文献情報
文献番号
201222062A
報告書区分
総括
研究課題名
離島・農村地域の効率的、効果的な生活習慣病対策の推進に関する研究
課題番号
H24-循環器等（生習）-一般-018
研究年度
平成24(2012)年度
研究代表者(所属機関)
磯 博康(大阪大学 医学系研究科)
研究分担者(所属機関)
- 木山 昌彦(大阪がん循環器病予防センター 循環器病予防健診部)
- 佐藤 眞一(千葉県衛生研究所)
- 山岸 良匡(筑波大学医学医療系)
- 谷川 武(愛媛大学大学院 医学系研究科)
- 小林 美智子(活水女子大学 看護学部)
- 嶽崎 俊郎(鹿児島大学大学院 医歯学総合研究科)
- 白井 こころ(琉球大学 法文学部)
研究区分
厚生労働科学研究費補助金 疾病・障害対策研究分野 循環器疾患・糖尿病等生活習慣病対策総合研究
研究開始年度
平成24(2012)年度
研究終了予定年度
平成26(2014)年度
研究費
3,846,000円
研究者交替、所属機関変更
-
研究報告書（概要版）
研究目的
離島・農村地域において現存の社会環境や健康医療分野の人材・資源を活用し、特定健診・特定保健指導を含めた生活習慣病対策を効率的、効果的に進めるために、特定健診・特定保健指導に加えて、非肥満者のハイリスクグループへの保健指導とポピュレーションアプローチを組み合わせた対策の方法論を検証、整理し、全国の離島・農村における対策実施のためのチェックリスト、実施の工夫項目を作成する。
研究方法
１）メディア・コミュニケーション技術向上のための研修会の定期開催とその適用、２）特定健診、特定保健指導の受診・参加勧奨のためのデータベースの作成と活用、３）血清脂質測定の標準化の普及、４）生活習慣病対策の評価を検討する。
結果と考察
本年度、メディア・コミュニケーション技術向上のための研修会の開催、対象地域である南城市の保健活動内容を見学する研修、意見交換会を開催した。そして、2年目以降の研究準備として、血清脂質測定の標準化についての協力依頼と生活習慣病予防対策の現状と特定健診・特定保健指導の実施状況と工夫に関するアンケート（案）を作成した。
メディア・コミュニケーション技術向上のための研修会は、対象市町村の予防対策担当職員と大阪府および大阪府下の医師・保健師・栄養士等が参加した。参加者からの反響が大きかったことから、2年目以降も継続して開催する予定である。メディア・コミュニケーション技術の適用を目標とし、この研修会に関する資料集を作成し、本研究の最終年度に完成する予定である。
これまでの研究班でも対象地域において学術専門職と保健・医療行政専門職との研修、意見交換会は行っていたが、対象地域の生活習慣病予防活動に係わる地区組織リーダーとの研修、意見交換会は今回が初めてであった。他の地域の地区組織リーダーも参加し、それぞれが地区組織で行っている保健活動について報告し、活発な意見交換会を行った。生活習慣病予防対策の体制については、地区組織（住民リーダー）、行政、医師会、学校へ働きかけ、それらの活動を支援・援助するのが大学や健診機関であると考える。この体制を強化するためには、自分の身体を知り、健康への意識を高めることがなによりも重要であり、予防対策の効果へつながるものと考えられる。また、行政や医師会、大学、健診機関といった住民を取り囲む機関が、住民主体の活動をサポートし、地域全体で予防対策に取り組む必要がある。
メディア・コミュニケーション技術向上のための研修会は、対象市町村の予防対策担当職員と大阪府および大阪府下の医師・保健師・栄養士等が参加した。参加者からの反響が大きかったことから、2年目以降も継続して開催する予定である。メディア・コミュニケーション技術の適用を目標とし、この研修会に関する資料集を作成し、本研究の最終年度に完成する予定である。
これまでの研究班でも対象地域において学術専門職と保健・医療行政専門職との研修、意見交換会は行っていたが、対象地域の生活習慣病予防活動に係わる地区組織リーダーとの研修、意見交換会は今回が初めてであった。他の地域の地区組織リーダーも参加し、それぞれが地区組織で行っている保健活動について報告し、活発な意見交換会を行った。生活習慣病予防対策の体制については、地区組織（住民リーダー）、行政、医師会、学校へ働きかけ、それらの活動を支援・援助するのが大学や健診機関であると考える。この体制を強化するためには、自分の身体を知り、健康への意識を高めることがなによりも重要であり、予防対策の効果へつながるものと考えられる。また、行政や医師会、大学、健診機関といった住民を取り囲む機関が、住民主体の活動をサポートし、地域全体で予防対策に取り組む必要がある。
結論
離島・農村地域において、効率的・効果的な生活習慣病予防対策を実施するために、特定健診・特定保健指導を含むハイリスクアプローチと地域特性を活かしたポピュレーションアプローチを組み合わせた方策の方法論の検証とその整理を進めていく計画である。そのために、2年目以降も継続してメディア・コミュニケーション技術向上のための研修会を開催する。また、全国の離島・農村地域での予防対策の現状と特定健診・特定保健指導の実施状況と工夫に関するアンケートを実施し、生活習慣病予防対策のチェックリストや実施の工夫項目の作成を進める。特定健診、特定保健指導の受診・参加勧奨のため、特定健診・特定保健指導に関するデータベース作成も同時に進める。
公開日・更新日
公開日
2013-07-25
更新日
-