ロングリードシークエンサーによる集団感染調査手法の確立

文献情報

文献番号
202323056A
報告書区分
総括
研究課題名
ロングリードシークエンサーによる集団感染調査手法の確立
研究課題名(英字)
-
課題番号
23KA3005
研究年度
令和5(2023)年度
研究代表者(所属機関)
李 謙一(国立感染症研究所 細菌第一部)
研究分担者(所属機関)
研究区分
厚生労働科学研究費補助金 健康安全確保総合研究分野 食品の安全確保推進研究
研究開始年度
令和5(2023)年度
研究終了予定年度
令和7(2025)年度
研究費
2,600,000円
研究者交替、所属機関変更
-

研究報告書(概要版)

研究目的
病原細菌の集団感染調査に、Oxford Nanopore社のロングリードシークエンサーを用いるための、解析条件の検討およびプログラム構築を行う。さらに、腸管出血性大腸菌(enterohemorrhagic Escherichia coli:EHEC)を対象に、同一由来株であるかの判断基準を明らかにするために、複数の集団感染事例において単一塩基多型解析を行う。
研究方法
2021年および2022年に分離されたEHECのうち、5株以上が分離された集団感染事例から20件 計102株の解析株を決定した。本年度はそのうち約半数の48株について、ロングリードおよびショートリードによるWGS解読を行った。
結果と考察
2021年および2022年に分離されたEHECのうち、5株以上が分離された集団感染事例のうち、20事例、102株を解析対象とした。本年度はこのうち、約半数の株(48株)についてショートリードおよびロングリードによるWGS解読を行った。複数のDNA抽出法およびライブラリー調整キットを用いた検討の結果、自動DNA抽出装置およびRapid Barcoding Kitを用いた際に最も長いリード長、自動DNA抽出装置およびをNative Barcoding Kit用いた際に最も多いデータ量が得られた。カラム抽出キットおよびRapid Barcoding Kitを用いた際には、両者の中間的な値が得られた。
結論
地方自治体でも広く使われているカラム抽出キットおよびRapid Barcoding Kitによって、十分なデータ量が取得可能であることが明らかとなった。

公開日・更新日

公開日
2024-12-11
更新日
-

研究報告書(紙媒体)

収支報告書

文献番号
202323056Z