アジアの研究機関との連携におけるラボラトリーネットワークの強化に関する研究

文献情報

文献番号
200931028A
報告書区分
総括
研究課題名
アジアの研究機関との連携におけるラボラトリーネットワークの強化に関する研究
課題番号
H20-新興・一般-013
研究年度
平成21(2009)年度
研究代表者(所属機関)
渡辺 治雄(国立感染症研究所 細菌第一部)
研究分担者(所属機関)
  • 寺嶋 淳(国立感染症研究所 細菌第一部)
  • 森田昌知(国立感染症研究所 細菌第一部)
  • 伊豫田淳(国立感染症研究所 細菌第一部)
  • 泉谷秀昌(国立感染症研究所 細菌第一部)
  • 大西 真(国立感染症研究所 細菌第一部)
  • 大澤 朗(神戸大学大学院自然科学研究科)
  • 倉根一郎(国立感染症研究所 ウイルス第一部)
  • 高崎智彦(国立感染症研究所 ウイルス第一部)
  • 田島 茂(国立感染症研究所 ウイルス第一部)
  • 高橋和郎(大阪府立公衆衛生研究所)
  • 林 昌宏(国立感染症研究所 ウイルス第一部)
  • 田代眞人(国立感染症研究 インフルエンザウイルスセンター)
  • 小田切孝人(国立感染症研究 インフルエンザウイルスセンター)
  • 駒瀬勝啓(国立感染症研究所 ウイルス第三部)
  • 山本久美(国立感染症研究所 感染症情報センター)
  • 牛島廣治(藍野大学医療保健部)
  • 山田章雄(国立感染症研究所 獣医科学部)
  • 井上 智(国立感染症研究所 獣医科学部)
  • 朴 天鎬(北里大学獣医学部)
  • 大前比呂思(国立感染症研究所 寄生動物部)
  • 中野由美子(国立感染症研究所 寄生動物部)
  • 津田良夫(国立感染症研究所 昆虫医科学部)
  • 田辺和裄(大阪大学部生物研究所)
  • 坪井敬文(愛媛大学細胞生命科学工学研究センター)
研究区分
厚生労働科学研究費補助金 疾病・障害対策研究分野 新型インフルエンザ等新興・再興感染症研究
研究開始年度
平成20(2008)年度
研究終了予定年度
平成22(2010)年度
研究費
122,544,000円
研究者交替、所属機関変更
-

研究報告書(概要版)

研究目的
アジア各国の感染症の制御に責任を持つ研究機関との連携において、アジアで流行している感染症(マラリア、デング熱、インフルエンザ、狂犬病、下痢原性感染症等)の各国で発生している病原体の遺伝学的・形質学的な特徴を分析しその情報を集積する。そのことは、それらの感染症がわが国に侵入した時に拡大阻止に向けた対策を行う場合の科学的根拠を提供することになる。また、各国の研究機関との人的交流が促進され、連携が強化される。
研究方法
病原体別;細菌ではビブリオ属菌、赤痢菌、腸管出血性大腸菌;ウィルスではデング熱、チクングニア、インフルエンザ、狂犬病、風疹、麻疹の各原因ウィルス;原虫ではマラリアを対象にした分子疫学的解析法の開発、標準化、それらで得られた情報のデーターベース化を行う。
結果と考察
アジア(韓国、中国、台湾、ベトナム、マレーシア、フィリピン、タイ、バングラデシュ、インド、オーストラリア、ニュージーランド)および米国CDC等の感染症に責任を持つ研究所との間で、各国で分離された腸炎ビブリオ菌のゲノムの解析をPFGE,MLVA法で行い、データーベースに蓄積した。PFGE,MLVA 法の講習会を2010年2月に香港で開催し、解析手法の標準化、精度管理を行った。デング熱ウィルスNS1抗原検出の診断における有用性をタイとの共同研究で明らかにした。アジアで分離される狂犬病ウィルスを迅速に検出するためのmpAbs-DRITおよび RT-LAMP法の開発を行った。ラオスにおける風疹・麻疹の抗体保有状況を明らかにした。アジアで流行しているマラリア原虫の遺伝的多様性を明らかにした。
結論
アジア各国の感染症対策に責任を持つ研究機関との連携を図り、アジアで問題となっている病原体の解析のための共通に使える分子疫学的手法の開発およびその精度管理を行った。各国で分離された病原体のゲノム情報のデーターベースの構築を図り、病原体の特徴付けを行った。

公開日・更新日

公開日
2010-07-15
更新日
-

研究報告書(紙媒体)

公開日・更新日

公開日
2011-02-01
更新日
-