Of All cardiac and vascular Diseases (JROAD)、JROAD-DPC、東京CCUネットワークデータの3つを用いることとした。
研究方法
日本循環器学会が2004年から実施している循環器疾患実態調査(JROAD)、2014年より進めているJROAD-DPC、および東京都CCUネットワークのデータを活用する。JROADは、日本循環器学会指定循環器専門医研修施設・研修関連施設(計全国1321施設)から収集した施設概要(循環器医療の供給度)および検査や治療の実施状況のデータを含んでおり、これを用いて診療実態の把握およびストラクチャ指標の策定をおこなう。また、JROAD-DPCは、2014年度より、JROAD参加病院のうちDPC(診断群分類包括評価)対象施設の協力を得て、DPCデータも含めて収集したデータベースである。治療内容や予後の情報も含んでおり、これを用いて、診療実態の把握とともに、プロセス指標やアウトカム指標の策定をおこなう。また、救急搬送に関するデータに関しては、東京都CCUネットワークデータを用いる。東京都CCUネットワークは東京都内72の心血管集中治療室(CCU)が参加し、東京都で急性心筋梗塞患者の94%を網羅するデータである。救急隊と連携し、発症時から救急搬送、CCU入院と診療の詳細が含まれており、このデータを用いて虚血性心疾患・大動脈疾患の救急搬送に関する実態把握および適切な救急搬送体制の構築に向けた指標の策定をおこなう。
結果と考察
既存のデータベースである循環器疾患実態調査(JROAD)、2014年より進めているJROAD-DPCおよび東京都CCUネットワークの状況について情報共有を行った。
また、本研究の募集要項で求められている要件、厚生労働省に設置されており当研究班が連携して取り組むこととなっている「脳卒中、心臓病その他の循環器病に係る診療提供体制の在り方に関する検討会」および「心血管疾患に係るワーキンググループ」の議論の動向を踏まえて、研究班内で議論した結果を踏まえて、診療体制検討のために収集すべき指標項目を策定した。さらに、検討した指標項目のうち、既存データベースに含まれない項目について、その収集可能性について検討するため、大阪府下の連携病院の協力を得て、カルテ情報からの収集を試みた。
結論
既存データベースを活用し、虚血性心疾患及び大動脈疾患の診療体制構築に向けた現状把握のための指標項目を策定した。今後、指標の算出を進め、現在の診療状況を把握し、今後のあるべき診療体制について検討をおこなう。

公開日・更新日

公開日
2017-06-23
更新日
-

研究報告書(紙媒体)

収支報告書

文献番号
201608017Z
報告年月日

収入

(1)補助金交付額
7,000,000円
(2)補助金確定額
7,000,000円
差引額 [(1)-(2)]
0円

支出

研究費 (内訳) 直接研究費 物品費 870,235円
人件費・謝金 0円
旅費 1,829,572円
その他 2,690,193円
間接経費 1,610,000円
合計 7,000,000円

備考

備考
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公開日・更新日

公開日
2017-10-19
更新日
-