新興・再興感染症研究事業の総合的推進に関する研究

文献情報

文献番号
201225045A
報告書区分
総括
研究課題名
新興・再興感染症研究事業の総合的推進に関する研究
課題番号
H23-新興-指定-019
研究年度
平成24(2012)年度
研究代表者(所属機関)
宮川 昭二(国立感染症研究所 国際協力室)
研究分担者(所属機関)
  • 竹田 誠(国立感染症研究所 ウイルス第三部)
研究区分
厚生労働科学研究費補助金 疾病・障害対策研究分野 新型インフルエンザ等新興・再興感染症研究
研究開始年度
平成23(2011)年度
研究終了予定年度
平成25(2013)年度
研究費
10,000,000円
研究者交替、所属機関変更
-

研究報告書(概要版)

研究目的
平成24年度においては、研究の企画と評価については、同事業で実施する研究課題を対象に研究代表者及び研究協力者(プログラム・オフィサー;PO)による研究の進捗状況の把握と研究成果に関する情報の収集・共有等をとおして感染症研究等の専門家(評価委員)による研究課題の評価を支援する。また、情報収集、調査については、感染症に関する関連会議への出席等をとおして国内外の関連研究・関連施策等に関する情報を収集する。評価方法の検討については、研究成果の共有やより円滑かつ適切な評価の実施に資する業務分析を行う。
研究方法
研究の企画と評価については、同事業で実施する研究課題を対象に研究代表者及び研究協力者(プログラム・オフィサー;PO)による研究の進捗状況の把握と研究成果に関する情報の収集・共有等をとおして感染症研究等の専門家(評価委員)による研究課題の評価を支援する。また、情報収集、調査については、感染症に関する関連会議への出席等をとおして国内外の関連研究・関連施策等に関する情報を収集する。評価方法の検討については、研究成果の共有やより円滑かつ適切な評価の実施に資する業務分析を行う。
結果と考察
新型インフルエンザを代表とする発生前から事前対応を求められている感染症、ウイルス性出血熱やSARSのように重篤な輸入感染症として認知されている新興感染症、麻疹や結核、インフルエンザのように社会的な問題として認知されている感染症、多剤耐性菌や成人の百日咳等しばしば報道もなされて認知が高まっている感染症、さらには一般国民にはあまり注目されていないと考えられる感染症等、非常に多岐にわたっている。また、一般的に注目されている感染症に対する研究の推進とその成果の対応への還元が重要であることは言うまでもないが、あまり注目されていないと考えられる感染症であっても、常に基盤的な研究が継続されなければ問題が発生した際の対応が困難であることは明白であり、単に注目の高低のみで研究の意義や重要性を判断することは難しい。国際共同研究に関しては、インドネシアでは、鳥インフルエンザは非常に機微な問題であり、かつ、外国の調査には警戒心をもっているため、鳥インフルエンザに関する調査をインドネシアで実施するのは非常に困難であることが実感された。双方のメリットを考慮した国際共同研究が求められる。限られた予算と当該研究分野における研究者のマンパワーを最大限に活用し、これらの期待に応える効率的・効果的な研究を推進するためには、新型インフルエンザ等新興・再興感染症研究事業の企画・評価において、これまで実施されている研究の内容や成果を適切に把握するとともに、研究を取り巻く行政的なニーズ、国際的な研究の状況に基づく企画・評価等を行って効率的に研究を実施することが求められる。また、これらの企画・評価等に基づく研究を適切に実施し、確実な成果が得られるよう研究者を支援することは非常に必要と考えられる。また、非常に多岐にわたる感染症に関する基礎から応用、自然科学的分野から社会科学的な分野にいたる種々の研究課題を目的に応じて適切に評価するためには、数値的な評価指標のみでは困難であり、ピアレビューも含めた複数の視点から行われることが必要である。
結論
新型インフルエンザ等新興・再興感染症研究事業の適切かつ円滑な実施を図るため、新興・再興感染症関連研究に関する情報の収集及び当該研究事業において実施される研究の企画・評価及び研究実施の支援を行った。研究発表会の開催やピアレビューなど、評価の充実とともに、疫学的方法論に基づく研究の実施が、研究の質向上に役立つと考えられた。

公開日・更新日

公開日
2013-06-05
更新日
-

研究報告書(PDF)

研究報告書(紙媒体)

公開日・更新日

公開日
2014-03-30
更新日
-

収支報告書

文献番号
201225045Z