文献情報
文献番号
202417023A
報告書区分
総括
研究課題名
ゲームに関連した生活障害等の問題、併存する疾患及びその対応等の実態把握に資する研究
研究課題名(英字)
-
課題番号
24GC1014
研究年度
令和6(2024)年度
研究代表者(所属機関)
治徳 大介(東京科学大学 新産業創成研究院)
研究分担者(所属機関)
- 松崎 尊信(独立行政法人国立病院機構久里浜医療センター 精神科)
- 館農 勝(札幌医科大学)
- 井上 建(獨協医科大学埼玉医療センター 子どものこころ診療センター)
- 高野 歩(国立精神・神経医療研究センター 精神保健研究所)
- 三原 聡子(独立行政法人国立病院機構久里浜医療センター 心理療法士室)
研究区分
厚生労働科学研究費補助金 疾病・障害対策研究分野 障害者政策総合研究
研究開始年度
令和6(2024)年度
研究終了予定年度
令和7(2025)年度
研究費
6,154,000円
研究者交替、所属機関変更
-
研究報告書(概要版)
研究目的
オンラインゲームの急速な普及により ゲーム行動症(Gaming Disorder: GD)やゲーム関連問題 が若年層を中心に深刻化している。患者は主にオンラインゲームに依存し、遅刻や欠席、成績低下、家族への暴言・暴力、昼夜逆転、引きこもり等の健康障害や社会問題を呈する。患者数・相談件数とも年々増加傾向にあり、ゲーム行動症に対する相談・治療ニーズに適切に対応できる体制整備が喫緊の課題であるが、そもそもゲームに関連した問題の実態には不明確な点が多く、患者や家族等の実態や、医療機関・相談機関の課題、年齢層による違いなどが不明である点が体制整備の障害になっている可能性がある。
本研究では、ゲームに関連した問題に対する相談・治療ニーズに適切に対応できる体制整備に資することを目的とする。
本研究では、ゲームに関連した問題に対する相談・治療ニーズに適切に対応できる体制整備に資することを目的とする。
研究方法
◯ゲームに関連した問題で医療機関を受診した患者の実態調査
◯ゲームに関連した問題で相談に来た家族等の実態調査
◯ゲームに関連した問題で医療機関を受診した患者の年齢によるゲーム行動や対応法の実態調査
◯ゲームに関連した問題の文献review
を実施する。
◯ゲームに関連した問題で相談に来た家族等の実態調査
◯ゲームに関連した問題で医療機関を受診した患者の年齢によるゲーム行動や対応法の実態調査
◯ゲームに関連した問題の文献review
を実施する。
結果と考察
1) 全国111専門医療機関の抽出・調査票作成・オンライン回答体制を整備した。
2) 児童精神科外来患者203名に,GAMES TestとIGDT-10の比較スクリーニングを行った。
3) 思春期ASD患者74名に対し,PHQ-9・IGDT-10・IATを用いた依存度とうつ症状の関連解析を行った。
4) 小児科・精神科医60名に対し,診療現場でのゲーム関連問題への対応実態調査を行った。
5) 小学校低学年向け評価尺度IGDS9-SF-JCを開発し,Cronbach’s αとCFAで信頼性・妥当性検証を行った。
6) 全国287医療機関(精神科・小児科)の協力体制を確保し,未成年者の全国調査の体制を整備した。
7) 精神保健福祉センター69か所に対し,家族相談の実態・支援資源に関する調査を行った。
8) 治療転帰研究として,インターネット依存外来で患者・家族をリクルートし縦断的評価を実施した。
2) 児童精神科外来患者203名に,GAMES TestとIGDT-10の比較スクリーニングを行った。
3) 思春期ASD患者74名に対し,PHQ-9・IGDT-10・IATを用いた依存度とうつ症状の関連解析を行った。
4) 小児科・精神科医60名に対し,診療現場でのゲーム関連問題への対応実態調査を行った。
5) 小学校低学年向け評価尺度IGDS9-SF-JCを開発し,Cronbach’s αとCFAで信頼性・妥当性検証を行った。
6) 全国287医療機関(精神科・小児科)の協力体制を確保し,未成年者の全国調査の体制を整備した。
7) 精神保健福祉センター69か所に対し,家族相談の実態・支援資源に関する調査を行った。
8) 治療転帰研究として,インターネット依存外来で患者・家族をリクルートし縦断的評価を実施した。
結論
1)医療機関実態の可視化基盤を確立
111 施設へのオンライン調査準備が完了し、診療科別・年齢別・併存症別ニーズを全国規模で把握できる体制が整った。今後の結果は支援体制整備や診療報酬等の行政施策に直結する。
2)年齢層別のリスク特性を把握
児童精神科では GD スクリーニング陽性率が高く、ゲーム依存度は抑うつと関連。小児科・精神科に比べ児童精神科で対応頻度が高いことから、外来での早期発見と年齢に応じた介入が不可欠である。
3)低学年用評価ツールの確立
IGDS9-SF-JC は、十分な信頼性と構成概念妥当性を有し、若年層におけるインターネット・ゲーム依存傾向のスクリーニングに有用であることが示された。
・相談機関の課題と支援ギャップの明確化
69 センターの大半がゲーム相談を受理する一方、専門医療資源と家族会が不足し、複雑事例への対応に苦慮している。早期介入体制、支援者教育、家族会など地域資源の拡充が急務である。
・治療転帰研究は引き続き実施を継続し、学会発表・論文化を目指す。
111 施設へのオンライン調査準備が完了し、診療科別・年齢別・併存症別ニーズを全国規模で把握できる体制が整った。今後の結果は支援体制整備や診療報酬等の行政施策に直結する。
2)年齢層別のリスク特性を把握
児童精神科では GD スクリーニング陽性率が高く、ゲーム依存度は抑うつと関連。小児科・精神科に比べ児童精神科で対応頻度が高いことから、外来での早期発見と年齢に応じた介入が不可欠である。
3)低学年用評価ツールの確立
IGDS9-SF-JC は、十分な信頼性と構成概念妥当性を有し、若年層におけるインターネット・ゲーム依存傾向のスクリーニングに有用であることが示された。
・相談機関の課題と支援ギャップの明確化
69 センターの大半がゲーム相談を受理する一方、専門医療資源と家族会が不足し、複雑事例への対応に苦慮している。早期介入体制、支援者教育、家族会など地域資源の拡充が急務である。
・治療転帰研究は引き続き実施を継続し、学会発表・論文化を目指す。
公開日・更新日
公開日
2025-06-26
更新日
-