文献情報
文献番号
201126014A
報告書区分
総括
研究課題名
金属アレルギーの革新的診断・予防・治療法の開発研究
課題番号
H22-免疫・一般-004
研究年度
平成23(2011)年度
研究代表者(所属機関)
小笠原 康悦(東北大学 加齢医学研究所 加齢制御研究部門 生体防御学分野)
研究分担者(所属機関)
- 鈴木 隆二(独)国立病院機構・相模原病院・臨床研究センター)
- 宮地 良樹(京都大学大学院医学研究科)
- 戸倉 新樹(浜松医科大学 医学部)
- 松永 佳世子(藤田保健衛生大学 医学部)
- 大津 浩(東北大学大学院工学研究科)
- 平澤 典保(東北大学大学院薬学研究科)
- 西屋 禎(北海道大学大学院医学研究科)
研究区分
厚生労働科学研究費補助金 疾病・障害対策研究分野 免疫アレルギー疾患等予防・治療研究
研究開始年度
平成22(2010)年度
研究終了予定年度
平成24(2012)年度
研究費
24,500,000円
研究者交替、所属機関変更
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研究報告書(概要版)
研究目的
金属アレルギーT細胞依存性の疾患と考えられているものの、金属アレルギー発症の分子機構は未だ分かっていない。本研究は金属アレルギー発症の分子機構を明らかにし、アレルギーの新規診断、予防、治療法の開発することを目的とする。 Specific Aimとして以下を設定する。1金属アレルギー病因論の追究(モデル動物からのアプローチ)2新規診断法と治療法の開発へ向けた理論的基盤の確立(疾患からのアプローチ)3金属の溶出量の測定と新材料開発の基盤研究(材料からのアプローチ)
研究方法
1金属アレルギー病因論の追究。金属アレルギーマウスモデルを用いて炎症局所および所属リンパ節リンパ球を採取し解析した。2新規診断法と治療法の開発へ向けた理論的基盤の確立。1年間の金属アレルギーの実態を全国規模で調査した。また、医療従事者向けにワークショップを開催した。3金属の溶出量の測定と新材料開発の基盤研究。皮膚炎患者の汗中の金属濃度を測定した。
結果と考察
1ヒト金属アレルギーに酷似した病型をもつ動物モデルの樹立に成功した。ドレス細胞と呼ばれる細胞を発見した。2平成22年度金属アレルギー患者は増加の傾向を示した。 3汗中の金属濃度が高い皮膚炎患者を認めた。
結論
・金属アレルギーは金属特異的T細胞の免疫反応である。T細胞は金属の認識に関与している。・金属アレルギー全国調査で患者は増加傾向にあった。・汗中の金属濃度測定は診断に役立つ可能性を認めた。
公開日・更新日
公開日
2012-06-07
更新日
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