今後の医療需要を踏まえた医療機能の分化・連携を促すための地域医療ビジョン策定に向けて把握すべきデータやその活用方法に関する研究

文献情報

文献番号
201305022A
報告書区分
総括
研究課題名
今後の医療需要を踏まえた医療機能の分化・連携を促すための地域医療ビジョン策定に向けて把握すべきデータやその活用方法に関する研究
課題番号
H25-特別-指定-007
研究年度
平成25(2013)年度
研究代表者(所属機関)
松田 晋哉(産業医科大学 医学部・公衆衛生学)
研究分担者(所属機関)
  • 伏見 清秀(東京医科歯科大学大学院医歯学総合研究科・医療情報システム学)
  • 川越 雅弘(社会保障人口問題研究所企画部第1室)
研究区分
厚生労働科学研究費補助金 行政政策研究分野 厚生労働科学特別研究
研究開始年度
平成25(2013)年度
研究終了予定年度
平成25(2013)年度
研究費
13,500,000円
研究者交替、所属機関変更
-

研究報告書(概要版)

研究目的
地域ビジョン策定の前提となる将来需要や、現状を投影した場合の医療資源量の推計方法を検討し、医療ビジョン作成のガイドラインを策定するために必要なデータの収集・分析及び整理を行った。
研究方法
1) 人口推計を元に、二次医療圏あるいは医療計画に規定する圏域ごとに、医療機能別・疾病別・事業別等の医療需要予測を行う方法論を開発した。2) 平成24年度「DPC導入の影響評価に関する調査」の結果(1,774施設:全国の一般病床の57%、退院患者の73%に相当)を用いて、二次医療圏ごとの救急およびがんに関する入院の状況を分析するためのプログラムをExcelで作成した。3) 消防庁の救急搬送データを二次医療圏単位で再集計し、平均搬送時間を年齢階級別、搬送理由などの要因で分析するプログラムをExcelを用いて作成した。4) National Databaseを用いて医療計画策定及び評価のための指標を作成し、それをExcelおよびGISツールで可視化した。5)厚生労働省保険局による平成24年度「DPC導入の影響評価に関する調査」の結果を用いて、主要な傷病の入院治療を行なっている施設までの移動時間別に地域を区分したアクセスマップを作成し、またあわせて地域の人口カバー率を分析した。6) 上記ツールを体系的に活用するための学習用テンプレートを作成し、都道府県関係者を対象とした研修会を行った。
結果と考察
今回開発した方法論を用いることで、各都道府県の担当者はデータに基づいた地域医療ビジョンを策定することが可能となる。また、今回開発したツールに病床機能報告制度の結果を反映することで、策定の方法論の精緻化を図ることが今後の課題である。
結論
我々が開発した方法論を用いることでデータに基づいて地域医療ビジョンを策定することが可能であることが示された。

公開日・更新日

公開日
2015-05-28
更新日
-

研究報告書(PDF)

行政効果報告

文献番号
201305022C

収支報告書

文献番号
201305022Z
報告年月日

収入

(1)補助金交付額
17,550,000円
(2)補助金確定額
17,550,000円
差引額 [(1)-(2)]
0円

支出

研究費 (内訳) 直接研究費 物品費 1,349,055円
人件費・謝金 117,000円
旅費 0円
その他 12,033,945円
間接経費 4,050,000円
合計 17,550,000円

備考

備考
-

公開日・更新日

公開日
2016-06-30
更新日
-