歯科疾患実態調査の効率的・効果的な実施にむけたシステム構築のための研究

文献情報

文献番号
202406001A
報告書区分
総括
研究課題名
歯科疾患実態調査の効率的・効果的な実施にむけたシステム構築のための研究
研究課題名(英字)
-
課題番号
24CA2001
研究年度
令和6(2024)年度
研究代表者(所属機関)
福田 英輝(国立保健医療科学院 )
研究分担者(所属機関)
  • 井田 有亮(東京大学 医学部)
研究区分
厚生労働行政推進調査事業費補助金 行政政策研究分野 厚生労働科学特別研究
研究開始年度
令和6(2024)年度
研究終了予定年度
令和6(2024)年度
研究費
2,689,000円
研究者交替、所属機関変更
-

研究報告書(概要版)

研究目的
本研究は、先行研究にて開発した歯科疾患実態調査に関連した調査項目の入力補助システムを用いて、実際の歯科疾患実態調査の会場において実証研究を通じて実装可能な入力補助システムの活用方法を検討するともに、当該システムの円滑な導入に必要な利用マニュアルを作成することを目的とした。
研究方法
歯科疾患実態調査の遂行と関連する作業についてのシステム開発とマニュアル作成につついては、先行して開発した入力補助システムに対する要求仕様を検討し、アプリケーション改修を進めた。アプリケーション改修に併せて、問診項目に対する被験者自身のスマートフォンを用いた回答アプリを開発し、その使い勝手に関するアンケート調査を実施した。入力補助システム開発については、被験者自身のスマートフォンを用いて受付および自記式調査を行う機能について、愛知県、東京都、栃木県、札幌市、長崎市での歯科疾患実態調査の実施会場において、被験者に利用を依頼し、その使い勝手に関する調査を実施した。
結果と考察
入力補助システムは、インターネット常時接続を必要としないスタンドアローン型アプリケーションとして設計した。使用するiPadは、ユーザーインターフェースの工夫を行なった。本入力補助システムは、紙の調査票と比較して、項目入力の精度向上や省力化につながり、かつ集計や統計処理においても有用性を発揮すると考えられた。歯科実態調査会場において被験者のスマートフォンを用いて受付および自記式調査を依頼したところ、スマートフォンでの入力は、とても簡単・簡単とした者は約9割であったが、高齢者においてはその割合は小さかった。高齢者に対する配慮、具体的には、受付に従事する者、あるいは補助者による簡単な指示を必要とすることが示唆された。
結論
歯科疾患実態調査項目の入力補助システムを開発した。入力補助システムには、被験者自身のスマートフォンを用いて受付および自記式調査を行う機能を付与し、その使い勝手に関するアンケート調査を併せて実施した。
 入力補助システムは、インターネット常時接続を必要としないスタンドアローン型アプリケーションとして設計した。使用するiPadは、ユーザーインターフェースの工夫を行なった。本入力補助システムは、紙の調査票と比較して、項目入力の精度向上や省力化につながり、かつ集計や統計処理においても有用性を発揮すると考えられる。これらの有用性については十分な検証ができなかったことから、さらなる研究の必要性が示された。本研究では、被験者自身のスマートフォンを用いて受付および自記式調査を行う機能について、歯科疾患実態調査会場にて実証研究を行った。その結果、自身のスマートフォンでの入力は、とても簡単・簡単とした者は約9割であったが、高齢者においてはその割合は小さかった。高齢者に対する配慮、具体的には、受付に従事する者、あるいは補助者による簡単な指示を必要とすることが示唆された。

公開日・更新日

公開日
2025-09-26
更新日
-

研究報告書(PDF)

公開日・更新日

公開日
2025-09-26
更新日
-

行政効果報告

文献番号
202406001C

収支報告書

文献番号
202406001Z