統一した分析フォーマットを用いた国際保健領域における官民連携事例の分析

文献情報

文献番号
201403011A
報告書区分
総括
研究課題名
統一した分析フォーマットを用いた国際保健領域における官民連携事例の分析
課題番号
H25-地球規模-一般-002
研究年度
平成26(2014)年度
研究代表者(所属機関)
湯浅 資之(順天堂大学大学院 医学研究科公衆衛生学講座)
研究分担者(所属機関)
  • 北島 勉(杏林大学 総合政策学部)
研究区分
厚生労働科学研究費補助金 行政政策研究分野 【補助金】 地球規模保健課題推進研究(地球規模保健課題推進研究)
研究開始年度
平成25(2013)年度
研究終了予定年度
平成26(2014)年度
研究費
4,041,000円
研究者交替、所属機関変更
-

研究報告書(概要版)

研究目的
 平成26年度は、①国際保健領域における官民連携事例を統一的に分析するフォーマット(簡易版)の評価項目と評価基準の改訂、②文献検索エンジンであるPubMedとWeb of Scienceを使用し「public private partnership」を検索語とした文献検索の年次動向の調査および国際保健領域における個別の官民連携事例の分析と全体的な傾向を把握するためのシステマティック・レビュー、③主要な国際支援機関における官民連携に関する動向に関する聞き取り調査(順天堂大学医学部倫理委員会承認)、を実施した。    
研究方法
 各国における個別の官民連携事例の分析と全体的な傾向を把握するため、科学雑誌にオリジナル論文として公表された事例報告に関するシステマティックレビューを行った。また、主な援助国政府、NGO、国際機関を訪問し、官民連携事業の担当官から官民連携に関する政策指針等の最新情報を収集した。米国ワシントンD.C.では世界銀行および米国国際開発庁(USAID)との情報交換を行い、英国ロンドンでは英国国際開発庁(DFID)と国際家族計画連盟(IPPF)を訪問した。スイス国ジュネーブでは世界保健機関と世界エイズ・結核・マラリア対策基金事務局との情報交換を行った。更に被援助国の事例としてフィリピン国官民連携センター(PPP Center)から情報を収集した。  
結果と考察
 調査・分析の結果、2000年以降、国際保健医療領域における官民連携(PPP)に関する関心は高まり、援助機関はその必要性を認識してきており、またその有効性を検証した学術論文も相次いで発刊されている傾向があることが確認できた。           
 その一方で、関心やニーズはあるものの、具体的な戦略や政策を検討中の援助機関は少なくなく、民間企業との連携による課題(評判、民間との目標設定の調整など)やモニタリング評価方法の検討も模索の段階にあった。         
結論
 国内外を問わず、官民連携事業の具体的な事業の分析・評価に応用できる「分析フォーマット」をツールとして紹介し提供することができた。
 モニタリング評価方法の検討が模索の段階にある中で、研究班が前年度から開発し本年度改訂を行った「統一的に分析するフォーマット簡易版」は、評価ツールの一つとして有効であると思われた。           

公開日・更新日

公開日
2015-06-08
更新日
-

文献情報

文献番号
201403011B
報告書区分
総合
研究課題名
統一した分析フォーマットを用いた国際保健領域における官民連携事例の分析
課題番号
H25-地球規模-一般-002
研究年度
平成26(2014)年度
研究代表者(所属機関)
湯浅 資之(順天堂大学大学院 医学研究科公衆衛生学講座)
研究分担者(所属機関)
-
研究区分
厚生労働科学研究費補助金 行政政策研究分野 【補助金】 地球規模保健課題推進研究(地球規模保健課題推進研究)
研究開始年度
平成25(2013)年度
研究終了予定年度
平成26(2014)年度
研究者交替、所属機関変更
-

研究報告書(概要版)

研究報告書(PDF)

研究報告書(紙媒体)

行政効果報告

文献番号
201403011C

成果

専門的・学術的観点からの成果
 官民連携を大会テーマに開催された日本熱帯医学会・日本国際保健医療学会合同大会(平成26年11月1日~3日)において「官民連携事業の評価」と題したシンポジウムを研究班主催で開催した。
 46th APACPH Conference (平成26年10月17日~19日:クアラルンプール)や、日本公衆衛生学会総会(平成26年11月5日~7日: 宇都宮)、日本国際保健医療学会・西日本地方会(平成27年2月28日:鹿児島) において、研究班で開発した「統一フォーマット」に関する学会発表を行った。
臨床的観点からの成果
特記事項なし。
ガイドライン等の開発
 日本熱帯医学会・日本国際保健医療学会合同大会(平成26年11月1日~3日)において「官民連携事業の評価」と題したシンポジウムを研究班主催で開催した。このシンポジウムでは、JICA民間連携事業の担当官からJICAの取り組みと方針についての発表報告、JICAと連携し海外事業に取り組む企業から事業と評価の報告に続き、研究班が初年度から開発してきた事業評価の統一フォーマットの紹介と適用事例の報告が行われた。     
その他行政的観点からの成果
特記事項なし。
その他のインパクト
 国内外を問わず、官民連携事業の具体的な事業の分析・評価に応用できる「分析フォーマット」をツールとして紹介し提供することができた。官民連携事業の評価の具体的な枠組みを初めて示したことで、連携事業に携わる多くの関係者に今後参照される資料になったと思われる。              

発表件数

原著論文(和文)
0件
原著論文(英文等)
0件
その他論文(和文)
0件
その他論文(英文等)
0件
学会発表(国内学会)
4件
学会発表(国際学会等)
1件
その他成果(特許の出願)
0件
その他成果(特許の取得)
0件
その他成果(施策への反映)
0件
その他成果(普及・啓発活動)
0件

特許

主な原著論文20編(論文に厚生労働科学研究費の補助を受けたことが明記された論文に限る)

公開日・更新日

公開日
2015-06-08
更新日
-

収支報告書

文献番号
201403011Z
報告年月日

収入

(1)補助金交付額
5,247,000円
(2)補助金確定額
5,175,840円
差引額 [(1)-(2)]
71,160円

支出

研究費 (内訳) 直接研究費 物品費 109,696円
人件費・謝金 1,669,705円
旅費 2,168,412円
その他 22,027円
間接経費 1,206,000円
合計 5,175,840円

備考

備考
-

公開日・更新日

公開日
2015-06-08
更新日
-