サルコペニアの予防を目的とした総合的研究

文献情報

文献番号
201310022A
報告書区分
総括
研究課題名
サルコペニアの予防を目的とした総合的研究
課題番号
H25-長寿-若手-009
研究年度
平成25(2013)年度
研究代表者(所属機関)
山田 実(京都大学 医学研究科)
研究分担者(所属機関)
  • 青山 朋樹(京都大学 医学研究科)
  • 荒井 秀典(京都大学 医学研究科)
研究区分
厚生労働科学研究費補助金 疾病・障害対策研究分野 長寿科学総合研究
研究開始年度
平成25(2013)年度
研究終了予定年度
平成26(2014)年度
研究費
1,882,000円
研究者交替、所属機関変更
-

研究報告書(概要版)

研究目的
本研究の目的は、【研究1】地域在住日本人高齢者(65歳以上)におけるサルコペニア有症率を明らかにする、【研究2】骨格筋量の加齢変化を明らかにする、そして【研究3】骨格筋量に関連するバイオマーカーを検証することである。
研究方法
【研究1】
地域在住高齢者1,882名(74.9±5.5歳)を対象に、Asian Working Group for Sarcopenia(AWGS)のアルゴリズムに従ってサルコペニア有症率を検証した。
【研究2】
40-79歳までの男性16,379名、女性21,660名を対象に、生体電気インピーダンス法によって計測した骨格筋量の加齢変化について検証した。
【研究3】
地域在住高齢男性385名(74.3±5.9歳)、女性628名(74.3±5.5歳)を対象に、骨格筋量と関連するバイオマーカーの検証を行った。
結果と考察
【研究1】
男性では94名(16.5%)、女性では262名(19.9%)がサルコペニアに該当した。また、男女ともに年齢依存的にサルコペニア有症率が高まっており、特に75歳以上では有症率が急激に増加していた
【研究2】
男性のSMI(骨格筋量)は40-44歳と比べて75-79歳では10.8%減少していた。女性のSMIでは、40-44歳と比べて75-79歳では6.4%減少していた。
【研究3】
男女ともにSMIで関連性を示したのはIGF-1であった(P<0.05)。
結論
結論
地域在住高齢者のサルコペニアの割合は約20%であった。骨格筋量は40歳頃から緩やかに減少が始まり、約35年間で男性で10.8%、女性で6.4%も減少していた。そして、この骨格筋量はIGF-1と強く関連していた。

公開日・更新日

公開日
2014-08-26
更新日
-

収支報告書

文献番号
201310022Z
報告年月日

収入

(1)補助金交付額
2,446,000円
(2)補助金確定額
2,446,000円
差引額 [(1)-(2)]
0円

支出

研究費 (内訳) 直接研究費 物品費 763,254円
人件費・謝金 52,320円
旅費 417,020円
その他 649,406円
間接経費 564,000円
合計 2,446,000円

備考

備考
-

公開日・更新日

公開日
2017-10-03
更新日
-