東アジア伝統医学の有効性・安全性・経済性のシステマティック・レビュー

文献情報

文献番号
201129009A
報告書区分
総括
研究課題名
東アジア伝統医学の有効性・安全性・経済性のシステマティック・レビュー
課題番号
H22-医療・一般-011
研究年度
平成23(2011)年度
研究代表者(所属機関)
津谷 喜一郎(東京大学 大学院薬学系研究科・医薬政策学)
研究分担者(所属機関)
  • 新井 一郎(東邦大学 薬学部・生薬学)
  • 有田 正規(東京大学 大学院理学系研究科・生物化学専攻・バイオインフォマティクス)
  • 川喜田 健司(明治国際医療大学・生理学ユニット)
  • 合田 幸広(厚生労働省 国立医薬品食品衛生研究所・生薬部)
  • 鶴岡 浩樹(自治医科大学 地域医療学センター・地域医療学部門)
  • 藤井 亮輔(筑波技術大学 保健科学部・保健学科・鍼灸学)
  • 元雄 良治(金沢医科大学 医学部・腫瘍内科学)
研究区分
厚生労働科学研究費補助金 健康安全確保総合研究 地域医療基盤開発推進研究
研究開始年度
平成22(2010)年度
研究終了予定年度
平成23(2011)年度
研究費
13,714,000円
研究者交替、所属機関変更
-

研究報告書(概要版)

研究目的
東アジアの伝統医学において、有効性・安全性・経済性のシステマティック・レビューを行い、構造化抄録(structured abstract: SA)を作成し、それらに容易にアクセスできるweb上の統合データベースを構築する。
研究方法
昨年度の、SAの共通フォーム案の作成、日韓でのSA作成のための教育、各分野で のランダム化比較試験 (RCT) 論文の収集、SAの予備的作成による問題点の抽出、SAの英語へのパイロット翻訳とグロッサリーの作成、に引き続き、本平成23 年度は、SAの共通フォームを確定した上で、各分野のRCT論文と漢方治療の経済評価のSAを作成し、エビデンスレポートとしてまとめた。
結果と考察
(1) 漢方製剤領域においては、日本東洋医学会による「漢方治療エビデンスレポート」の2010-11年のSA作成に協力し、またその英語版を作成し2010年分の14件のSAについて “Evidence Reports of Kampo Treatment Appendix 2011”としてまとめた。 (2) 鍼灸領域においては、各種データベースより検索・選択し53件のRCTのSAを作成し「日本鍼灸エビデンスレポート2011 -58のRCT-」とその英語版をまとめた。(3)あマ指領域においても同様に18件のRCT論文のSAを作成し「あん摩・マッサージ・指圧エビデンスレポート 2011 -18のRCT-」とその英語版をまとめた。(4) 韓医学のエビデンスレポートは、本研究班の協力のもと大韓韓医学会 EBM特別委員会で作成された各種の研究デザイン306件のSAのハングル版から 132件のRCTのSAについて解説を加えた上で英語版“Evidence Reports of Korean Medicine Treatment 2010: 132 Randomized Clinical Trials”をまとめた。(5) 漢方治療に関する経済評価論文については10件のSAを作成し「漢方治療の経済評価エビデンスレポート 2011」(EREK 2011)としてまとめた。これらをPDF文献だけでなくweb上で検索可能なシステム、「東アジア伝統医学エビデンスレポート」、”Evidence Reports of Traditional East Asian Medicine" (ETEAM)、として公開した(http://jhes.umin.ac.jp/team)。
結論
今回の研究により、日本を中心とする東アジア伝統医学のエビデンスレベルの高い論文がはじめて体系的に整理され、アクセスが容易となった。

公開日・更新日

公開日
2012-05-30
更新日
-

文献情報

文献番号
201129009B
報告書区分
総合
研究課題名
東アジア伝統医学の有効性・安全性・経済性のシステマティック・レビュー
課題番号
H22-医療・一般-011
研究年度
平成23(2011)年度
研究代表者(所属機関)
津谷 喜一郎(東京大学 大学院薬学系研究科・医薬政策学)
研究分担者(所属機関)
  • 新井 一郎(東邦大学 薬学部・生薬学)
  • 有田 正規(東京大学 大学院理学系研究科・生物化学専攻・バイオインフォマティクス)
  • 川喜田 健司(明治国際医療大学 生理学ユニット)
  • 合田 幸広(厚生労働省 国立医薬品食品衛生研究所・生薬部)
  • 鶴岡 浩樹(自治医科大学 地域医療学センター・地域医療学部門)
  • 藤井 亮輔(筑波技術大学 保健科学部・保健学科・鍼灸学)
  • 元雄 良治(金沢医科大学 医学部・腫瘍内科学)
研究区分
厚生労働科学研究費補助金 健康安全確保総合研究 地域医療基盤開発推進研究
研究開始年度
平成22(2010)年度
研究終了予定年度
平成23(2011)年度
研究者交替、所属機関変更
-

研究報告書(概要版)

研究目的
東アジアの伝統医学において、有効性・安全性・経済性のシステマティック・レビューを行い、構造化抄録(structured abstract: SA)を作成し、それらに容易にアクセスできるweb上の統合データベースを構築する。
研究方法
研究の前提として、漢方製剤、鍼灸、あん摩・マッサージ・指圧(あマ指)、韓医学の4分野についてSAの共通フォーム、その教育プログラムを開発し、それに基づき日本と韓国でSA作成のための教育を実施した。また、SA英訳のためのグロッサリーを開発した。
結果と考察
(1) 漢方製剤領域: 日本東洋医学会による「漢方治療エビデンスレポート」の2010-2011年のSA作成に協力しまたその英語訳を行い、2010年分の14件のSAについて“Evidence Reports of Kampo Treatment Appendix 2011” (EKAT Appendix 2011) としてまとめた。
(2) 鍼灸領域: 検索・選択された53件のRCTのSA作成し「日本鍼灸エビデンスレポート2011 -53のRCT-」(EJAM 2011)とその英語版をまとめた。
(3)あマ指領域: 同様に 18件のRCTのSAを作成し、「あん摩・マッサージ・指圧エビデンスレポート 2011 -18のRCT-」(EAMS 2011)とその英語版をまとめた。
(4) 韓医学: 本研究班が協力し大韓韓医学会 EBM特別委員会で作成された各種の研究デザイン306件のSAのハングル版から 132件のRCTのSAについて解説を加えた上で英訳し“Evidence Reports of Korean Medicine Treatment 2010: 132 Randomized Clinical Trials (EKOM 2010)” としてまとめた。
(5) 漢方治療に関する経済評価: 10件のSAを作成し「漢方治療の経済評価エビデンスレポート 2011」(EREK 2011)としてまとめた。

これらをweb上で検索可能な統合システム、「東アジア伝統医学エビデンスレポート」、英文名 ”Evidence Reports of Traditional East Asian Medicine”、略称”ETEAM”、として公開した(http://jhes.umin.ac.jp/team)。
結論
日本を中心とする東アジア伝統医学のエビデンスレベルの高い論文がはじめて体系的に整理されwebで公開され、医療関係者、政策決定者、患者・市民からのアクセスが容易となった。

公開日・更新日

公開日
2012-05-30
更新日
-

研究報告書(紙媒体)

公開日・更新日

公開日
2013-02-04
更新日
-

行政効果報告

文献番号
201129009C

収支報告書

文献番号
201129009Z