聴覚障害災害時要援護者支援情報システム開発研究

文献情報

文献番号
201317029A
報告書区分
総括
研究課題名
聴覚障害災害時要援護者支援情報システム開発研究
課題番号
H24-感覚-一般-001
研究年度
平成25(2013)年度
研究代表者(所属機関)
矢部 多加夫(国立病院機構 東京医療センター 臨床センター 人工臓器・機器開発研究部)
研究分担者(所属機関)
研究区分
厚生労働科学研究費補助金 疾病・障害対策研究分野 障害者対策総合研究
研究開始年度
平成24(2012)年度
研究終了予定年度
平成26(2014)年度
研究費
7,347,000円
研究者交替、所属機関変更
-

研究報告書(概要版)

研究目的
聴覚障害災害時要援護者を対象に支援情報機器の長期実証実験を行った。
電光表示装置ソフトを改良したシステムを設置、アンケート調査を行い、解析を行った。
研究方法
システム開発
アンドロイド端末、WiFiメール機能、グーグルクラウド、フラッシュライト付き視覚情報表示ディスプレイから構成される。サーバ機能を利用することで情報配信ネットワークの構築が可能である。
システム実証試験・アンケート評価
アンドロイド携帯端末からの情報はクラウドネットワークを介して視覚情報表示ディスプレイに表示され、聴覚障害を有する生徒に視覚情報として伝える。各種イベント時にアンケート調査を施行した。
結果と考察
システム開発
WiFiメール機能の規格を強化し、内臓CPUと回路を改良新規開発した追加フラッシュライト付き視覚情報表示ディスプレイを使用することで通信機能は強化された。
実証試験・アンケート評価
聴覚障害者群では条件による差はなかったが、全体、聴覚障害者群ともに最も読みやすい条件は15m緑・高速であった。支援情報機器新システムに対する評価は高かった。

本システムでは、接続ネットワーク、情報表示のみを準備することにより対象が限定された本事例の様な場合でもサーバ機能を利用することで情報配信ネットワークの構築が安価に大規模な取り付け工事なしに可能になった。
結論
支援情報システムを開発し、宮城県立聴覚支援学校に設置、試験稼働を開始した。
本システムは情報配信ネットワークの構築が安価に大規模な取り付け工事なしに可能であった。
アンケート評価は、LED表示認知 (88%)、内容理解 (86%)、利便性評価 (92%)と、肯定的な解答であった。
表示文字では大きな文字が、色は緑色、スクロールは有った方が良く、速さは高速スクロールの項目が有意差を認めた。
聴覚障害者からも高い評価を得た。開発、評価の過程で集積された問題点・課題を解析、検討して今後のシステム機能向上に結びつけたい。

公開日・更新日

公開日
2017-05-23
更新日
-

収支報告書

文献番号
201317029Z
報告年月日

収入

(1)補助金交付額
9,551,000円
(2)補助金確定額
9,551,000円
差引額 [(1)-(2)]
0円

支出

研究費 (内訳) 直接研究費 物品費 416,362円
人件費・謝金 393,000円
旅費 1,035,200円
その他 5,502,438円
間接経費 2,204,000円
合計 9,551,000円

備考

備考
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公開日・更新日

公開日
2017-05-23
更新日
-