ICD-11の正しい理解と普及のための入門ガイドの開発

文献情報

文献番号
202506050A
報告書区分
総括
研究課題名
ICD-11の正しい理解と普及のための入門ガイドの開発
研究課題名(英字)
-
課題番号
25CA2050
研究年度
令和7(2025)年度
研究代表者(所属機関)
末永 裕之(一般社団法人日本病院会 執行部)
研究分担者(所属機関)
  • 高橋 長裕(公益財団法人ちば県民保健予防財団 総合健診センター)
  • 松本 万夫(公益財団法人東松山医師会 東松山医師会病院健診センター)
  • 住友 正幸(地方独立行政法人徳島県鳴門病院)
  • 瀬尾 善宣(社会医療法人医仁会中村記念病院 副院長)
  • 塚本 哲(日本保健医療大学 保健医療学部 理学療法学科)
  • 阿部 幸喜(千葉大学医学部附属病院 次世代医療構想センター)
  • 藤田 香織(上江洲 香織)(独立行政法人国立病院機構沖縄病院 内科)
  • 荒井 康夫(北里大学 未来工学部データサイエンス学科/北里大学大学院 未来工学研究科)
  • 稲垣 時子(公立能登総合病院 診療支援部 診療情報管理室)
  • 森藤 祐史(地方独立行政法人大阪府立病院機構大阪急性期・総合医療センター 医療情報部)
研究区分
厚生労働行政推進調査事業費補助金 行政政策研究分野 厚生労働科学特別研究
研究開始年度
令和7(2025)年度
研究終了予定年度
令和7(2025)年度
研究費
3,113,000円
研究者交替、所属機関変更
-

研究報告書(概要版)

研究目的
本邦では、2027年1月から新統計基準としてICD-11(国際疾病分類第11版)が施行予定である。本研究は、ICD-11の正しい理解と普及促進のために、現在の課題を明らかにし、日本診療情報管理学会の専門的見地からその解決策を検討したうえ、ICD-11に対応した公式資料の素案となる『ICDのABC』を作成することを目的とする。
研究方法
1,現在発刊されているICD-10に準拠した『ICDのABC』の内容について体系的に見直しを行った。2,ICD-11及び準拠する統計基準の理解と整理を行うため、WHO憲章等を踏まえたICDの意義と役割を再確認し、ICD-11の特徴や進化点の認識合わせを行った。3,構成案の検討と情報収集を行うため、ICD-11のReference Guideによる解説の確認やコーディング方法の事例について検討した。4,海外調査(オーストラリア連邦)を実施し、ICD-11の国際的な適用状況を把握し、ICD-11に準拠した『ICDのABC』の作成に資する知見を得た。5,統計法、統計基準「疾病、傷害及び死因の統計分類」について整理するため、統計法の概要や日本国内におけるICD改訂の歴史や告示改正の経緯をまとめた。6,ICD-11に準拠している『ICDのABC』素案の作成について、ICD-11を平易に解説し、図表や事例も積極的に盛り込み、初学者でも分かりやすいよう工夫した。
結果と考察
ICD-11は電子化を前提とした分類体系として設計され、Foundation ComponentやPost Coordinationなどの新概念により疾患表現力が大幅に向上した。本研究で作成したICD-11に準拠している『ICDのABC』は、日本診療情報管理学会の知見を基盤に、ICD-11の特徴とICD-10からの主な変更点を平易に整理した入門的資料として位置付けられる。統計法上の「疾病、傷害及び死因の統計分類」とICD-11の関係を明確化した点は、統計基準と臨床・研究利用の混同を防ぎ、ICDの公的役割を正しく理解する上で重要である。図表や事例を活用した構成は普及初期段階における理解促進に資する。またオーストラリアの現地調査から、ICD-11導入が医療データの質向上を目指す長期的制度改革であることが示され、日本でも段階的導入と人材育成・教育体制整備の一体的推進が必要と示唆された。
結論
ICD-11の新たな構造や概念、電子化を前提とした特性を踏まえ、ICD-11に準拠した『ICDのABC』を新規に作成した。本資料は、ICD-10からICD-11への移行期における基礎的理解を支援するとともに、医師、研修医、診療情報管理士等の医療従事者が、統計基準としてのICD-11の位置付けや役割を正しく理解し、適切に活用するための入門的資料として有用である。今後は、実際の運用状況や国内外の動向を踏まえ、継続的な検証と改訂を行い、教育・実務の双方に資する内容の充実を図ることが重要である。

公開日・更新日

公開日
2026-05-11
更新日
-

研究報告書(PDF)

公開日・更新日

公開日
2026-05-11
更新日
-

行政効果報告

文献番号
202506050C

収支報告書

文献番号
202506050Z
報告年月日

収入

(1)補助金交付額
4,046,000円
(2)補助金確定額
4,046,000円
差引額 [(1)-(2)]
0円

支出

研究費 (内訳) 直接研究費 物品費 0円
人件費・謝金 0円
旅費 3,604,435円
その他 98,072円
間接経費 343,493円
合計 4,046,000円

備考

備考
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公開日・更新日

公開日
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更新日
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