深部機能画像診断のための光音響画像化技術の有用性検証

文献情報

文献番号
201111025A
報告書区分
総括
研究課題名
深部機能画像診断のための光音響画像化技術の有用性検証
課題番号
H23-医療機器・一般-005
研究年度
平成23(2011)年度
研究代表者(所属機関)
石原 美弥(防衛医科大学校 医用工学講座)
研究分担者(所属機関)
  • 大谷 直樹(防衛医科大学校 脳神経外科学講座)
  • 堀口 明男(防衛医科大学校 泌尿器科学講座)
  • 平沢 壮(防衛医科大学校 医用工学講座)
  • 藤田 真敬(防衛医科大学校 防衛医学研究センター 異常環境衛生研究部門)
  • 池脇 克則(防衛医科大学校 内科学講座)
  • 津田 均(国立がん研究センター中央病院 病理科・臨床検査科)
  • 辻田 和宏(富士フイルム株式会社 R&D統括本部)
研究区分
厚生労働科学研究費補助金 厚生科学基盤研究分野 医療機器開発推進研究(医療機器[ナノテクノロジー等]総合推進研究)
研究開始年度
平成23(2011)年度
研究終了予定年度
平成25(2013)年度
研究費
30,000,000円
研究者交替、所属機関変更
-

研究報告書(概要版)

研究目的
光と超音波の特長を併せ持ち、従来のモダリティでの実現が難しい深部質的画像診断法として光音響画像化技術を速やかに確立するために3年間で予定している本研究事業の初年度(1年目)として、光音響画像化技術の臨床価値探索及び有用性検証のための基礎実験の実施を目的とする。
研究方法
薬事戦略相談事業への参画、プロト機製作のためのエンジニアリング技術開発として画像取得アルゴリズムの開発と光音響プローベの開発、動物モデルや臨床検体を対象に測定を行なう臨床前研究を実施した。具体的には、血管網の3次元画像を取得する臨床研究を想定してヘモグロビンの吸収に励起波長を設定し、ファントムや動物、及び、検体を対象にして実験した。
結果と考察
薬事戦略相談事業の医療機器戦略相談を実施した。
臨床研究を想定してファントムや動物実験を実施した結果、画像取り込み時間が1/15となった。画像化深さは25ミリと2倍以上の性能が得られ、さらに、超音波画像との重畳が可能となった。
防衛医科大学校倫理委員会にて審査の結果、合計2件の泌尿器科応用と脳外科及び血管外科応用に関して、承認された。
結論
3年間で予定している本研究事業の初年度(1年目)として光音響画像化技術の臨床価値探索及び有用性検証に関する研究を実施した結果、予定以上の成果が得られ、2年目以降の研究を推進する基盤作りが出来た。
光音響画像化技術の特徴は、超音波画像診断の技術的長所に加え、医療の色々な場面で利用され普及しているという点をそのまま活かせる点にある。速やかに技術を確立し、日本発の医療機器となるように本研究事業を実施していく。

公開日・更新日

公開日
2012-06-25
更新日
-

収支報告書

文献番号
201111025Z