難治性疾患の継続的な疫学データの収集・解析に関する研究

文献情報

文献番号
201510067A
報告書区分
総括
研究課題名
難治性疾患の継続的な疫学データの収集・解析に関する研究
課題番号
H26-難治等(難)-一般-089
研究年度
平成27(2015)年度
研究代表者(所属機関)
中村 好一(自治医科大学 地域医療学センター公衆衛生学部門)
研究分担者(所属機関)
  • 川村 孝(京都大学 環境安全保健機構健康科学センター)
  • 橋本 修二(藤田保健衛生大学医学部 衛生学講座講座)
  • 森 満(札幌医科大学医学部 公衆衛生学講座)
  • 鈴木 貞夫(名古屋市立大学大学院医学研究科 公衆衛生学分野)
  • 三宅 吉博(愛媛大学大学院医学系研究科 疫学・予防医学講座)
  • 福島 若葉(大阪市立大学大学院医学研究科 公衆衛生学)
  • 黒沢 美智子(順天堂大学医学部 衛生学講座)
  • 櫻井 勝(金沢医科大学医学部 公衆衛生学)
研究区分
厚生労働科学研究費補助金 疾病・障害対策研究分野 難治性疾患等克服研究(難治性疾患政策研究)
研究開始年度
平成26(2014)年度
研究終了予定年度
平成28(2016)年度
研究費
6,070,000円
研究者交替、所属機関変更
-

研究報告書(概要版)

研究目的
 個別の疾患を担当する研究班との協力により、各種難病について、特に「頻度」、「危険因子」、「予後」を明らかにする疫学研究を実施する。
研究方法
 3つの研究課題分野に、本研究班の研究分担者の中でも難病の疫学研究に造詣が深く実績もある研究者を統括リーダーとして配置(頻度:橋本修二藤田保健衛生大学教授、危険因子:森満札幌医科大学教授、予後:川村孝京都大学教授)し、個々の研究分担者/研究協力者が個別の疾患を担当する研究班(以下、「個別疾患研究班」)と協力の上、課題に関する研究を進めた。
 また、個別疾患研究班からの担当する難病に関する疫学研究の希望があった場合には、適切な疫学者を本研究班の研究協力者に加えて、本研究班と個別疾患研究班の共同研究を進めた(疾患によっては、本年度は次年度以降の研究計画の検討にとどまったものもある)。
結果と考察
 難病の頻度調査については、「難病の全国疫学調査の方法に関する検討:最近の調査・回収状況」(橋本修二研究分担者)、「アミロイドーシスの全国疫学調査:一時調査の中間集計結果、および二次調査の進捗状況」(福島若葉研究分担者)、「特発性大腿骨頭壊死症の全国疫学調査:一次調査の中間集計結果、および二次調査の進捗状況」(福島若葉研究分担者)、「ライソゾーム病の全国調査に関する研究」(鈴木貞夫研究分担者)、「門脈血行異常症の全国疫学調査」(大藤さと子研究協力者)、「びまん性肺疾患に関する研究の準備」(玉腰暁子研究協力者)、「潰瘍性大腸炎およびクローン病の有病者数推計に関する全国疫学調査」(西脇祐司研究協力者)を実施した。
 なお、「難病の全国疫学調査の方法に関する検討:最近の調査・回収状況」は、来年度に予定されている2006年刊行の「難病の患者数と臨床疫学像把握のための全国疫学調査第2版」(http://www.jichi.ac.jp/dph/nanbyou.html)改定のための基礎データ収集のために実施したものである。
 危険因子に関する研究として「VDR多型とパーキンソン病との関連」(三宅吉博研究分担者)と「特発性基底核石灰化症に関する研究」(永田知里研究協力者)を実施した。
 予後の解明に関しては、「サーベイランスデータに基づくわが国のプリオン病の疫学像(1999-2015年データ)」(中村好一研究代表者)、「薬剤性過敏症症候群全国疫学調査終了後の追跡(後遺症)調査結果」(黒沢美智子研究分担者)、「特発性心筋症(肥大型心筋症)の予後予測に関する研究」(櫻井勝研究分担者)、「パーキンソン病患者の摂食嚥下障害の進行に影響する要因についての縦断的研究」(森満研究分担者)、『「運動失調症の医療基盤に関する調査研究班」への研究協力~J-CATの進捗状況について~』(大西浩文研究協力者)、「希少難病性角膜疾患の疫学調査研究班の支援」(尾島俊之研究協力者)を実施した。
 昨年度からの継続研究も多いが、データの解析、本研究に向けての準備など、いずれの研究においても研究自体は着実に進展している。
結論
 各種難病の疫学像を明らかにした。

公開日・更新日

公開日
2017-03-31
更新日
-

研究報告書(PDF)

収支報告書

文献番号
201510067Z