文献情報
文献番号
201132022A
報告書区分
総括
研究課題名
違法ドラッグの危害影響予測手法と分析に関する研究
研究課題名(英字)
-
課題番号
H21-医薬・一般-030
研究年度
平成23(2011)年度
研究代表者(所属機関)
花尻 瑠理 (木倉 瑠理)(国立医薬品食品衛生研究所 生薬部)
研究分担者(所属機関)
- 合田 幸広(国立医薬品食品衛生研究所 生薬部)
- 高山 廣光(千葉大学大学院 薬学研究院)
- 栗原 正明(国立医薬品食品衛生研究所 有機化学部)
- 飯田 修(独立行政法人医薬基盤研究所 薬用植物資源研究センター 種子島研究部)
- 豊岡 利正(静岡県立大学 薬学部)
- 裏出 良博(財団法人大阪バイオサイエンス研究所 分子行動生物学部門)
- 関野 祐子(国立医薬品食品衛生研究所 薬理部)
研究区分
厚生労働科学研究費補助金 健康安全確保総合研究 医薬品・医療機器等レギュラトリーサイエンス総合研究
研究開始年度
平成21(2009)年度
研究終了予定年度
平成23(2011)年度
研究費
7,500,000円
研究者交替、所属機関変更
-
研究報告書(概要版)
研究目的
指定薬物制度に対応し,具体的な化合物や植物を指定薬物として規制する際に考えられる問題点を検討し,規制化に必要な評価手法及び科学的データを監視指導・麻薬行政に提供することを目的とする.
研究方法
違法ドラッグ製品の流通実態調査を行うと共に,新規流通違法ドラッグの構造決定,迅速分析法の開発を行った.活性未知成分について,in silico, in vitro及びin vivoによる活性評価法を検討した.植物製品の遺伝子解析による基原種調査を行うと共に,問題となる植物のアルカロイド成分を単離・同定し,薬理活性を評価した.また,標準となりうる植物資源の確保を行った.
結果と考察
国内流通違法ドラッグ製品から新規2化合物及び新規流通26化合物を検出・同定した.合成カンナビノイド類のUPLC-PDA-蛍光分析システムによる光学異性体分析法を開発した.4-メチルエトカチノンのコンピューターモデリングによる活性予測及び新規流通合成カンナビノイド4化合物のCB1受容体との結合性評価を行った.新規流通メトキセタミンのラット脳波及び行動変化による薬効評価を行った.マウス大脳辺縁系スライス標本を用いた薬物による膜電位変化の光学測定により,合成カンナビノイドによるパターン変化解析を行った.植物系違法ドラッグについて,シニクイチ及びホワイトロータス中の含有アルカロイド成分検索を行い,2種類の新規化合物を検出した.違法ドラッグ市場流通合成カンナビノイド含有植物製品について,DNA分析による基原種調査を行った.国内自生のジメチルトリプタミン(麻薬成分)含有ファラリス属植物を中心に,アルカロイド含有量の季節変動を検討すると共に,コリファンタ属サボテン中フェネチルアミン系幻覚成分マクロメリンの含有量調査を行い,種同定のためのDNA分析を行った.代表的な植物系違法ドラッグの種子4属23種34系統の導入及び4属21種2変種29系統の育成を行い,標準となりうる植物資源の確保を行った.
結論
本研究成果の一部は,平成23年8月及び平成24年4月に行われた薬事・食品衛生審議会指定薬物部会の審議資料として用いられ,平成23年度は新たに18化合物が指定薬物として規制された.今後も,問題となる薬物・植物を随時指定薬物として指定し規制していくことになるが,本研究結果はこれらの規制化に有用な情報を提供し,国の監視指導行政に直接貢献するものである.
公開日・更新日
公開日
2015-06-25
更新日
-