難治性眼炎症性疾患に対する網羅的迅速診断システムの開発

文献情報

文献番号
201027039A
報告書区分
総括
研究課題名
難治性眼炎症性疾患に対する網羅的迅速診断システムの開発
課題番号
H21-感覚・一般-005
研究年度
平成22(2010)年度
研究代表者(所属機関)
望月 學(東京医科歯科大学 医歯学総合研究科)
研究分担者(所属機関)
  • 森尾 友宏(東京医科歯科大学 医歯学総合研究科)
  • 清水 則夫(東京医科歯科大学 医歯学総合研究科)
  • 杉田 直(東京医科歯科大学 医歯学総合研究科)
  • 臼井 嘉彦(東京医科大学 医学部)
  • 大黒 伸行(大阪大学 医学部)
  • 竹内 大(防衛医科大学 医学部)
  • 園田 康平(九州大学 医学部)
  • 丸山 和一(京都府立医科大学 医学部)
  • 宮田 和典(明和会宮田眼科病院)
研究区分
厚生労働科学研究費補助金 疾病・障害対策研究分野 障害者対策総合研究
研究開始年度
平成21(2009)年度
研究終了予定年度
平成23(2011)年度
研究費
7,000,000円
研究者交替、所属機関変更
-

研究報告書(概要版)

研究目的
細菌Broad-range PCRの眼科分野での有効性を検証する目的で、感染性眼内炎の主要な起炎菌を検出できるか、およびPCR検出感度について検討した。
研究方法
起炎菌の検出:細菌性眼内炎の起炎菌として、頻度の高い16種類の細菌よりDNA抽出し、DNA濃度を1?10ng/mlに調整したのち細菌16S rRNA Broad‐range  real-time PCR を施行した。
PCR検出感度:E.coli およびS.aureusの 106 CFU/PCR?100 CFU/PCR溶液、コントロールとして3倍希釈の硝子体液よりDNAを抽出し、real-time PCRを施行した。
(倫理面への配慮)
 本研究はヘルシンキ宣言の趣旨を尊重し、学内倫理委員会の承認のもと患者のインフォード・コンセントを得た上で施行した。
結果と考察
起炎菌の検出 :グラム陽性菌11種類およびグラム陰性菌5種類の計16種類を検査した。その結果PCRに用いたDNA濃度は1.4?8.7ng/mlで、Ct値は全て30以下、Ct値より算出したDNAコピー数は103?105copies/mlであった。またコントロールに用いた滅菌水のコピー数は10以下であった。(図1)
PCR検出感度:大腸菌の検出感度は100CFU/PCR、黄色ブドウ球菌の検出感度は101CFU/PCRで良好な感度であった。
結論
今回使用したPCRは主要な眼内炎起炎菌を検出し、その感度は良好であった。

公開日・更新日

公開日
2011-07-28
更新日
-

収支報告書

文献番号
201027039Z