国際食品規格策定に係る効果的な検討プロセスの開発に関する研究

文献情報

文献番号
201327010A
報告書区分
総括
研究課題名
国際食品規格策定に係る効果的な検討プロセスの開発に関する研究
課題番号
H23-食品-一般-013
研究年度
平成25(2013)年度
研究代表者(所属機関)
里村 一成(京都大学 医学研究科 健康政策・国際保健学)
研究分担者(所属機関)
  • 今村 知明(奈良県立医科大学  健康政策医学講座 )
  • 豊福 肇(山口大学 共同獣医学部獣医学科病態制御学講座)
  • 佐伯 圭吾(奈良県立医科大学  地域健康医学講座)
  • 松尾 真紀子(東京大学 公共政策大学院政策ビジョン研究センター )
  • 石見 佳子(国立健康・栄養研究所 食品保健機能研究部)
  • 登田 美桜(医薬品食品衛生研究所 安全情報部 第3室)
研究区分
厚生労働科学研究費補助金 健康安全確保総合研究 食品の安全確保推進研究
研究開始年度
平成23(2011)年度
研究終了予定年度
平成25(2013)年度
研究費
13,600,000円
研究者交替、所属機関変更
-

研究報告書(概要版)

研究目的
コーデックス委員会が策定する文書は堅固な科学的証拠とリスク分析に基づいていなければならないとされており、各加盟国が会議に臨む場合も、科学的知見に基づいて対応を行う必要がある。しかしながら、Codexは、検討分野ごとに約30の部会から構成されており、それぞれの部会で要求される専門分野が多岐にわたること、また、確率論的モデルに基づく定量的リスク評価結果に基づく規格の策定等、高度に専門的な内容を含むアプローチが採用されてきているため、単なる情報の収集ではなく専門家による傾向分析と理論構築等が必要になる。また、議論の経緯が複雑になっており、各国の戦略が多様化していることなどから、それらをふまえた対応が必要になる。しかしながら、日本政府においては、主として対応している行政官が比較的短期で異動すること等の理由により、諸外国と対等に交渉を行うにはハンディが非常に大きい。そこで、本研究ではCodexの各部会におけるこれまでの議論の内容、諸外国のポジション、日本政府の取った対応、関連資料等を収集・整理・分析し、必要な情報を迅速かつ簡便に提供することにより、その議論に加わり日本の食生活に合致した食の安全を図ることが目的である。
研究方法
一般原則部会、食品衛生部会、栄養・特殊用途食品部会、食品汚染物質部会等への参加による情報収集や分析の他、シンポジウム開催(元議長のスローラック氏、元事務局長の宮城島氏、元副議長の吉倉氏等のシンポジストを招待)にて情報収集と主にコーデックスの周知を図った。
結果と考察
今後もコーデックスの動きに注意していく必要が明確になるとともに、食品の安全性についてのリスクコミュニケーションの確立が必要と考えられた。
結論
今後もコーデックスの情報を集積して分析していく必要があると考えられた。

公開日・更新日

公開日
2018-06-11
更新日
-

研究報告書(PDF)

文献情報

文献番号
201327010B
報告書区分
総合
研究課題名
国際食品規格策定に係る効果的な検討プロセスの開発に関する研究
課題番号
H23-食品-一般-013
研究年度
平成25(2013)年度
研究代表者(所属機関)
里村 一成(京都大学 医学研究科 健康政策・国際保健学)
研究分担者(所属機関)
  • 今村 知明(奈良県立医科大学 健康政策医学講座 )
  • 豊福 肇(山口大学共同獣医学部獣医学科病態制御学講座)
  • 佐伯 圭吾(奈良県立医科大学 地域健康医学講座)
  • 松尾 真紀子(東京大学公共政策大学院政策ビジョン研究センター)
  • 石見 佳子(国立健康・栄養研究所・食品保健機能研究部)
  • 登田 美桜(医薬品食品衛生研究所 安全情報部 第3室)
  • 小池 創一(東京大学医学部付属病院企画情報運営部)
研究区分
厚生労働科学研究費補助金 健康安全確保総合研究 食品の安全確保推進研究
研究開始年度
平成23(2011)年度
研究終了予定年度
平成25(2013)年度
研究者交替、所属機関変更
-

研究報告書(概要版)

研究目的
Codexが策定する文書は堅固な科学的証拠とリスク分析に基づいていなければならないとされており、各加盟国が会議に臨む場合も、科学的知見に基づいて対応を行う必要がある。しかしながら、検討分野ごとに約30の部会から構成されており、それぞれの部会で要求される専門分野が多岐にわたることや、確率論的モデルに基づく定量的リスク評価結果に基づく規格の策定等、高度に専門的な内容を含むアプローチが採用されてきているため、単なる情報の収集ではなく専門家による傾向分析と理論構築等が必要になる。議論の経緯の複雑化、各国の戦略の多様化などから、それらをふまえた対応が必要になる。本研究では各部会におけるこれまでの議論の内容、諸外国のポジション、日本政府の取った対応、関連資料等を収集・整理・分析し、必要な情報を迅速かつ簡便に提供することと、今後日本にとって重要と考えられる議題の対応方針の検討にあたって必要となる背景や論点の整理を行うことで、日本の対応に貢献するとともに、我が国の国益や日本の食生活に合致した食の安全に資することを目的とする。
研究方法
一般原則部会、食品衛生部会、分析・サンプリング部会、栄養・特殊用途食品部会、食品汚染物質部会等に参加し情報収集・分析するとともに、横断的に様々な部会で検討されていることを分析(リスク分析適用の調和検討過程について)を行った。また、コーデックス文章の売り必要なものを翻訳した。さらにはコーデックスの50周年にシンポジウムを主催した。
結果と考察
各部会については経過等をまとめ、日本からの会議出席者に資料として提供した。
翻訳文章については厚生労働省のホームページで公開している。
シンポジウムはコーデックスの50周年事業の一環としてあつかわて、コーデックス50周年事業に掲載されている。
結論
今後もコーデックスの経過を見るとともに出席者に必要な情報を提供していくことが、日本の食の安心・安全に寄与することになると考えられる。

公開日・更新日

公開日
2018-06-11
更新日
-

研究報告書(PDF)

行政効果報告

文献番号
201327010C

成果

専門的・学術的観点からの成果
必要な部会に参加し、日本の食の安全・安心を推進していくためには必要なアドバイスを行った。また、開催したシンポジウムもコーデックスから公認され、日本内外でこの研究が必要であることが確認された。
臨床的観点からの成果
特記事項無し
ガイドライン等の開発
特記事項無し
その他行政的観点からの成果
コーデックスの委員会にアドバイザーとして参加することにより、日本の食の安心・安全に寄与することができた。また、必要なコーデックス文章を翻訳し厚生労働省のホームページで公開した。
その他のインパクト
東京大学においてコーデック関係者をパネリストとするシンポジウムを開催した。このシンポジウムはコーデックス50周年事業の一環として認められコーデックスの50周年行事のホームページにContribution from Japan として掲載されている。

発表件数

原著論文(和文)
0件
原著論文(英文等)
0件
その他論文(和文)
3件
主としてコーデックス部会への参加報告
その他論文(英文等)
3件
主として日本における栄養素摂取量についての報告
学会発表(国内学会)
0件
学会発表(国際学会等)
0件
その他成果(特許の出願)
0件
その他成果(特許の取得)
0件
その他成果(施策への反映)
0件
その他成果(普及・啓発活動)
1件
シンポジウムを東京大学で開催した

特許

主な原著論文20編(論文に厚生労働科学研究費の補助を受けたことが明記された論文に限る)

公開日・更新日

公開日
2014-06-19
更新日
-

収支報告書

文献番号
201327010Z
報告年月日

収入

(1)補助金交付額
17,680,000円
(2)補助金確定額
17,680,000円
差引額 [(1)-(2)]
0円

支出

研究費 (内訳) 直接研究費 物品費 1,396,733円
人件費・謝金 5,162,684円
旅費 4,848,629円
その他 2,192,850円
間接経費 4,080,000円
合計 17,680,896円

備考

備考
自己資金

公開日・更新日

公開日
2018-06-11
更新日
-