文献情報
文献番号
201314049A
報告書区分
総括
研究課題名
小児がん拠点病院を活用した臨床研究基盤のあり方及び新規治療開発に関する研究
研究課題名(英字)
-
課題番号
H25-がん臨床-指定-002
研究年度
平成25(2013)年度
研究代表者(所属機関)
田尻 達郎(京都府立医科大学 大学院医学研究科小児外科学)
研究分担者(所属機関)
- 中川原章(千葉県がんセンター 分子生物学)
- 瀧本哲也(国立成育医療研究センター 臨床研究推進室)
- 大喜多肇(国立成育医療研究センター 病理学)
- 福島敬(筑波大学医学医療系 臨床医学域)
- 細井創(京都府立医科大学 大学院医学研究科小児発達医学)
- 家原知子(京都府立医科大学 大学院医学研究科小児発達医学)
- 檜山英三(広島大学自然科学研究支援開発センター 小児腫瘍学)
- 高橋秀人(筑波大学医学医療系 生物統計学)
- 米田光宏(大阪府立母子保健総合医療センター 小児外科)
- 小川淳(新潟県立がんセンター新潟病院 臨床部)
- 松本公一(国立成育医療センター 小児がんセンター)
- 七野浩之(公立阿伎留医療センター 小児科)
- 上條岳彦(千葉県がんセンター 小児腫瘍学)
- 菊田敦(福島県立医科大学附属病院臨床腫瘍センター 小児腫瘍部門)
- 副島俊典(兵庫県立がんセンター 放射線腫瘍)
- 足立壮一(京都大学医学研究人間健康科学 血液腫瘍学)
- 堀部敬三(国立病院機構名古屋医療センター臨床研究センター 血液腫瘍学)
- 宮地勇人(東海大学医学部基盤診療学系臨床検査学)
- 林泰秀(群馬県立小児医療センター 小児腫瘍学)
- 滝智彦(京都府立医科大学大学院医学研究科分子病態検査医学 分子遺伝学)
- 富澤大輔(東京医科歯科大学 小児科 血液腫瘍学)
- 多賀崇(滋賀医科大学 小児科 血液腫瘍学)
- 工藤寿子(静岡こども病院 血液腫瘍科 血液腫瘍学)
- 岩本彰太郎(三重大学医学部附属病院 小児科 血液腫瘍学)
- 高橋義行(名古屋大学大学院医学研究科 小児科)
- 水谷修紀(東京医科歯科大学 小児科学 血液腫瘍学)
- 福澤正洋(大阪府立母子保健総合医療センター 小児腫瘍外科)
- 河野嘉文(鹿児島大学医学部 小児腫瘍学)
- 真部淳(聖路加国際病院 小児科 小児血液腫瘍学)
- 麦島秀雄(日本大学総合科学研究所)
- 森川康英(慶應義塾大学 小児外科)
- 堀浩樹(三重大学)
研究区分
厚生労働科学研究費補助金 疾病・障害対策研究分野 がん臨床研究
研究開始年度
平成25(2013)年度
研究終了予定年度
平成25(2013)年度
研究費
28,000,000円
研究者交替、所属機関変更
-
研究報告書(概要版)
研究目的
小児がんの医療提供体制については、診療機能の集約化を目指し、平成25年2月に全国15カ所の小児がん拠点病院が整備された。本研究においては、小児がん拠点病院に指定された2病院を中心に、他の小児がん拠点病院およびその他標準治療を実施することが可能な医療機関とのネットワークを構築し、神経芽腫新規治療開発に関する研究グループ(JNBSG)及びAML新規治療開発に関する研究グループ(JPLSG)において新規治療開発のための多施設共同臨床研究を各リスク群に対して実施した。全国の小児がん拠点病院は、地域の中核を担う病院として機能するだけでなく、臨床試験を実施する地域の医療機関に対して治療相談を含む連携の強化につとめた。
研究方法
神経芽腫新規治療開発に関する研究では,高リスク群の治療開発として「施設限定のICE 療法にブスルファン/メルファラン大量化学療法を組み込んだ第Ⅱ相試験」の準備を行う。低・中間リスク群の臨床研究では,IDRF(Image Defined Risk Factors)に基づく手術適応時期の決定を軸に臨床試験を行う.また,臨床試験(研究)に付随した腫瘍検体のゲノム解析と病理診断解析による個別化医療に向けたリスク分類に基づく分子標的治療薬の開発と臨床導入を検討する.
AML新規治療開発に関する研究に関しては,小児de novo AMLに対する標準的治療法を確立し、治療成績の向上及び、晩期障害を軽減した治療法の開発を目指す.
臨床研究基盤のあり方に関する研究では,小児がん臨床試験グループの連携を深め、質の高い臨床研究を進めるため、平成25年5月に日本小児がんグループ(JCCG)設立準備委員会が立ち上げられた。今後、準備委員会において、できるだけ、速やかにJCCGを設立し、各種小児がんの新しい治療法の開発と治癒率の向上を目指す。
AML新規治療開発に関する研究に関しては,小児de novo AMLに対する標準的治療法を確立し、治療成績の向上及び、晩期障害を軽減した治療法の開発を目指す.
臨床研究基盤のあり方に関する研究では,小児がん臨床試験グループの連携を深め、質の高い臨床研究を進めるため、平成25年5月に日本小児がんグループ(JCCG)設立準備委員会が立ち上げられた。今後、準備委員会において、できるだけ、速やかにJCCGを設立し、各種小児がんの新しい治療法の開発と治癒率の向上を目指す。
結果と考察
JNBSGにおいては、平成19年から、高リスク群に対する「標準的治療法第II相試験」開始、平成23年に「遅延局所療法試験」は第II相試験へ移行した。中間解析における有効性、安全性ともに問題なく、予定通り平成26年度に登録終了の見込みである。また、低・中間リスク群では「IDRF に基づく治療合併症の軽減を目的とする観察研究(低リスク群)と臨床試験(中間リスク群)」を開始し、低リスク群観察研究は、ほぼ予定通りに登録終了し、中間リスク群は、登録継続中である。
JPLSGにおいては、平成22年から小児AMLに対する標準的治療法の確立を目指してde novo AMLに対する臨床研究(AML-05)を実施してきた。AML-05余剰検体を用いた予後因子探索にて新規予後因子が見いだされ、新規臨床試験(AML-12)において、網羅的遺伝子解析や多次元フローサイトメトリー法を用いた微小残存病変(MRD)解析を遂行することにより、新規治療法開発による治癒率の向上が期待できる。臨床研究基盤のあり方に関する研究においては、小児がん領域の臨床研究グループの運営を統合したJCCG設立のための準備委員会を4回にわたり、開催した。共通のインフラを効率良く利用した組織図が検討されており、今後、早期の法人化を目指している。
JPLSGにおいては、平成22年から小児AMLに対する標準的治療法の確立を目指してde novo AMLに対する臨床研究(AML-05)を実施してきた。AML-05余剰検体を用いた予後因子探索にて新規予後因子が見いだされ、新規臨床試験(AML-12)において、網羅的遺伝子解析や多次元フローサイトメトリー法を用いた微小残存病変(MRD)解析を遂行することにより、新規治療法開発による治癒率の向上が期待できる。臨床研究基盤のあり方に関する研究においては、小児がん領域の臨床研究グループの運営を統合したJCCG設立のための準備委員会を4回にわたり、開催した。共通のインフラを効率良く利用した組織図が検討されており、今後、早期の法人化を目指している。
結論
新規治療開発のための多施設共同臨床研究を各リスク群に対して実施した。全国の小児がん拠点病院は、地域の中核を担う病院として機能するだけでなく、臨床試験を実施する地域の医療機関に対して治療相談を含む連携の強化につとめた。
公開日・更新日
公開日
2015-09-04
更新日
-