ライフステージに応じた女性の健康状態に関する疫学的研究-10代から90代までの女性を対象とした長期縦断研究

文献情報

文献番号
201021026A
報告書区分
総括
研究課題名
ライフステージに応じた女性の健康状態に関する疫学的研究-10代から90代までの女性を対象とした長期縦断研究
研究課題名(英字)
-
課題番号
H21-循環器等(生習)・一般-005
研究年度
平成22(2010)年度
研究代表者(所属機関)
下方 浩史(独立行政法人 国立長寿医療研究センター 予防開発部)
研究分担者(所属機関)
  • 安藤 富士子(愛知淑徳大学 健康医療科学部)
  • 葛谷 雅文(名古屋大学大学院 医学系研究科)
  • 山口 孝子(名古屋市立大学 看護学部)
研究区分
厚生労働科学研究費補助金 疾病・障害対策研究分野 循環器疾患・糖尿病等生活習慣病対策総合研究
研究開始年度
平成21(2009)年度
研究終了予定年度
平成23(2011)年度
研究費
8,700,000円
研究者交替、所属機関変更
-

研究報告書(概要版)

研究目的
若年期のやせ、閉経後の肥満、更年期の諸症状、乳腺症、子宮筋腫、子宮摘出の発生頻度、排尿障害など女性特有の、あるいは高頻度にみられるさまざまな障害を、女性のライフステージ別に明らかにすることを目的として研究を行った。
研究方法
約20年間にわたって追跡されている女性約6万人、延べ約20万件の健診集団データベースから、体格、生活習慣、女性特有の疾病・症状、生活習慣病に関して年代別の実態、関連要因を解析した。また無作為抽出された地域住民での10年間の追跡データで、女性の健康の実態、要因を検証するとともに、閉経の影響、肥満、生活習慣病などについても検討を行った。また若年女性の集団およびADLに障害を持つ脆弱高齢女性についても検討した。
結果と考察
この20年間で女性の生活習慣病は高血圧症の有病率がやや低下していたが、糖尿病や脂質異常症の有病率は特に増加はなかった。しかし女性のやせは増加しており、また貧血が40代を中心に多く改善傾向が見られなかいことが問題となっていることがわかった。閉経の影響を40歳代、50歳代で検討したところ、骨粗鬆症、脂質異常症、やせ、貧血で有意であり、骨粗鬆症、脂質異常症、やせでは閉経群では未閉経群と比較して有病率が高く、貧血は閉経群では有病率が有意に低かった。若い女性では休養や朝食などで生活習慣の乱れがあり、また現在のBMIで肥満ではないにも関わらず、やせ願望をもつ者が多くみられた。要介護高齢女性では男性に比べて重篤な併存症の有病率が低く、3年間の死亡率、入院率は男性要介護高齢者よりも低かった。
結論
大規模な集団で女性のライフステージ別に解析を行った。ライフステージごとにさまざまな健康問題があり、特に栄養問題や生活習慣、閉経による女性の健康への影響が大きかった。

公開日・更新日

公開日
2011-06-17
更新日
-

収支報告書

文献番号
201021026Z