リアルワールドデータを用いた国際標準分類に準拠した医療技術の再分類の取り組みと、再分類の効果予測研究

文献情報

文献番号
202406024A
報告書区分
総括
研究課題名
リアルワールドデータを用いた国際標準分類に準拠した医療技術の再分類の取り組みと、再分類の効果予測研究
研究課題名(英字)
-
課題番号
24CA2024
研究年度
令和6(2024)年度
研究代表者(所属機関)
瀬戸 泰之(国立がん研究センター 中央病院)
研究分担者(所属機関)
  • 隈丸 拓(東京大学 医学系研究科)
  • 岩中 督(東京大学 医学部附属病院)
  • 川瀬 弘一(聖マリアンナ医科大学)
  • 宮田 裕章(慶應義塾大学医学部)
研究区分
厚生労働行政推進調査事業費補助金 行政政策研究分野 厚生労働科学特別研究
研究開始年度
令和6(2024)年度
研究終了予定年度
令和6(2024)年度
研究費
5,201,000円
研究者交替、所属機関変更
-

研究報告書(概要版)

研究目的
現行の診療報酬上の手術分類(Kコード)については、診療報酬改定ごとに、様々な追加等が行われてきたが、イノベーションの進展に伴い手術の多様化・高度化等が進む中で、一定の限界が指摘されている。実施されなくなった一部の技術が廃止・削除され、新たな技術が複雑な枝番号によって新規収載されている実態がある。また、World Health Organizationによって開発されたInternational Classification of health interventions (ICHI)による国際統計の推進がなされる中で、我が国における医療技術の分類・評価法もICHIに対応していく必要がある。研究班のメンバーはこれまでに、心臓血管外科・消化器外科・整形外科領域の術式を対象に、厚生労働省保険局の全国DPCデータを用いて、KコードとSTEM7の組み合わせの分布の評価、そして組み合わせごとにDPCに登録された麻酔時間のばらつきの評価を実施し、その結果を基盤に整形外科領域におけるKコードの整理・改変を主導してきた。本研究班では、整形外科領域のKコードの整理を外科系学会社会保険委員会連合(外保連)・整形外科関連学会と協働の上で最終化し、令和8年度改定に向けた案を提示、またその採用後の手術登録パターンの変化や麻酔時間のばらつきへの影響を既存のデータからシミュレーションし、実際の導入後の影響評価に向けた計画を策定することにある。
研究方法
整形外科領域における手術分類について、整形外科領域のエクスパートの提案に基づき術式の整理・精緻化を実施、それを再編成しKコードを附記することで外保連からの提案の原案がまとめられた。提案の原案に基づいて、Kコード・術式の再編成を実施した場合のデータ登録パターンおよび各Kコードにおける麻酔時間の分布のばらつきがどう変化するかについて、2019-20年度のDPCデータに基づいて、分布全体の標準偏差およびwinsored標準偏差を用いた評価を行った。
結果と考察
整形外科領域の手術分類の再編案について、外保連からの再編案を作成した。再編案においてはICHIに倣い手術部位を基軸に、部位・病名・手技詳細がわかる手術分類を提示した。再編案に基づいたデータ登録パターンの変化や各術式の麻酔時間分布の変化に関するシミュレーションを実施し、再編の影響を評価するにあたっては、長い右側のテールに配慮をした評価指標が必要となり、また登録パターンの変化や臨床的な観点、また医療資源利用などを含め総合的な評価が必要であることが示唆された。
結論
整形外科領域において、外保連との協働のもと、手術分類の再編の提案を実施した。今後、厚生労働省担当課との綿密な協議のもと、令和8年度改訂に向けて十分に検討を行っていくことが期待される。Kコードの公開、関係者間のパブリックコメントなどを経て、新分類案を決定することが見込まれる。同時に、新分類の導入後には、個々の手術の技術度、手術時間が確定し、投入される医療資源がさらに明確化され、外保連試案に則った診療報酬の適正な評価がなされることとなる。

公開日・更新日

公開日
-
更新日
-

行政効果報告

文献番号
202406024C

収支報告書

文献番号
202406024Z