文献情報
文献番号
201451029A
報告書区分
総括
研究課題名
MID-NETを用いた医薬品等のベネフィット・リスク評価のための薬剤疫学研究等の実践的な分析手法及び教育に関する研究
研究課題名(英字)
-
課題番号
-
研究年度
平成26(2014)年度
研究代表者(所属機関)
中島 直樹(九州大学 大学病院)
研究分担者(所属機関)
- 川上 純一(浜松医科大学 医学部附属病院)
- 木村 通男(浜松医科大学 医学部附属病院)
- 藤井 進(佐賀大学 附属病院)
- 康 東天(九州大学 大学病院)
- 増田 智先(九州大学 大学病院)
- 徳永 章二(九州大学 大学病院)
研究区分
厚生労働科学研究費補助金 健康安全確保総合研究分野 【委託費】 医薬品等規制調和・評価研究
研究開始年度
平成26(2014)年度
研究終了予定年度
平成26(2014)年度
研究費
23,000,000円
研究者交替、所属機関変更
-
研究報告書(概要版)
研究目的
MID-NET事業では、当初からの事業目的として、医薬品安全確保のための能動的サーベイランスシステム基盤の整備と並んで、データ利活用の推進に向けた人材の育成を挙げている。そこで本研究では、MID-NETの利活用の推進に向けた環境・体制整備に関する課題等について整理し、人材育成を効率的かつ継続的に行うための教育・研修プログラム及び利活用事例等を踏まえた実践的な教育資材の作成を以下の2領域において行った。第1領域:システム構築あるいはデータコーディング・マッピングのための標準規格に関する適正な知識を提供する。またMID-NET事業に特化した運用に際して共有するべき知識を提供する。第2領域:機微性の高い医療情報を基に抽出したデータの信頼性や性質を理解し、医薬品の有効性・安全性評価や薬剤疫学研究等を行うための解析スキルを身につけた人材を育成する。
研究方法
MID-NET事業に協力医療機関として参加している九州大学病院、浜松医科大学病院、佐賀大学病院が、MID-NET事業に関する経緯やMID-NETシステム導入に関する知識や運用の手法を再調査した。また、機微性の高い医療情報を基に抽出したデータの信頼性や性質に関して、同バリデーション事業で理解したことを再整理した。さらに、医薬品の有効性・安全性評価や薬剤疫学研究等を行った先行研究の経験の再記述や調査を行った。
結果と考察
各医療施設のシステム担当者(ベンダー含む)、コーディングやマッピングを担当する部門(薬剤部、検査部等)、データ抽出やバリデーションを担当するデータマネジャー、および薬剤疫学解析を担当する研究者などに対するMID-NET事業の構築や運用、利活用に関して網羅的な教材を作成した。
結論
MID-NET事業の利活用の推進に向けた環境・体制整備に関する課題等について整理し、人材育成を効率的かつ継続的に行うための教育・研修プログラム及び利活用事例等を踏まえた実践的な教育資材の作成を行った。本事業の本格運用に向けて、また今後拡大発展する際の教育・研修に本研究成果物が活用されることを期待する。
公開日・更新日
公開日
2018-06-21
更新日
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