文献情報
文献番号
202308023A
報告書区分
総括
研究課題名
循環器病の慢性期・維持期におけるリハビリテーションの有効性の検証のための研究
研究課題名(英字)
-
課題番号
22FA1020
研究年度
令和5(2023)年度
研究代表者(所属機関)
磯部 光章(公益財団法人 榊󠄀原記念財団 附属 榊󠄀原記念病院 )
研究分担者(所属機関)
- 牧田 茂(埼玉医科大学 国際医療センター)
- 明石 嘉浩(聖マリアンナ医科大学 循環器内科)
- 中山 敦子(榊原記念病院 循環器内科)
- 佐田 政隆(徳島大学大学院医歯薬学研究部)
- 木庭 新治(昭和大学 医学部内科学講座循環器内科学部門)
- 神谷 健太郎(北里大学 医療衛生学部)
- 加藤 祐子(心臓血管研究所 循環器内科)
- 衣笠 良治(鳥取大学 医学部循環器・内分泌代謝内科学分野)
- 吉田 俊子(聖路加国際大学 大学院看護学研究科)
- 長谷川 恵美子(聖学院大学 心理福祉学部心理福祉学科)
- 筧 智裕(国際医療福祉大学 成田保健医療学部作業療法学科)
- 近藤 国嗣(東京湾岸リハビリテーション病院)
- 新見 昌央(日本大学 医学部)
- 重松 孝(浜松市リハビリテーション病院 リハビリテーション科)
- 石原 俊一(文教大学 人間科学部心理学科)
- 宮島 功(近森病院 臨床栄養部)
- 角田 亘(国際医療福祉大学 医学部)
- 下堂薗 恵(国立大学法人鹿児島大学 大学院医歯学総合研究科 運動機能修復学講座 リハビリテーション医学分野)
- 橋本 洋一郎(熊本市立熊本市民病院 神経内科)
- 中井 完治(牧田総合病院 診療部(脳神経外科))
- 豊田 章宏(独立行政法人 労働者健康安全機構 中国労災病院 治療就労両立支援センター)
研究区分
厚生労働科学研究費補助金 疾病・障害対策研究分野 循環器疾患・糖尿病等生活習慣病対策総合研究
研究開始年度
令和4(2022)年度
研究終了予定年度
令和5(2023)年度
研究費
5,600,000円
研究者交替、所属機関変更
-
研究報告書(概要版)
研究目的
令和5年度では、維持期リハビリテーションのレビューとアンケートで得られた知見をもとに、医療者、市民を対象に維持期リハの指針を作成する。その後、更にガイドブックを作成することで、医療者が循環器病患者へ適切な維持期リハを誘導することができ、患者自身も知識を得て実践可能とする
研究方法
レビュー班がそれぞれ、維持期リハビリテーションのレビューをまとめた。維持期リハビリテーションのアンケート班がアンケートを実施、結果を集計した。発表会においては、レビュー班(心臓・脳卒中)、アンケート班(心臓・脳卒中)が研究報告を行い、維持期におけるリハビリテーションの必要性を確認、利用方法、保険での実施有無について調査した
結果と考察
心臓グループ:心不全患者で維持期心リハを行った研究を対象にシステマティックレビューを行った。59文献が対象となり、メタアナライシスを行った。結果、全死亡・心臓死は、維持期群と回復期群とで変化なかったが、心不全入院・最高酸素摂取量・QOLは維持期群で有意に改善していた。虚血性心疾患患者を対象としたナラティブ・レビューを同時に実施し、維持期心リハ介入が、運動耐容能増加や有害な心イベント軽減に寄与している結果が多い結果となった。
脳卒中グループ:脳卒中治療GL2021が出版されたことから、ナラティブ・レビューを行った。脳卒中治療GL2021に記載されている論文には、慢性期患者を対象とした論文が比較的多く採用されていた。歩行能力や体力、ADLの維持、向上のための歩行訓練や有酸素運動は有効であり、生活期に訪問リハビリテーションやグループ訓練、さらに自主訓練指導、家族指導を継続することがレビューでまとめられた
脳卒中グループ:脳卒中治療GL2021が出版されたことから、ナラティブ・レビューを行った。脳卒中治療GL2021に記載されている論文には、慢性期患者を対象とした論文が比較的多く採用されていた。歩行能力や体力、ADLの維持、向上のための歩行訓練や有酸素運動は有効であり、生活期に訪問リハビリテーションやグループ訓練、さらに自主訓練指導、家族指導を継続することがレビューでまとめられた
結論
維持期リハビリテーションガイドブックを2024年3月22日にHP上で無料公開した。2023年度はレビュー班やアンケ―ト班など各班が成果物を論文発表した。最終的に3月20日市民公開講座を開催し、脳卒中・心臓のそれぞれの患者会と共同で市民へ維持期リハビリテーションの啓発を行い、HP上に動画を公開した
公開日・更新日
公開日
2024-06-11
更新日
-