グリシドールおよび3-MCPDの脂肪酸エステルの乳腺発がん修飾作用に関する研究

文献情報

文献番号
201131056A
報告書区分
総括
研究課題名
グリシドールおよび3-MCPDの脂肪酸エステルの乳腺発がん修飾作用に関する研究
研究課題名(英字)
-
課題番号
H23-食品・若手-018
研究年度
平成23(2011)年度
研究代表者(所属機関)
チョウ ヨンマン(国立医薬品食品衛生研究所 安全性生物試験研究センター 病理部)
研究分担者(所属機関)
研究区分
厚生労働科学研究費補助金 健康安全確保総合研究 食品の安全確保推進研究
研究開始年度
平成23(2011)年度
研究終了予定年度
平成24(2012)年度
研究費
8,000,000円
研究者交替、所属機関変更
-

研究報告書(概要版)

研究目的
本研究では、グリシドール脂肪酸エステル(GEs)及び3-クロロ-1,2-プロパンジオール(3-MCPD)脂肪酸エステルの乳腺発がん修飾作用の解析を目的としている。N-methyl-N-nitrosourea(MNU)誘発ラット乳腺発がんモデルを用いてこれら脂肪酸エステルの作用を加水分解産物であるグリシドール及び3-MCPDと比較する予定であり、23年度にはGEsについて解析を行った。
研究方法
7週齢の雌性SDラット1群20匹に、MNU(50 mg/kg 体重)の単回腹腔内投与後、26週間被験物質を飲水投与した。グリシドールは発癌用量の800 ppm、グリシドールオレイン酸エステル(GOE)およびグリシドールリノール酸エステル(GLE)投与はほぼ同等のモル数の3600 ppmを投与濃度とした。また溶媒(300 ppm Tween 80)対照群および無処置対照群を設けた。26週間の投与期間中、体重、摂餌量、飲水量、触診可能な乳腺部結節の発生率、発生数及び体積の測定を行った。投与終了後、深麻酔下でラットを屠殺解剖し、全身の乳腺及び諸臓器を採取し、結節性病変の病理組織標本を作製し、腫瘍性病変の発生率、発生数及び体積について、病理組織学的に検討した。
結果と考察
被験物質の投与による生存率の有意な変化はみられなかった。グリシドール群は、投与開始後2週目より実験期間を通して有意な体重増加抑制を示し、飲水量の著しい減少が認められた。グリシドール群、GOEおよびGLE群の投与期間における被験物質の一日平均摂取量は43、427及び334 mg/kg体重であり、グリシドールの発癌用量の37.5 mg/kg体重に達した。また、GOEおよびGLEは全量がグリシドールに変化したと仮定すると93.4及び73.5 mg/kg 体重相当であり、投与量は充分であった。解剖後、病変の病理組織学的検討を行った結果、乳腺腺腫/腺癌の発生数および体積について、グリシドール投与群で有意な増加が認められた。GOE群では、増加傾向を示したものの、対照群と比較して統計学的に有意差は認められなかった。また、GLE群でも有意な変化はみられなかった。
結論
グリシドールは強い乳腺腫瘍発生促進作用が明らかになったが、GEsによる乳腺発がん修飾作用は認められなかった。

公開日・更新日

公開日
2012-05-28
更新日
-

研究報告書(紙媒体)

公開日・更新日

公開日
2013-02-04
更新日
-

収支報告書

文献番号
201131056Z
報告年月日

収入

(1)補助金交付額
8,000,000円
(2)補助金確定額
8,000,000円
差引額 [(1)-(2)]
0円

支出

研究費 (内訳) 直接研究費 物品費 7,745,939円
人件費・謝金 195,000円
旅費 5,940円
その他 53,732円
間接経費 0円
合計 8,000,611円

備考

備考
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公開日・更新日

公開日
2018-07-13
更新日
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