文献情報
文献番号
202415007A
報告書区分
総括
研究課題名
生活期リハビリテーションにおける介入手法の標準コードの開発研究
研究課題名(英字)
-
課題番号
23GA2001
研究年度
令和6(2024)年度
研究代表者(所属機関)
三上 幸夫(広島大学病院 リハビリテーション科)
研究分担者(所属機関)
- 安保 雅博(東京慈恵会医科大学医学部)
- 久保 俊一(京都府立医科大学)
- 三上 靖夫(京都府立医科大学大学院医学研究科 リハビリテーション医学)
- 西村 行秀(岩手医科大学 医学部 リハビリテーション医学)
- 大高 洋平(藤田医科大学 医学部 リハビリテーション医学講座)
- 佐々木 信幸(聖マリアンナ医科大学 リハビリテーション医学)
- 百崎 良(三重大学 医学部附属病院)
- 新見 昌央(日本大学 医学部)
- 河﨑 敬(京都府立医科大学 医学部医学科)
- 木下 翔司(東京慈恵会医科大学リハビリテーション医学講座)
- 羽田 拓也(東京慈恵会医科大学 リハビリテーション医学講座)
- 西山 一成(岩手医科大学 リハビリテーション医学)
- 中山 恭秀(東京慈恵会医科大学 リハビリテーション医学講座)
- 北村 新(藤田医科大学 保健衛生学部 リハビリテーション学科)
- 清水 美帆(三重大学 医学部附属病院 リハビリテーション部)
- 塩田 繁人(広島大学病院 診療支援部リハビリテーション部門)
- 吉川 浩平(広島大学 病院診療支援部リハビリテーション部門)
- 秋田 智之(広島大学 大学院医系科学研究科 疫学・疾病制御学)
研究区分
厚生労働行政推進調査事業費補助金 疾病・障害対策研究分野 長寿科学政策研究
研究開始年度
令和5(2023)年度
研究終了予定年度
令和7(2025)年度
研究費
5,707,000円
研究者交替、所属機関変更
-
研究報告書(概要版)
研究目的
令和6年度研究では, 令和5年度研究において開発した生活期リハビリテーション手法の標準コードの1)Feasibilityを調査し, 2)本コードを臨床で利活用するための手引き(原案)を作成した.1) Feasibility調査では, 全国の生活期リハビリテーションを実施している医療機関・介護事業所32施設1163例(医療:622例,介護541例)を対象に横断調査を実施した.
研究方法
研究Ⅰでは,全国の生活期リハビリテーションを実施している医療機関と介護事業所32施設を対象に横断研究を実施した.調査内容は施設区分,年齢,性別,主疾名,併存症,要介護度,実施した標準コード,分かりにくかった標準コード等とし,Google Formsを用いた入力フォームで収集した.
(倫理面への配慮)
本研究は広島大学病院疫学倫理審査委員会の一環審査で承認を得た後,各研究分担施設の倫理審査委員会から承認を得て実施した(承認番号:E2024-0137).
研究Ⅱでは,研究班内に手引き作成ワーキンググループを設置した.手引き執筆要綱を作成し,大項目10項目,中項目56項目についてワーキンググループ内で担当を振り分け, 以下の内容を含むよう執筆した.
(倫理面への配慮)
本研究は広島大学病院疫学倫理審査委員会の一環審査で承認を得た後,各研究分担施設の倫理審査委員会から承認を得て実施した(承認番号:E2024-0137).
研究Ⅱでは,研究班内に手引き作成ワーキンググループを設置した.手引き執筆要綱を作成し,大項目10項目,中項目56項目についてワーキンググループ内で担当を振り分け, 以下の内容を含むよう執筆した.
結果と考察
研究Ⅰでは,対象者は1163例(医療:622例,介護541例)であった.年齢は81~90歳が最も多く,71~80歳,91~100歳の順に多かった.性別は女性53.7%であった.主疾患名は医療と介護保険どちらも脳血管疾患,骨関節疾患の順に多かったが,医療では廃用症候群10.0%,介護では神経筋疾患が7.6%と多かった.併存疾患では,医療が慢性心不全14.6%,疼痛10.0%,骨関節疾患9.2%の順に多く,介護保険では骨関節疾患14.4%,脳血管疾患12.4%,慢性心不全10.2%の順であった.
判断に迷った/分かりにくかった項目のうち,10%を超えた中項目は,062.注意訓練,073.音声訓練,081.摂食嚥下訓練(直接訓練)であった.
リハビリテーション手法の大項目では,医療より介護保険の方が03.歩行訓練と05.IADL訓練,09.物理療法,10.環境調整・支援を実施した割合が多かった.
介護保険のリハビリテーションで実施した標準コードの大項目の比較では,05.IADL訓練は訪問リハビリテーションで多く,08.摂食嚥下訓練は老人保健施設,09.物理療法は通所リハビリテーションで著明に多かった.
研究Ⅱでは,大項目10項目,中項目56項目全ての項目の原稿を執筆し,フォントや文字サイズの統制を行い,手引き(原案)を作成した.
判断に迷った/分かりにくかった項目のうち,10%を超えた中項目は,062.注意訓練,073.音声訓練,081.摂食嚥下訓練(直接訓練)であった.
リハビリテーション手法の大項目では,医療より介護保険の方が03.歩行訓練と05.IADL訓練,09.物理療法,10.環境調整・支援を実施した割合が多かった.
介護保険のリハビリテーションで実施した標準コードの大項目の比較では,05.IADL訓練は訪問リハビリテーションで多く,08.摂食嚥下訓練は老人保健施設,09.物理療法は通所リハビリテーションで著明に多かった.
研究Ⅱでは,大項目10項目,中項目56項目全ての項目の原稿を執筆し,フォントや文字サイズの統制を行い,手引き(原案)を作成した.
結論
生活期リハビリテーション手法の標準コードを用いた実態調査は実行可能であった.
生活期リハビリテーションにおける標準コード(大項目10項目と中項目56項目)の手引き(原案)を作成した.
生活期リハビリテーションにおける標準コード(大項目10項目と中項目56項目)の手引き(原案)を作成した.
公開日・更新日
公開日
2025-05-28
更新日
-