文献情報
文献番号
201034080A
報告書区分
総括
研究課題名
小児用医薬品開発のための幼若動物を用いた非臨床安全性試験の実施手法及び医薬品開発加速のための臨床試験における初期投与量の算定基準等に関する研究
課題番号
H22-医薬・指定-034
研究年度
平成22(2010)年度
研究代表者(所属機関)
西川 秋佳(国立医薬品食品衛生研究所 安全性生物試験研究センター)
研究分担者(所属機関)
- 小林 真一(聖マリアンナ医科大学医学部)
研究区分
厚生労働科学研究費補助金 健康安全確保総合研究分野 医薬品・医療機器等レギュラトリーサイエンス総合研究
研究開始年度
平成22(2010)年度
研究終了予定年度
平成22(2010)年度
研究費
3,990,000円
研究者交替、所属機関変更
-
研究報告書(概要版)
研究目的
本研究は、我が国における小児での安全性を適切に評価する非臨床試験を実施するため「幼若動物を用いた安全性試験のガイドライン(案)」の作成、並びに我が国における医薬品の早期探索的治験段階であるヒト初回投与試験を安全に開始するための「治験対象医薬品ヒト初回投与試験の安全性に関するガイダンス(案)」を作成することを目的として実施した。
研究方法
幼若動物を用いた安全性試験のガイドライン案は、非臨床試験の実施状況を精査した製薬協の幼若動物試験法ガイドライン案を骨子とし、さらに諸外国の資料も鑑みて作成し、治験対象医薬品ヒト初回投与試験の安全性に関するガイダンス案は、諸外国の資料を基として作成した。いずれも諸外国のガイドライン等に対応できる内容とした。
結果と考察
幼若動物毒性試験ガイドライン案作成遂行のため2回にわたる検討会を開催し、ガイドライン案の推敲を行った。治験対象医薬品ヒト初回投与試験の安全性に関するガイダンス案作成に関し、その対象とする医薬品の種類、リスク要因、臨床試験としての一般的な考え方,治験実施計画書,臨床試験の実施場所および人員等に留意し、関連領域の専門家の意見も参考にして作成した.
幼若動物毒性試験ガイドライン案作成にあたり、幼若動物試験が必要な場合の原則を呈示する必要性、一律的な基準でなく、例外を認める等柔軟な対応を可能とすること、ガイドライン案の基本的考えを尊重し、規制強化へ直結することがないような配慮を基に最終案が決定された。また幼若動物毒性試験ガイドライン案には基本方針のみ掲載した。
治験対象医薬品ヒト初回投与試験の安全性に関するガイダンス案作成では、ヒト初回投与試験に参加する被験者の安全性を確保することは極めて重要であるが,動物種差等々の現実的問題を考慮すると,詳細に渡るガイダンス(案)の作成は非常に困難であった.
幼若動物毒性試験ガイドライン案作成にあたり、幼若動物試験が必要な場合の原則を呈示する必要性、一律的な基準でなく、例外を認める等柔軟な対応を可能とすること、ガイドライン案の基本的考えを尊重し、規制強化へ直結することがないような配慮を基に最終案が決定された。また幼若動物毒性試験ガイドライン案には基本方針のみ掲載した。
治験対象医薬品ヒト初回投与試験の安全性に関するガイダンス案作成では、ヒト初回投与試験に参加する被験者の安全性を確保することは極めて重要であるが,動物種差等々の現実的問題を考慮すると,詳細に渡るガイダンス(案)の作成は非常に困難であった.
結論
本研究では、小児での安全性を適切に評価する非臨床試験の手段として幼若動物を用いた安全性試験のガイドライン整備を目的として幼若動物毒性試験ガイドライン案を作成した。また、ヒト初回投与試験に参加する被験者の安全性を確保するためのガイダンス(案)も作成した.
公開日・更新日
公開日
2011-06-06
更新日
-