ノロウイルス、サポウイルス感染症制御方法開発のためのウイルス増殖系の構築

文献情報

文献番号
201028055A
報告書区分
総括
研究課題名
ノロウイルス、サポウイルス感染症制御方法開発のためのウイルス増殖系の構築
課題番号
H22-新興・若手-018
研究年度
平成22(2010)年度
研究代表者(所属機関)
岡 智一郎(国立感染症研究所 ウイルス第二部)
研究分担者(所属機関)
研究区分
厚生労働科学研究費補助金 疾病・障害対策研究分野 新型インフルエンザ等新興・再興感染症研究
研究開始年度
平成22(2010)年度
研究終了予定年度
平成22(2010)年度
研究費
2,000,000円
研究者交替、所属機関変更
-

研究報告書(概要版)

研究目的
本研究の目的は、ノロウイルス、サポウイルス感染症制御方法確立のためのウイルス培養増殖系の構築である。
研究方法
ノロウイルス、もしくはサポウイルス陽性糞便乳剤を濾過後、各種市販培養細胞に添加し、一定時間培養後、ノロウイルス、もしくはサポウイルスを特異的に検出する核酸定量系を用いてウイルス増殖の有無を検討した。
結果と考察
市販品として入手可能な培養細胞から、主にヒト由来の様々な組織由来の培養細胞株、合計25種類を選択し、ノロウイルス、サポウイルス増殖の検討を行った。ウイルス陽性糞便を細胞に添加した後、3~4日間培養し、培養上清の一部を新たな培養細胞へ添加 (培地の1/10量)し、~6日間培養した。その後、培養細胞の上清について核酸定量法でウイルス増殖の有無を検討したところ、いずれの細胞でも添加ウイルス核酸量と比較して、ウイルス核酸量の増加は認められなかった。また、壊死を示す細胞も認められなかった。
結論
本研究では様々なヒト組織由来の細胞を用いたてノロウイルス、サポウイルスの増殖を試みたが、ウイルスの増殖は認められなかった。

公開日・更新日

公開日
2011-09-20
更新日
-

行政効果報告

文献番号
201028055C

成果

専門的・学術的観点からの成果
ヒト由来のノロウイルス、サポウイルス増殖系の構築を目的として、市販品されているヒト由来の様々な組織由来の培養細胞株を選択し、ノロウイルス、サポウイルス増殖の検討を行ったが、通常の培養条件ではいずれの細胞でも核酸定量系によるウイルス増殖を認めなかった。
臨床的観点からの成果
現時点ではなし。
ガイドライン等の開発
なし。
その他行政的観点からの成果
現時点ではなし。
その他のインパクト
特になし。

発表件数

原著論文(和文)
0件
原著論文(英文等)
0件
その他論文(和文)
0件
その他論文(英文等)
0件
学会発表(国内学会)
0件
学会発表(国際学会等)
1件
その他成果(特許の出願)
0件
「出願」「取得」計0件
その他成果(特許の取得)
0件
その他成果(施策への反映)
0件
その他成果(普及・啓発活動)
0件

特許

主な原著論文20編(論文に厚生労働科学研究費の補助を受けたことが明記された論文に限る)

公開日・更新日

公開日
2015-05-20
更新日
2016-06-27

収支報告書

文献番号
201028055Z