利用者のニーズに基づく補装具費支給制度の改善策に関する調査研究

文献情報

文献番号
201122099A
報告書区分
総括
研究課題名
利用者のニーズに基づく補装具費支給制度の改善策に関する調査研究
課題番号
H23-身体・知的・一般-001
研究年度
平成23(2011)年度
研究代表者(所属機関)
相川 孝訓(国立障害者リハビリテーションセンター 研究所)
研究分担者(所属機関)
  • 井上剛伸(国立障害者リハビリテーションセンター 研究所)
  • 廣瀬秀行(国立障害者リハビリテーションセンター 研究所)
  • 我澤賢之(国立障害者リハビリテーションセンター 研究所)
  • 山崎伸也(国立障害者リハビリテーションセンター 研究所)
  • 樫本修(宮城県リハビリテーション支援センター)
  • 筒井澄栄(国立障害者リハビリテーションセンター 研究所)
研究区分
厚生労働科学研究費補助金 疾病・障害対策研究分野 障害者対策総合研究
研究開始年度
平成23(2011)年度
研究終了予定年度
平成24(2012)年度
研究費
3,608,000円
研究者交替、所属機関変更
-

研究報告書(概要版)

研究目的
本研究は、利用者のニーズに基づき、補装具費支給制度の課題の抽出を行うとともに、改善策に関する提案を作成することを目的とする。研究目標としては、 義肢・装具の利用者のニーズの把握、義肢・装具・座位保持装置の完成用部品の支給実数の把握、安全性に関する事項の制度改善についての提案の作成、価格に関する事項の制度改善についての提案の作成、補装具費支給制度の全体設計についての提案の作成の5つが設定される。
研究方法
研究目標達成のために、以下の計画で研究を実施する。①義肢・装具の利用者のニーズを把握する。②義肢・装具・座位保持装置の完成用部品について支給実数を把握する。③ニーズに関係する項目のうち、制度改善についての提案を作成する。④ニーズに関係する項目のうち、価格に関する事項の制度改善についての提案を作成する。⑤以上①から④をふまえて、補装具費支給制度の全体設計についての提案を作成する。
結果と考察
各分担研究毎に概要を記述する。①現行の補装具費支給制度における要望や課題について下肢切断者・利用者の家族・中間ユーザからの意見を収集し分析した。②全国の身体障害者更生相談所79カ所に対して平成22年度における義手、義足、座位保持装置の新規判定例についてアンケート調査を行い75カ所(回収率94.9%)から回答が得られた。1年間で義手219件、義足1693件、座位保持装置1516件が処方された。③補装具完成用部品指定申請に関する課題を抽出するために要望意見集約会を東京と大阪で開催した。これらの内容を整理して課題を抽出し、今後の対応方針を決定した。また、現状の補装具費支給制度における安全性の確認調査を実施した。④義肢・装具・座位保持装置製作業者を対象に製作費用、収支などについての調査を行った。人件費、労働時間、収支などに関して402社へ、素材の単価、所要正味作業時間について30社にアンケートを実施した。製作費用が増加しているなどの結果が得られた。
結論
各分担研究において有用な結果が得られ、2年計画の1年目の目標はほぼ達成された。さらに詳細な分析を実施して、課題の抽出を行い、各分担研究の結果を総合して補装具費支給制度の改善案について全体設計の提案を作成する予定である。

公開日・更新日

公開日
2012-08-10
更新日
-

収支報告書

文献番号
201122099Z