自己免疫疾患に関する調査研究

文献情報

文献番号
201128161A
報告書区分
総括
研究課題名
自己免疫疾患に関する調査研究
課題番号
H23-難治・一般-005
研究年度
平成23(2011)年度
研究代表者(所属機関)
住田 孝之(筑波大学医学医療系内科(膠原病・リウマチ・アレルギー))
研究分担者(所属機関)
  • 山本 一彦(東京大学医学系研究科)
  • 上阪 等(東京医科歯科大学医歯学総合研究科)
  • 竹内 勤(慶應義塾大学医学部)
  • 田中 良哉(産業医科大学医学部)
  • 渥美 達也(北海道大学医学研究科)
  • 天野 浩文(順天堂大学医学部)
  • 広瀬 幸子(順天堂大学医学部)
  • 三森 明夫(国立国際医療研究センター)
  • 三村 俊英(埼玉医科大学リウマチ膠原病科)
  • 三宅 幸子(国立精神・神経医療研究センター)
  • 山田 亮(京都大学医学研究科附属ゲノム医学センター)
  • 三森 経世(京都大学医学研究科)
  • 神田 隆(山口大学医学系研究科)
  • 藤本 学(金沢大学医薬保健研究域医学系)
  • 川口 鎮司(東京女子医科大学附属膠原病リウマチ痛風センター)
  • 室 慶直(名古屋大学医学系研究科)
  • 清水 潤(東京大学医学部)
  • 冨滿 弘之(東京医科歯科大学医歯学総合研究科)
  • 太田 晶子(埼玉医科大学医学部)
  • 神人 正寿(熊本大学生命科学研究部)
  • 梅原 久範(金沢医科大学血液免疫内科)
  • 川上 純(長崎大学医歯薬学総合研究科)
  • 佐野 統(兵庫医科大学内科学講座)
  • 坪田 一男(慶應義塾大学医学部)
  • 斎藤 一郎(鶴見大学歯学部)
  • 中村 誠司(九州大学歯学研究院)
  • 高村 悦子(東京女子医科大学眼科)
  • 坪井 洋人(筑波大学医学医療系内科(膠原病・リウマチ・アレルギー))
研究区分
厚生労働科学研究費補助金 疾病・障害対策研究分野 難治性疾患克服研究
研究開始年度
平成23(2011)年度
研究終了予定年度
平成25(2013)年度
研究費
65,000,000円
研究者交替、所属機関変更
-

研究報告書(概要版)

研究目的
自己免疫疾患である全身性エリテマトーデス(SLE)/成人ステイル病(AOSD)、皮膚筋炎・多発性筋炎(PM/DM)、シェーグレン症候群(SS)に焦点を当て、疫学調査、病因・病態解明、診断基準作成・改訂、診療ガイドライン作成、新規治療法の開発・検定を目的とした。
研究方法
1)SLE/AOSD分科会:(1)疫学調査、(2)診療ガイドライン作成、(3)ゲノムワイド関連解析、(4)分子免疫学的解析、(5)新規治療法の検討、などを施行した。2)PM/DM分科会: (1)疫学調査、(2)診療ガイドラインの作成、(3)発症の分子機構解析、(4)国際診断基準の検定、などを進めた。3)SS分科会では、(1)疫学調査、(2)診療ガイドライン作成、(3)分子レベルでの病因・病態解析、(4)国際診断基準の検定と旧厚生省診断基準の改訂、(5)免疫細胞、免疫分子を標的とした新規治療法の検定などを行った。
結果と考察
SLE/AOSD分科会において、1)SLEの過去10年間の臨床調査個人票のデータベース化を進めた。2)AOSDの一次疫学調査結果から2010年度の患者数は4,760名であることを明らかにした。3)GWAS解析によりAFF1遺伝子が日本人SLEの感受性遺伝子の一つであることを報告した。PM/DM分科会において、1)2009年の臨床調査個人票解析から、PM/DM患者数は13,710名であることを明らかにした。2)抗MDA5抗体がADMにおける間質性肺炎に関与していることを明確にした。SS分科会においては、1)一次疫学調査により2010年度の患者数が66,317名であることを明らかにした。2)世界の3つの診断基準の比較検討では、感度は日本基準が、特異度はSICCA基準が優れている事を明らかにした。3)病因として自己反応性T細胞、Thサブセット、サイトカインが重要であることが判明した。
結論
1.SLE/AOSD分科会:SLEおよびAOSDに関する疫学調査、ゲノムワイド関連解析、分子免疫学的解析を推進した。
2.PM/DM分科会:臨床調査個人票を応用した疫学調査および発症の分子機構解析を推進した。
3.SS分科会:疫学一次調査および二次調査、分子レベルでの病因・病態解析、3つの診断基準の検定を推進した。

公開日・更新日

公開日
2013-03-10
更新日
-

研究報告書(紙媒体)

公開日・更新日

公開日
2012-11-28
更新日
-

収支報告書

文献番号
201128161Z