体幹保持機能障害のある身体障害者に対して生体内3次元解析システムを用いた脊椎骨構築および動態情報フィードバック型革新的体幹保持デバイスの開発

文献情報

文献番号
201122058A
報告書区分
総括
研究課題名
体幹保持機能障害のある身体障害者に対して生体内3次元解析システムを用いた脊椎骨構築および動態情報フィードバック型革新的体幹保持デバイスの開発
課題番号
H22-身体・知的・一般-004
研究年度
平成23(2011)年度
研究代表者(所属機関)
菅本 一臣(大阪大学大学院 医学系研究科)
研究分担者(所属機関)
  • 梶浦 一郎(社会福祉法人愛徳福祉会 南大阪療育園)
  • 山崎 隆治(大阪大学臨床医工学融合研究教育センター)
研究区分
厚生労働科学研究費補助金 疾病・障害対策研究分野 障害者対策総合研究
研究開始年度
平成22(2010)年度
研究終了予定年度
平成24(2012)年度
研究費
4,012,000円
研究者交替、所属機関変更
-

研究報告書(概要版)

研究目的
身体障害者に生じる体幹保持機能低下によって発症する側湾に対してポリカーボネイト製のカスタム体幹装具を作成する。その前後で脊椎変形の3次元変形評価を行い、最適の装具の作成を目指す。
研究方法
骨関節の構築を3次元的に解析できるシステムを開発してきたが、それを用いることにより骨関節形態を3次元的に評価することができる。今回脊椎側弯を有する身体障害者に対してポリカーボネイト製カスタム装具装着の前後でCTにて頚椎より骨盤にかけて撮影を行い、その矯正率を算出し、最適な装具開発を目指す。
結果と考察
脳性麻痺側彎症8例,特発性側彎症8例を対象とした. これを撮影したものを共同研究者の梶浦らに解析を行わせた。 その結果、Cobb角度で38度から22度へ約40%の改善率がみられた。

これまで考えられてきた以上に側弯における脊椎変形は平面的なものではなく、3次元的な変形が大きく、それを今回提案したシステムで評価することによって、最適の装具を提供できる可能性が示唆された。
結論
本研究では,側彎における脊柱変形を3次元形態学的について明らかにした.特に回旋変形の評価はこれによって評価が可能であり、提案のポリカーボネイト製デバイスで40%の改善が得られていることが明らかとなった。

公開日・更新日

公開日
2012-08-10
更新日
-

収支報告書

文献番号
201122058Z