新規遺伝子変異ラット作製技術に基づく生活習慣病・難治性疾患モデルラットの開発

文献情報

文献番号
201110006A
報告書区分
総括
研究課題名
新規遺伝子変異ラット作製技術に基づく生活習慣病・難治性疾患モデルラットの開発
課題番号
H21-生物資源・一般-006
研究年度
平成23(2011)年度
研究代表者(所属機関)
中尾 一和(京都大学 大学院医学研究科内分泌代謝内科)
研究分担者(所属機関)
  • 芹川忠夫(京都大学 実験動物学)
  • 真下知士(京都大学 実験動物学)
  • 桑原宏一郎(京都大学 大学院医学研究科内分泌代謝内科)
  • 横井秀基(京都大学 大学院医学研究科内分泌代謝内科)
  • 冨田努(京都大学 大学院医学研究科内分泌代謝内科)
研究区分
厚生労働科学研究費補助金 厚生科学基盤研究分野 創薬基盤推進研究(創薬総合推進研究)
研究開始年度
平成21(2009)年度
研究終了予定年度
平成23(2011)年度
研究費
10,000,000円
研究者交替、所属機関変更
-

研究報告書(概要版)

研究目的
本研究課題では、新たに構築した標的遺伝子変異ラットの効率的な作成システムシステムを用いて生活習慣病関連・難治性疾患遺伝子変異ラットをスクリーニングし、その表現系を解析することにより心筋梗塞、心不全、糖尿病、肥満、脳卒中、CKDなどの新規生活習慣病や脂肪萎縮性糖尿病などの難治性疾患のモデルラットを開発し、その詳細な解析を通して病態解明、新規治療標的同定を行なうと共に、このモデルを用いた新規創薬開発を加速させることを目的とする。
研究方法
生活習慣病・難治性疾患関連遺伝子のcoding領域に対応するprimer setを作製し、ENUミュータジェネシスを行なったラットの遺伝子アーカイブから新規変異DNAスクリーニング法(MuT-POWER法)を用いてスクリーニングを行なった。このスクリーニングにより候補遺伝子の変異を同定し得た場合、独自の個体復元技術ICSIを用いて標的遺伝子変異ラットを樹立し、その表現形質を解析した。
結果と考察
スクリーニングの結果、現時点でレプチン、SEIPIN、ナトリウム利尿ペプチド1型受容体遺伝子をはじめとする複数の生活習慣病関連遺伝子にナンセンスあるいはミスセンス変異を有するラットの同定に成功し、さらに標的遺伝子変異ラット樹立に成功し、その表現系解析を進めた。肥満や耐糖能異常などの表現系を確認しており、今後さらに解析を継続し、創薬開発に応用しうるモデルラット作成の基盤確立を目指す。
結論
生活習慣病・難治性疾患関連遺伝子に関して、ENUミュータジェネシスによる約1600匹分のラットミュータントアーカイブの高速DNAスクリーニングを行い、複数の関連遺伝子変異ラットの同定、系統樹立に成功し、またその一部では肥満などの興味深い表現系を得た。

公開日・更新日

公開日
2012-07-02
更新日
-

文献情報

文献番号
201110006B
報告書区分
総合
研究課題名
新規遺伝子変異ラット作製技術に基づく生活習慣病・難治性疾患モデルラットの開発
課題番号
H21-生物資源・一般-006
研究年度
平成23(2011)年度
研究代表者(所属機関)
中尾 一和(京都大学 大学院医学研究科内分泌代謝内科)
研究分担者(所属機関)
  • 芹川 忠夫(京都大学 大学院医学研究科 附属動物実験施設)
  • 真下 知士(京都大学 大学院医学研究科 附属動物実験施設)
  • 桑原 宏一郎(京都大学 大学院医学研究科 内分泌代謝内科)
  • 横井 秀樹(京都大学 大学院医学研究科 内分泌代謝内科)
  • 富田 努(京都大学 大学院医学研究科 内分泌代謝内科)
研究区分
厚生労働科学研究費補助金 厚生科学基盤研究分野 創薬基盤推進研究(創薬総合推進研究)
研究開始年度
平成21(2009)年度
研究終了予定年度
平成23(2011)年度
研究者交替、所属機関変更
-

研究報告書(概要版)

研究目的
本研究課題では、新たに構築した標的遺伝子変異ラットの効率的な作成システムシステムを用いて生活習慣病関連・難治性疾患遺伝子変異ラットをスクリーニングし、その表現系を解析することにより心筋梗塞、心不全、糖尿病、肥満、脳卒中、CKDなどの新規生活習慣病や脂肪萎縮性糖尿病などの難治性疾患のモデルラットを開発し、その詳細な解析を通して病態解明、新規治療標的同定を行なうと共に、このモデルを用いた新規創薬開発を加速させることを目的とする。
研究方法
生活習慣病・難治性疾患関連遺伝子のcoding領域に対応するprimer setを作製し、ENUミュータジェネシスを行なったラットの遺伝子アーカイブから新規変異DNAスクリーニング法(MuT-POWER法)を用いてスクリーニングを行なった。このスクリーニングにより候補遺伝子の変異を同定し得た場合、独自の個体復元技術ICSIを用いて標的遺伝子変異ラットを樹立し、その表現形質を解析した。
結果と考察
スクリーニングの結果、レプチン、SEIPIN、ナトリウム利尿ペプチド1型受容体遺伝子をはじめとする複数の生活習慣病関連遺伝子にナンセンスあるいはミスセンス変異を有するラットの同定に成功し、さらに標的遺伝子変異ラット樹立に成功し、これらラットの表現系解析を進めた。その結果肥満や耐糖能異常などの表現形質を確認している。今後得られた遺伝子変異ラットの表現系を引き続き解析し、これら疾患のモデルラットの意義を確立し、共同研究なども通じてその詳細な解析を行うことにより、これら病態の解明、新規治療標的同定および新規創薬開発が加速されるものと考えている
結論
生活習慣病・難治性疾患関連遺伝子に関して、ENUミュータジェネシスによる約1600匹分のラットミュータントアーカイブの高速DNAスクリーニングを行い、複数の関連遺伝子変異ラットの同定、系統樹立に成功し、解析を行い、一部では肥満などの興味深い表現系を得ることに成功した。

公開日・更新日

公開日
2012-07-02
更新日
-

研究報告書(紙媒体)

公開日・更新日

公開日
2013-02-18
更新日
-

行政効果報告

文献番号
201110006C

収支報告書

文献番号
201110006Z