特定機能病院の評価指標の開発に資する研究

文献情報

文献番号
202306020A
報告書区分
総括
研究課題名
特定機能病院の評価指標の開発に資する研究
研究課題名(英字)
-
課題番号
23CA2020
研究年度
令和5(2023)年度
研究代表者(所属機関)
楠岡 英雄(独立行政法人国立病院機構 )
研究分担者(所属機関)
-
研究区分
厚生労働科学研究費補助金 行政政策研究分野 厚生労働科学特別研究
研究開始年度
令和5(2023)年度
研究終了予定年度
令和5(2023)年度
研究費
7,044,000円
研究者交替、所属機関変更
-

研究報告書(概要版)

研究報告書(PDF)

研究報告書(紙媒体)

行政効果報告

文献番号
202306020C

成果

専門的・学術的観点からの成果
特定機能病院のほとんどが大学附属病院であり、その結果、高度の医療の提供と共に、研究、研修に重点を置いている傾向が見て取れ、これは特定機能病院でない高度大規模病院の比較において明らかとなった。ただ、大学附属病院でない特定機能病院では、癌などの特定領域を対象としている場合は診療内容が明確であるが、総合的な診療を行っている病院では高度大規模病院との区別は明瞭でなかった。
臨床的観点からの成果
市民アンケートからは、特定機能病院として必要なこととして、高度な医療、詳しい検査、難しい手術といった患者の立場として受ける診療のことが主であり、臨床研究・治験、教育・研修の役割については意識されていなかった。このような認識のもとで医療を受け、担当が研修医だったり、試験的な治療だったりした場合、特にその結果が望ましくないものであった場合には、患者が「きちんとした医療を受けられなかった」などネガティブな感情を持ち、医療者への不信感につながりかねない危険性が感じられた。
ガイドライン等の開発
令和6年7月から開催されている「特定機能病院及び地域医療支援病院のあり方に関する検討会」において検討資料として使用された。
その他行政的観点からの成果
現在すでに承認されている特定機能病院、及び将来的に特定機能病院を目指す可能性のある大規模病院が担っている医療・研修・研究について、現状を科学的に示すことで、令和6年度に開催を検討している特定機能病院のあり方検討会において、承認要件の見直しを議論する際の基礎資料として使用された。
その他のインパクト
患者・家族を含め、一般市民には、特定機能病院の担う役割を十分に伝え、理解してもらわないと、単なる高度大規模病院と誤解し、その結果、不信感につながりかねない危険性が感じられた。

発表件数

原著論文(和文)
0件
原著論文(英文等)
0件
その他論文(和文)
0件
その他論文(英文等)
0件
学会発表(国内学会)
0件
学会発表(国際学会等)
0件
その他成果(特許の出願)
0件
その他成果(特許の取得)
0件
その他成果(施策への反映)
0件
その他成果(普及・啓発活動)
0件

特許

主な原著論文20編(論文に厚生労働科学研究費の補助を受けたことが明記された論文に限る)

公開日・更新日

公開日
2025-05-23
更新日
2025-06-04

収支報告書

文献番号
202306020Z