ICTを基盤とした卒前卒後のシームレスな医師の臨床教育評価システム構築のための研究

文献情報

文献番号
202403009A
報告書区分
総括
研究課題名
ICTを基盤とした卒前卒後のシームレスな医師の臨床教育評価システム構築のための研究
研究課題名(英字)
-
課題番号
24AC1002
研究年度
令和6(2024)年度
研究代表者(所属機関)
山脇 正永(東京科学大学 大学院医歯学総合研究科)
研究分担者(所属機関)
  • 岡田 英理子(東京医科歯科大学 臨床医学教育開発学分野)
  • 那波 伸敏(東京医科歯科大学 臨床医学教育開発学分野)
  • 安齋 達彦(東京科学大学 M&Dデータ科学センター)
  • 高橋 誠(北海道大学 大学院医学研究院)
  • 福井 次矢(東京医科大学 茨城医療センター)
  • 大出 幸子(財団法人 聖ルカ・ライフサイエンス研究所 臨床疫学進センター)
  • 木内 貴弘(東京大学 医学部附属病院)
研究区分
厚生労働科学研究費補助金 行政政策研究分野 政策科学総合研究(臨床研究等ICT基盤構築・人工知能実装研究)
研究開始年度
令和6(2024)年度
研究終了予定年度
令和8(2026)年度
研究費
15,000,000円
研究者交替、所属機関変更
-

研究報告書(概要版)

研究目的
我々のグループはICTを活用した卒前卒後のシームレスな評価システム(EPOC)を開発し運用を進めてきた(山脇,田中2009) (高橋2023)。本研究はEPOCを用いた卒前卒後のシームレスな教育評価システムを構築することを目的としている。
令和6年度はシームレスな評価システムの構築や卒前卒後を通じたデータ分析手法の確立を行った。臨床教育において基本的臨床手技の習得度評価の標準化を行うとともに、これまでに集積されたPG-EPOC、CC-EPOC(EPOC2)のデータをもとに、学修者、大学・病院、学年毎にデータクリーニングし、trajectory分析、到達目標・評価の到達状況、ユーザビリティに関する分析を行った。
研究方法
本研究は、以下の研究班で実施した。
分担研究1)基本的臨床手技(侵襲的医行為を含む)の習得度の評価法の確立と有効性の検証
分担研究2)ICTを活用した卒前卒後のシームレスな臨床教育評価システムの構築
分担研究3)卒前卒後のシームレスな医師養成を促進する評価方法の確立
分担研究4)到達目標や評価の信頼性、妥当性の分析
分担研究5)WBAとしてのEPOCデータの利活用法の確立と他の総括的評価との整合
結果と考察
1)基本的臨床手技(侵襲的医行為を含む)の習得度の評価法の確立と有効性の検証
臨床手技修得度評価について、医学教育モデル・コア・カリキュラムおよび医師臨床研修指導ガイドライン記載の手技について評価ルーブリック及び評価方法マニュアルの作成を開始した。EPOCの評価方法について優れた取り組みを実践している複数の大学医学部のGood Practiceモデルの収集を行った。

2)ICTを活用した卒前卒後のシームレスな臨床教育評価システムの構築
臨床教育評価システム開発について、データ抽出・集計・検証(PG-EPOC)、評価票Ⅰ/Ⅱ/Ⅲ(PG-EPOC)・診療の基本(CC-EPOC)の機能改修、独自評価票の機能改修(PG-EPOC, CC-EPOC)、基本的臨床手技の評価依頼機能の機能追加(PG-EPOC, CC-EPOC)、独自臨床手技の評価機能の機能追加(PG-EPOC, CC-EPOC)、評価データダウンロード機能の改修、および、新規帳票ダウンロード機能の開発(PG-EPOC, CC-EPOC)、指導医・上級医の指導履歴機能の開発(PG-EPOC, CC-EPOC)を行った。

3)卒前卒後のシームレスな医師養成を促進する評価方法の確立
シームレスな医師養成を促進する評価方法について、本年度は、EPOCの卒後データと外部データ(指導医数、研修医数、医療圏の情報等)との紐付けのために、医療圏のデータのGIS化を行った。また、EPOCのデータを用いたtrajectory analysisの論文を投稿し、BMJ open に受理された。

4)到達目標や評価の信頼性、妥当性の分
到達目標や評価の信頼性、妥当性について、研修医の年齢、性別などの背景、および研修先プログラムの特徴との関連性に関して分析を予定しており、分析の準備を開始している。到達状況の分析を実施するにあたって、今年度は、評価票自体の信頼性、妥当性、再現性について検討し、分析結果を論文にまとめ、出版した。また、到達状況の分析に必要なEPOC2データの抽出を完了し、全国の研修プログラム内容について、主に、ローテーション期間に関するデータクリーニングを各臨床研修施設について進めている。

5)WBAとしてのEPOCデータの利活用法の確立と他の総括的評価との整合
ビッグデータとしてのEPOCデータの分析手法について、trajectory分析、cluster分析等による評価分析方法を開発した。また、WBAとしてのEPOCデータの利活用については、医師国家試験に関する厚生労働省科学研究班(河北班)と連携して定期会議を進めている。また、研修開始時(臨床実習終了時)の臨床手技能力について、診療参加型臨床実習に関する文部科学省研究班(奈良班)と連携して全国調査を実施した。成果については、学修者の特性とWPAとの関連性に関する論文(Medical Education Online, BMC Medical Education)、わが国の医学教育体制とWPAの関連性に関する論文(Medical Teacher)を発信した。

以上の研究成果については、原著論文6編(うち英文論文5編)、国際学会(AMEE)2演題、国内学会(医学教育学会)の企画ワークショップ等を通じて広く公表した。

結論
基本的臨床手技の習得度の適切な評価法の確立、ICTを活用したシームレスな臨床教育評価システムの構築、シームレスな医師養成を促進する評価方法の確立、到達目標や評価の信頼性・妥当性の分析、WBAとしてのEPOCデータの利活用法の確立、について予定通り研究が進捗した。

公開日・更新日

公開日
-
更新日
-

収支報告書

文献番号
202403009Z
報告年月日

収入

(1)補助金交付額
19,500,000円
(2)補助金確定額
19,500,000円
差引額 [(1)-(2)]
0円

支出

研究費 (内訳) 直接研究費 物品費 4,198,851円
人件費・謝金 3,734,608円
旅費 852,022円
その他 6,214,519円
間接経費 4,500,000円
合計 19,500,000円

備考

備考
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公開日・更新日

公開日
2026-05-13
更新日
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