相談支援専門員とサービス管理責任者及び児童発達支援管理責任者の連携に関する評価ツールの開発のための研究

文献情報

文献番号
202218027A
報告書区分
総括
研究課題名
相談支援専門員とサービス管理責任者及び児童発達支援管理責任者の連携に関する評価ツールの開発のための研究
研究課題名(英字)
-
課題番号
21GC1019
研究年度
令和4(2022)年度
研究代表者(所属機関)
近藤 尚也(北海道医療大学 看護福祉学部)
研究分担者(所属機関)
  • 大久保 薫(札幌学院大学 人文学部)
  • 金澤 潤一郎(北海道医療大学 心理科学部)
  • 鈴木 和(北海道医療大学 看護福祉学部)
研究区分
厚生労働科学研究費補助金 疾病・障害対策研究分野 障害者政策総合研究
研究開始年度
令和3(2021)年度
研究終了予定年度
令和4(2022)年度
研究費
2,100,000円
研究者交替、所属機関変更
-

研究報告書(概要版)

研究目的
本研究では、相談支援専門員と、サービス管理責任者及び児童発達支援管理責任者(以下、サビ児管)の連携について、サービス等利用計画と個別支援計画・障害児支援利用計画(以下、個別支援計画等)の連動を効果的に行うための要因や、サビ児管の効果的な連携を進めるための要因を明らかにし、それらを基に実践で活用可能な相談支援専門員とサビ管等の連携業務を評価点検するための尺度及びツールを開発し、提案することを目的とした。当該年度では、これまで取り組みをもとに連携評価ツール(連携評価シート、活用マニュアル)を作成し、その検証を実施した。
研究方法
① 連携評価シートの開発
2021年度実施した全国調査調査について因子分析を行った。対象データは欠損値のある者を除いた2655件であった。因子分析で整理された因子をもとに連携評価シートの開発を進めた。また、作成した連携評価シートについては、検討委員会での意見交換を実施し、内容の精査を進めた。
② 活用マニュアルの開発
開発した連携評価シートをもとに、活用マニュアルの開発を行った。マニュアルの記載内容として、シートの入力方法のほか、記載すべき項目、活用事例を想定し、研究組織会議及び検討委員会形式の意見交換を通して開発を行った。まず、研究組織にて活用マニュアルの原案を検討し、その内容について検討委員会等で意見交換の上、改定を進めた。
③ 連携評価ツールの評価
完成した連携評価シート及び活用マニュアル(以下、連携評価ツール)について、研修会形式の意見交換を行い、連携評価ツールの改善に向けた検討を行った。
結果と考察
相談支援専門員とサビ時間の連携に関する全国調査の分析をすすめ、調査から得られた尺度を用いた評価ツール(連携評価シート・活用マニュアル)を作成した。ツールは、活用のしやすさを前提に、入力が容易であること、視覚的直観的に評価内容について把握しやすい、経時的に活用が可能といった点を意識し、マイクロソフト社Excelを用いて作成を行った。主な内容として入力欄、全体評価、各項目詳細評価などを設けることとした。評価ツールの項目は、因子分析の結果から4因子50項目を基本としたが、除外された7項目も補助項目として加えた。また、評価ツール(Excelデータ)の中で簡易版としてツールの説明を記載しているが、詳細な説明を含むものとして活用マニュアル作成し、ツールの説明、活用考え方、活用方法例等の内容にて整理した。また、研修会にて実践家に活用を行ってもらい、活用の実用性についてツールの検証を実施した。実践での活用に関する前向きな評価を得ることができ、今後のさらなる向上に向けた示唆も得ることができた。本研究全体を通して、障害福祉領域の相談支援専門員とサビ児管の連携に関する実態について明らかにすることができ、連携の基礎資料として重要なデータを得ること、また連携を評価するためのツールとして、連携評価シート・活用マニュアルを作成することができ、連携を通して支援の質の向上に寄与することが期待される。
結論
本研究は、これまで取り組みが少なかった障害福祉領域における連携に関して、その連携を可視化して評価するためのツールとして、連携評価シートと活用マニュアルの開発について成果を得ることができた。連携の現状について可視化することで、支援の質の向上につなげることが可能である。連携のミニマムスタンダードとして取り組むべき項目、発展的連携として取り組むべき項目などの整理についても一定程度知見を得られたと考えるが、開発したツールについてさらなる検証を進めて精度を高めていくことを含め、検討を重ねることが求められる。今後得られた研究成果の研究発表、また、連携評価ツールについての情報発信も継続して進めていきたい。

公開日・更新日

公開日
2025-05-29
更新日
-

研究報告書(PDF)

公開日・更新日

公開日
2025-05-29
更新日
-

研究報告書(紙媒体)

文献情報

文献番号
202218027B
報告書区分
総合
研究課題名
相談支援専門員とサービス管理責任者及び児童発達支援管理責任者の連携に関する評価ツールの開発のための研究
研究課題名(英字)
-
課題番号
21GC1019
研究年度
令和4(2022)年度
研究代表者(所属機関)
近藤 尚也(北海道医療大学 看護福祉学部)
研究分担者(所属機関)
  • 大久保 薫(札幌学院大学 人文学部)
  • 金澤 潤一郎(北海道医療大学 心理科学部)
  • 鈴木 和(北海道医療大学 看護福祉学部)
研究区分
厚生労働科学研究費補助金 疾病・障害対策研究分野 障害者政策総合研究
研究開始年度
令和3(2021)年度
研究終了予定年度
令和4(2022)年度
研究者交替、所属機関変更
-

研究報告書(概要版)

研究目的
本研究では、相談支援専門員と、サービス管理責任者及び児童発達支援管理責任者(以下、サビ児管)の連携について、サービス等利用計画と個別支援計画・障害児支援利用計画(以下、個別支援計画等)の連動を効果的に行うための要因や、サビ児管の効果的な連携を進めるための要因を明らかにし、それらを基に実践で活用可能な相談支援専門員とサビ児管の連携業務を評価点検するための尺度及びツールを開発し、提案することを目的とした。
研究方法
研究①文献調査
文献データベースによるキーワード検索などから、福祉、医療等における連携に関する先行研究を確認した。
研究②質的研究(検討委員会形式意見交換)
相談支援専門員、サービス管理責任者、児童発達支援管理責任者による検討委員会を組成し、連携のとらえ方、および全国調査の調査項目設定に向けた意見交換・検討を通して専門的知見から情報収集を行った。
研究③質的研究(実践家へのインタビュー調査)
相談支援専門員及び行政機関職員の協力を得て、連携のとらえ方、求める連携の内容等について半構造化インタビューから情報収集を行った。
研究④連携のとらえ方に関するアンケート調査
本研究領域における実践家が連携をどのようにとらえているかを明らかとするためにWEBアンケート調査を実施した。
研究⑤量的研究(全国アンケート調査)
害福祉サービス事業所に所属する対象専門職へ送付して、郵送またはWEBシステムにて回答を求めた。
研究⑥連携評価シートの開発
2021年度に実施した全国調査調査の連携に関する調査票(連携に関する項目57項目)について因子分析を行った。整理された因子をもとに、連携評価シートの開発を進めた。
研究⑦活用マニュアルの開発
開発した連携評価シートをもとに、活用マニュアルの開発を行った。
研究⑧連携評価ツールの評価
完成した連携評価シート及び活用マニュアル(以下、連携評価ツール)について、研修会形式の意見交換を行い、連携評価ツールの改善に向けた検討を行った。
結果と考察
文献調査にて、福祉、医療等における連携に関する先行研究を確認したところ、他領域と比べて先行研究は多くはない状況であった。周辺領域においても連携に関連する研究が行われており、連携に関する要因についての研究についてもいくつか取り組まれている現状が明らかとなった。
質的研究(検討委員会形式意見交換)にて、検討委員会を組成し、連携のとらえ方、および全国調査の調査項目設定に向けた意見交換・検討を通して専門的知見から情報収集を行った結果、相談支援専門員とサビ児管の各専門家の視点についての情報を得ることができた。
質的研究(実践家へのインタビュー調査)にて、相談支援専門員及び行政機関職員の協力を得て、連携のとらえ方、求める連携の内容等について半構造化インタビューから情報収集を行った結果、意見交換同様に立場などによって、連携として求める視点や必要としている内容が異なる点が指摘された。また、業務としてとらえたとき、連携によって負担が増えることへの懸念についても挙げられていた。
連携のとらえ方に関するアンケート調査の結果、連携のとらえ方について、「多職種間で連絡を密に取り合い、情報共有する」「協力して一緒に支援すること」「支援に当たっての具体的な協働や役割分担」など、情報共有、役割分担、協働、連絡、協力について共通して多く挙げられていた。
量的研究(全国アンケート調査)では、得られた内容から連携に関する調査票を作成し、全国の障害福祉サービス事業所に所属する対象専門職合計9000件に送付した結果、2951件の回答が得られ、相談支援専門員とサビ児管の連携の実態について明らかにすることができた。
調査から得られたデータ用いて評価ツール(連携評価シート・活用マニュアル)を開発した。また、研修会形式で実践してもらい、活用の実用性について検証を実施したところ、一定の評価を得ることができた。
結論
本研究では、相談支援専門員とサビ児管の連携に関する調査票を作成し、全国調査を実施することができた。調査結果より連携の実態について明らかにすることができ、障害福祉領域の相談支援専門員とサビ児管の連携に関する基礎資料として重要なデータを得ることができた。また、これまで取り組みが少なかった障害福祉領域における連携に関して、その連携を可視化して評価するためのツールとして、連携評価シートと活用マニュアルの開発について成果を得ることができた。連携の現状について可視化することで、支援の質の向上につなげることが可能である。連携のミニマムスタンダードとして取り組むべき項目、発展的連携として取り組むべき項目などの整理についても一定程度知見を得られたと考えるが、開発したツールについてさらなる検証を進めて精度を高めていくことを含め、検討を重ねることが求められる。

公開日・更新日

公開日
2025-05-29
更新日
-

研究報告書(PDF)

公開日・更新日

公開日
2025-05-29
更新日
-

研究報告書(紙媒体)

行政効果報告

文献番号
202218027C

収支報告書

文献番号
202218027Z
報告年月日

収入

(1)補助金交付額
2,730,000円
(2)補助金確定額
2,730,000円
差引額 [(1)-(2)]
0円

支出

研究費 (内訳) 直接研究費 物品費 1,787円
人件費・謝金 280,700円
旅費 0円
その他 1,817,513円
間接経費 630,000円
合計 2,730,000円

備考

備考
-

公開日・更新日

公開日
2024-02-02
更新日
-