文献情報
文献番号
201024022A
報告書区分
総括
研究課題名
特発性心筋症に関する調査研究
研究課題名(英字)
-
課題番号
H20-難治・一般-022
研究年度
平成22(2010)年度
研究代表者(所属機関)
北風 政史(独立行政法人国立循環器病研究センター 心臓血管内科)
研究分担者(所属機関)
- 筒井 裕之(北海道大学大学院 医学研究科)
- 久保田 功(山形大学 医学部)
- 下川 宏明(東北大学大学院 医学系研究科)
- 永井 良三(東京大学大学院 医学系研究科)
- 福田 恵一(慶應義塾大学 医学部)
- 和泉 徹(北里大学 医学部)
- 磯部 光章(東京医科歯科大学大学院 医歯学総合研究科)
- 後藤 雄一(独立行政法人国立精神・神経医療研究センター)
- 小室 一成(大阪大学大学院 医学系研究科)
- 山岸 正和(金沢大学 医薬保健研究域医学系)
- 木村 剛(京都大学大学院 医学研究科)
- 中谷 武嗣(独立行政法人国立循環器病研究センター)
- 斎藤 能彦(奈良県立医科大学)
- 松崎 益徳(山口大学大学院 医学系研究科)
- 砂川 賢二(九州大学大学院 医学研究院)
- 今泉 勉(久留米大学 医学部)
- 鄭 忠和(鹿児島大学大学院)
研究区分
厚生労働科学研究費補助金 疾病・障害対策研究分野 難治性疾患克服研究
研究開始年度
平成20(2008)年度
研究終了予定年度
平成22(2010)年度
研究費
57,500,000円
研究者交替、所属機関変更
-
研究報告書(概要版)
研究目的
特発性心筋症に対する知見は、分子生物学的解析の進歩、疫学的研究によるエビデンスの増加により着実に蓄積されている。本研究班では、特発性心筋症における病因・病態・診断・治療の現状に関する情報収集を行う。これらの得られたデータをもとに、将来的に新たな病型分類やその分類に基づいた診断法の開発を目指す。得られた研究成果を社会へと広く普及し、還元することを目的とする。
研究方法
特発性心筋症の病因・病態解明および新たな診断・治療法の確立を目指すべく、①特発性心筋症患者の診療実態の把握、②基礎的検討および臨床的検討の両側面から検討を行う。かかる成果を創出するために、本研究班を3層 (全体研究、サブグループ研究、個別研究)に分けて研究を進めることを今年度も行った。
結果と考察
本研究班は、全体研究、サブグループ研究、個別研究の3層に分かれて行ってきた。①全体研究として、「特発性心筋症の前向き登録研究」を継続して行った。②サブグループ研究として、特発性心筋症の診断法に関する検討を進めた。具体的には、心筋症の診断におけるゴールデンスタンダードである心筋生検に関して、最近の画像診断の進歩の有用性を検討した。前向き観察研究から、従来の心筋生検だけではなく、MRIによる遅延造影の評価が、拡張型心筋症の診断に有用であることが明らかとなった。③個別研究として、各分担研究者により、特発性心筋症および重症心不全に関する病因・病態の解明および新たな診断法・治療法の探索をめざし、次世代シーケンサーを用いた新たな原因疾患遺伝子の探索やiPS細胞などを用いた先端的研究などが行われた。研究成果に関して、年2回の研究班発表会で、情報交換、意見交換が行われた。次の研究班では、先端技術を用いた心筋症の病態解明および新たな診断・治療法の確立に加えて、心筋症患者の臨床サンプルのバイオバンク構築などの確立をスタートすることが重要であると思われた。
結論
心筋症の病態解明および新たな診断法・治療法の開発に向けて、3つのレベルにおける研究から検討を進めた。心筋症の診断において、心筋生検という侵襲的検査がゴールデンスタンダードとして行われてきたが、今回の研究結果より、新しい画損診断であるMRIによる遅延造影により、心筋症の診断法の新たな可能性が明らかとなった。
公開日・更新日
公開日
2011-12-27
更新日
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