文献情報
文献番号
201123019A
報告書区分
総括
研究課題名
インフルエンザワクチンの有効性と安全性の向上のための理論基盤構築
課題番号
H22-新興・一般-004
研究年度
平成23(2011)年度
研究代表者(所属機関)
石井 健(独立行政法人 医薬基盤研究所 創薬基盤研究部アジュバント開発プロジェクト)
研究分担者(所属機関)
研究区分
厚生労働科学研究費補助金 疾病・障害対策研究分野 新型インフルエンザ等新興・再興感染症研究
研究開始年度
平成22(2010)年度
研究終了予定年度
平成24(2012)年度
研究費
23,500,000円
研究者交替、所属機関変更
-
研究報告書(概要版)
研究目的
本研究は、多岐にわたるインフルエンザワクチンの種類、投与方法、アジュバントによる免疫原性誘導のメカニズムの相違点や、副反応と呼ばれる現象の作用機序を解明することにより、より安全で有効性の高いインフルエンザワクチン開発に必須な生物学的、医学的理論基盤を構築することを目的とする。
研究方法
本研究代表者、分担者らはワクチンの基礎研究、開発研究、臨床試験などに携わる中で上記の問題を共有し、議論を重ねた結果、インフルエンザワクチンにおいて臨床的にも重要と思われるが分子から個体レベルでの科学的根拠が特に乏しい研究項目として下記の5点を同定した。
1)ワクチン・アジュバントの有効性と安全性を定義する分子レベルでの理論基盤構築
2)注射型と粘膜型ワクチンの有効性、安全性における相違点の理論基盤構築
3)ウイルス株間の防御抗原の交差反応性と防御効果についての科学的根拠とその応用
4)ワクチン・アジュバントによる副反応と副作用の分子メカニズム解明と解決方法の模索
5)ワクチンの「真」の有用性をヒトの検体を用いた免疫学的方法で検討する臨床研究
よって本研究では、上記5課題を基礎、臨床研究、臨床医などによって形成された本研究班にて迅速かつ正確に解決を目指していく。また得られた知見や情報を、公開討論やワークショップなどを科学者、一般向けに開催して議論を深めるとともにインフルエンザワクチン開発に向けた最新情報をわかりやすく理解してもらうことを図る。
1)ワクチン・アジュバントの有効性と安全性を定義する分子レベルでの理論基盤構築
2)注射型と粘膜型ワクチンの有効性、安全性における相違点の理論基盤構築
3)ウイルス株間の防御抗原の交差反応性と防御効果についての科学的根拠とその応用
4)ワクチン・アジュバントによる副反応と副作用の分子メカニズム解明と解決方法の模索
5)ワクチンの「真」の有用性をヒトの検体を用いた免疫学的方法で検討する臨床研究
よって本研究では、上記5課題を基礎、臨床研究、臨床医などによって形成された本研究班にて迅速かつ正確に解決を目指していく。また得られた知見や情報を、公開討論やワークショップなどを科学者、一般向けに開催して議論を深めるとともにインフルエンザワクチン開発に向けた最新情報をわかりやすく理解してもらうことを図る。
結果と考察
平成22年度の中途にて分担研究者であり、インフルエンザワクチンの臨床研究で世界的な権威でもあられる神谷斎先生が急逝された。その後神谷先生の遺志を引き継ぐべく、平成23年度はますます本研究班の発展にまい進したつもりである。研究班のチームワークが実を結び、神谷先生の臨床研究から生まれた成果をVaccine誌に論文を投稿することが出来たのがもっとも特筆すべき点である。その他多くの論文、学会発表、書籍刊行、アウトリーチ活動を行った。
結論
上記に示すような多くの成果が各分担研究者のグループより出され、最終年度の来年度終了時までに期待される成果を全て出し切れることを期待したい。
公開日・更新日
公開日
2012-05-31
更新日
-