革新的がん医療実用化研究に関連する研究開発管理の実施・評価に関する研究

文献情報

文献番号
201405028A
報告書区分
総括
研究課題名
革新的がん医療実用化研究に関連する研究開発管理の実施・評価に関する研究
課題番号
H26-特別-指定-020
研究年度
平成26(2014)年度
研究代表者(所属機関)
堀田 知光(独立行政法人国立がん研究センター)
研究分担者(所属機関)
  • 関原 健夫(公益財団法人日本対がん協会)
  • 中釜 斉(独立行政法人国立がん研究センター)
  • 祖父江 友孝(大阪大学大学院医学系研究科)
  • 米田 悦啓(独立行政法人医薬基盤研究所)
  • 赤堀 眞(東京大学臨床試験研究センター)
  • 佐野 武(がん研究会がん研有明病院)
  • 堀部 敬三(独立行政法人国立病院機構名古屋医療センター)
研究区分
厚生労働科学研究費補助金 行政政策研究分野 【補助金】 厚生労働科学特別研究
研究開始年度
平成26(2014)年度
研究終了予定年度
平成26(2014)年度
研究費
15,400,000円
研究者交替、所属機関変更
-

研究報告書(概要版)

研究目的
革新的がん医療実用化に関連する研究開発を効果的かつ効率的に推進するためには、研究開発の方向性にしたがって採択された研究課題が円滑かつ迅速に遂行され、最大の研究成果を得られるようにするための進捗管理を実施する必要がある。そこで本研究は、革新的がん医療実用化に関連する研究開発の研究成果を最大化するために必要な進捗管理である「研究開発管理」を効果的に推進する仕組み(PDCAサイクル)の具体的な方策を開発・実施・評価することを目的とする。
研究方法
研究管理体制として、プログラムディレクター(PD)と、全領域および領域ごとにプログラムオフィサー(PO)が1名ずつ(計7名)、さらにPOを補佐する研究協力者が領域ごとに1から4名(計12名)により、平成26年度革新的がん医療実用化研究事業の新規課題144と継続課題21の計165課題について進捗管理を行った。進捗管理の具体的方法として、以下の項目を試行的に実施し実行可能性を検証した1.進捗状況の把握・管理、2.ヒアリング、3.サイトビジット、4.研究班会議への参加、5.研究成果のとりまとめ・報告、6.中間・事後評価委員会への参加である。最終的に、研究事業全体の進捗状況を総括した。
結果と考察
PD/POと研究協力者は、研究代表者から提出された進捗状況申告書により、各研究課題のゴールとマイルストンおよび進捗上の問題点を把握した。ついで、進捗状況申告書と研究計画書と合わせて検討し、ヒアリングを計35課題、サイトビジットを計7課題に対して実施した。ヒアリングやサイトビジットでは、各研究課題の計画や進捗上の問題点の指摘や解決策の提言が行われ、進捗管理報告書としてまとめられた。ついで、年度末に各研究代表者から、研究成果報告書の提出を受け、設定されたマイルストンに対する達成状況を確認した。進捗上の重大な問題が発生した課題はなかったこと、各マイルストンに対する達成率が84.5%であったことなどより、事業全体として進捗はおおむね良好であったと判断した。これらは研究事業成果報告書として、中間・事後評価委員会に資料として提出された。また、実際に進捗管理を行った経験から進捗管理方法の課題を把握し、今後の進捗管理体制に対する提言を行った。
結論
平成26年度厚生労働科学研究費補助金の革新的がん医療実用化研究事業に対して、本研究班では試行的に各研究課題の進捗管理を行い、進捗管理体制の課題の抽出とその改善案を検討した。革新的がん医療実用化研究事業は、平成27年度よりAMEDに移管される。本堀田班の進捗管理報告と提案は、ジャパン・キャンサーリサーチ・プロジェクトにおいて、がん医療の実用化に結び付く有効な進捗管理体制の構築に役立つことが期待できる。

公開日・更新日

公開日
2015-06-05
更新日
-

行政効果報告

文献番号
201405028C

収支報告書

文献番号
201405028Z